絵本「ねんねんころりん」裏話1
昨日からたくさんの「いいね」やお祝いコメントありがとうございます。とても励みになります。絵本も喜んでいると思います!
今日からしばらく、絵本制作の内緒のお話をしてみますね。
この絵本のダミー(試作本)は、もう3,4年前からできていたのですが、私の絵本を出してくれていた2つの出版社はダメでした。
ひとつは、「なあれ」のシリーズの絵本を要求されていたこと、もうひとつの出版社は、「うちは、三歳以上を対象としているから、対象年齢がちょっと低いね」とのことでした。
もともとのダミーはこんな感じでした!(いくつか作り直しているダミーのひとつです)
それから、あちこちの出版社に送ったのですが、なかなか決まらず、お蔵入りにするには惜しい作品なので、どうしたらいいんだろうと思っていました。
さらにコロナになり、出版社の9割が集中している東京になかなか行けなくなりました。持ち込みの機会もなくなったのです。
「もう、絵本でやっていくのは無理かなあ」と弱音を吐いた時に、叱咤激励して下さったのが、児童文芸家協会の重鎮、漆原先生でした。
「良い作品はきっと日の目を見るから、あきらめるな!」と。
そうしたら、思いがけないことが起きたのです。
私の担当だった編集者が、別の出版社に移ったのです。
そして、「一緒に仕事をしませんか?」と声がかかりました。
その方が前にいた出版社は、私がまだど素人だった時に、最初に認めてくれて「このパンなにパン」の絵本をだしてくれたところです。恩があります。
だから、その出版社に一度持って行ったダミーだけを出しました。そしたら、あっという間に決まったのです。
こんなこともあるんだ!って、驚きました。
とても運のいい絵本だったのです。