☆最後のキス | 気づいたときにはステージⅣ‐肺癌‐

気づいたときにはステージⅣ‐肺癌‐

2020年末に急な肺癌宣告

小細胞癌
ステージ4
リンパ・肝臓に転移あり

お母さんの癌記録

時間はどんどんと過ぎていく

 

 

正直、当日の事を振り返っても

あの時どうしたっけ??って思い出せない瞬間もある

 

 

そして、まさに式の事が要所要所でしか

思い出せない

 

 

そして、その時もなんだかドラマを見ているような気持だった

 

 

勝手にことが進んでいく

 

 

心ここにあらずの様な

がっつりあるような

 

 

訳が分からない

 

 

式は進み、出棺の準備が始まった

 

 

皆でお花などを入れるあれぐすん

 

 

その時、蓋が開けられた状態に

 

 

チャーーーーーーンスびっくりマーク

 

 

チャンスが到来しましたニヒヒ

 

 

ときちゃんの身体に触れるチャンス←

 

 

すぐに、ときちゃんに近づいた

 

 

そしておでこにキスした

 

 

その瞬間、ぶぁぁぁあっとすごい勢いで

撥ね退けられるような感じになった

 

 

一瞬、何が起こったのか分からなかった

 

 

え?なに?はねのけられた???え???

 

 

これはもしかして霊的な何かなのか。。。

 

 

うん

 

 

冷静に考えたらドライアイスのせい

 

 

二酸化炭素ですな

 

私が、何も考えずに吸い込んだんですわな

 

皆さんもお顔近づける際は気を付けてくださいね

 

吹き飛ばされますさかいに知らんぷり

 

 

 

私がちょっと近づいただけでもあんな風になったのに

ときちゃん、二酸化炭素中毒なってまうやないかしょんぼりしょんぼりしょんぼり

 

 

あれよあれよとときちゃんがお花に囲まれていく

 

(あー思い出してきたぐすん

 

 

隙をみて顔や、身体、足を撫でた

 

 

終盤になり一人二人と少しづつ後ろへ下がっていった

 

 

お花を入れ終わり、ここで蓋を閉めたらもう開けることはできないという

 

 

火葬場についても顔も見ることができないと

 

 

 

本当に最後の最後の触れるチャンス

 

 

 

なかなか離れることができなかった

 

 

そして最後にもう一度キスのリベンジ

 

 

今度は息を止めてそっと

ときちゃんにキスをした

 

ほんとは戌年らしく(←関係ない)

クンクンとにおいを嗅ぎたかった

 

戌年らしく(←関係ない)

ときちゃんに抱き着いて纏わりつきたかった

 

 

だから、最後の最後に手に触れた

 

 

キスで終わらんのかい笑い泣き

 

 

ええ加減、しつこいよな

 

 

でも、あの時間はもう二度と戻ってこないんですよね

 

 

だからこそ、その瞬間に後悔しないように・・・