「ケーキになあれ!」 原画秘話 イチゴショートの巻 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

こんにちは。 
新米絵本作家 ふじもとのりこです。

ケーキになあれ

「ケーキになあれ!」は
原画を 色鉛筆で描いています。

え、これ。 色鉛筆?
色鉛筆で こんな風に描けるの!!

と、 たびたび言われます。 そして

どうやって 描いているの?

と、 聞かれます。

作家が 作品を語るのは ヤボですが、

色鉛筆画に 興味をお持ちの方も おられる様子。

ワンシーンごとに お話しますね。



その1 「イチゴショート」の巻

色鉛筆の最大の良さは、 

混色しても あまり 色が濁らないこと。

この明るい 鮮やかさが、
 
色鉛筆にほれ込んでいる 理由です。

幼い子どもたちには、 

明るいやさしい絵を 渡したいですからね!


でも 気難しいところもあります。

まず、 混色が 絵具ほど 容易では ありません。

そして、 白を使えません。

白い部分は 塗り残さないと いけないんです。


そのため、 複雑にハイライトが入るモチーフは 

たいへん~~~

その筆頭が なんといっても イチゴ!

小さいデコボコの 複雑な ハイライト。

細かいところに 気をとられすぎると

立体感が 出なくなる。(^_^;)







本文のイチゴは 神戸の大山寺イチゴ。

2粒のショートケーキは

明石西新町の ケーキ屋「れねっと」さんの。


実は、れねっとのショートケーキは

イチゴに つるがありました。

で、大山寺イチゴには つるがない。

つるのないイチゴが ケーキになって

つるが はえたら オカシイ。


編集者が 印刷前に 気づいてくださって

印刷所で 修正してくれました。

そう、 印刷所の方も 凄腕なんです!!


こうして 絵本は

たくさんの プロたちに 支えられて

できあがっていきます。

ありがたいことです。 m(_ _ )m


レネット
http://tabelog.com/hyogo/A2804/A280401/28028503/


今日も 最後まで 読んでくださって

ありがとうございました!