こんにちは
絵本作家ふじもとのりこです。
自主映画上映IN神戸~7月と9月
日常の中にある奇跡
日も沈み、あたりも暗くなってきた頃のこと、
家中に広がる味噌汁の湯気と、
炊きたてのごはんの香り。
「ごはん、できたよ」
聞いただけでホッとするような、
優しい母の声が家の中でこだまする。
その声を聞いて、2階から大急ぎで降りてきて、
食卓に駆け寄り、
「お母さんすごーい!ごはんがキラキラ光ってる!」
満面の笑みではしゃぐ女の子を見て、
顔を見合わせて嬉しそうにうなずくお父さんとお母さん。
3人でテーブルを囲い、
手を合わせて、
「いただきます」と声をそろえる。
そして、一口一口、ごはんを味わいながら食べる。
「今日はこんなことがあったよ」
「この煮物、美味しいね」
「お母さん、私も美味しいごはんが作れるようになりたい!」
そんな楽しい会話を交わしながら、
あたたかくてふっくらと炊けたおいしいごはんを口に運び、
味わうたびに、お米に宿る「光」が全身に染み渡って
胸のあたりがじわーっと温かくなり、
また明日を明るく楽しく生きる元気が湧いてくる。
そうやってみんなで美味しくごはんを食べる時間が、
まるでキセキに思える瞬間。
でも実はこの家族の食卓は、
つい1ヶ月前まで、
曇り空のようにどよーんと暗く、
ぬくもりを感じない冷たいごはんが並んでいました。
そしてそこには命の輝きも、温かい笑顔もありませんでした。
砂の味がするごはん
イライラしながら心ここにあらずで料理を作るお母さん。
食卓に並ぶ料理も、どこかさみしそう。
そして、上の空で、考えごとをしながら無言でごはんを食べるお父さん。
体と体は触れ合うくらいに近いはずなのに、
心と心のつながりはぷっつりと途切れてしまっている。
そんな食卓で女の子が口にするごはんは、
気が抜けていて、味もまるで乾いた砂のよう。
しかし、あることをきっかけに、
明るく光り輝く食卓に変わってから、
それまで、毎朝学校にいく時間になると、
「はぁ・・行きたくないな・・・」とふさぎこんでいた女の子も、
はじける声で「行ってきます!」と、
楽しそうに登校していくようになりました。
あんなに「定時で帰りたい・・・」と
イヤイヤ仕事をしていたお父さんは、
職場で周りの人からどんどん頼られるようになり、
みんなを勇気付け、引っ張っていく存在になりました。
そして何より、
「今日も家族で美味しいごはんが食べられる」と思うと、
家に帰るのが何よりの楽しみになりました。
心の電池切れだったお母さんは、
まるで女神のような笑顔になりました。
あんなに辛いと思っていた子育てや家事も、
楽しく、なにものにも代えがたい愛と、
生きがいを感じるようになりました。
どんよりと暗く、寂しかった食卓が、
明るくほっこりする食卓に変わっただけで、
まるで長い冬を越えて、春の野に咲き乱れる花のように、
家族みんなの命が躍動し、輝き始めたのです。
一体この家族の食卓に何があったのでしょうか?
どうすれば、どんより暗く、冷たい食卓を、
光に満ち溢れた食卓に変えることができるのでしょうか?
実は、その秘密は意外なところにあったのでした。
長くなるので連載します。
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日常の中にある奇跡
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