私の好きな絵本~「えんやらりんごの木」City Life記事詳細3 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

こんにちは
絵本作家ふじもとのりこです。

私の好きな絵本~
「えんやらりんごの木」 
Cite Life 記事詳細3


松谷みよこの「赤ちゃんのわらべうた4」 →(アマゾン)

私が情報紙でご紹介した絵本は、定番中の定番のものばかり
ですが、インタビューの記者さんが
「この絵本だけは知らなかった。どんな絵本ですか?」と
聞かれました。

えんやらりんごのき
りんごがなったら だれにやろ ♪

わらべうたにあわせて 絵本が進行します。
やさしい やわらかい わらべうたです。絵も同じく。

こうしてご紹介しても
なんのへんてつもない絵本ですが・・・。

これは児童館で読み語った時、
不思議なことが起きた本です。

3歳児の親子クラスでした。
子どもたちもママも まるで魔法にかかったみたいに
シーンとした、しかも柔らかい不思議な集中が起きたのです。

子どもたちが集団で、本当に集中したときを 
見たことがありますか?

命も、魂も、体ごと 全託するような集中です。
大人にはできない。一切を開き、一切を委ねる集中。

私は絵本を読みながら、今なら指先ひとつで
この子たち全員を動かすことができるだろうと
思いました。
そして、自分がそれだけのまっすぐな信頼を
受けるに値する存在だろうかと こわくなりました。


私のうたうような読み語りが お部屋に響いていきました・・・。



これは、私のとても大切にしている出来事なのですが
実はこれが起きたの、私だけでなかったんです。

読み語りのプロ、ふわはねさんが、同じことが起きたと言われて
ふたりで驚きました。

「やっぱりこの絵本は何かある・・・」

わたべうたの持つ、凄みある底力を垣間見せてくれる本です。



最後までお読み下さって、ありがとうございました。
世界中の子どもたちが、自国の昔話を語り聞かされていますように


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