こんにちは。
新米絵本作家 ふじもとのりこ です。
先日、絵本「ケーキになあれ!」の原画展をさせていただいた
ギャラリーヴィーは、絵本塾をしており、私も2年通いました。
原画展最終日、隣室で行われていた絵本研修科の講座に
私の担当編集者である松田素子さんが 招いてくださいました。
「出版にあたって体験したことを みんなに話してね」
そして私が、編集者が絵本をイメージして、絵本の組み立てをする。
編集者はコンダクターだと思った、という話をしたところ・・・・。
松田さんが、「それは違うよー。訂正します。」
と おっしゃるのです。 以下、松田さんの言葉です。
私が、イメージを持ってるのとは違う。 私は何も持ってない。
私は、関わる人の中に何があるのか、じっとみる。見る。観る。
そしてその人が気付いていない、内に秘めているものを感じ、
その人が自ら気づいて形にするのを サポートしている。
凄い。深い。
そう言えばいつも松田さんは、すぐ意見を言ってくれない。
「考えて来て」と言われる。
そして私は、「わからないよ~~」と思いつつ、 色々考える。
そうやって、松田さんは 私を育てている気がする。
しかも松田さんは 「私を先生と呼んではいけない」 と言う。
誰かの感性を信用しきることはいけない。 創作者である限り。
でも、私は思うんです。
これ、普通の編集者がみんなできることじゃないです。
松田さんは、会社に所属しないフリーの編集者ですが、
フリーなんて、よほどの実力がないと出来ないことです。
私は幸運にも、本物の編集者に見出していただきました。
ギャラリーヴィーのオーナーさんが言いました。
「編集者を育てるのは、作家を育てるより難しいよ。
出版不況といわれるこの時代は、特にね。
勉強しなければいけないことが 多種膨大にあるし、
実際の出版の経験を、かなり積まないとダメだしね。」
編集者って、すごい人たちなんですね。
私、これから絵本を読んだら、
最後の編集者のお名前を確認しよう。
最後まで読んでくださって ありがとうございました。
世界中の子どもたちが
その子の運命を変える人に ジャスト・タイミングで 出会えますように。