さて、この日の夕方から翌日のお昼過ぎまで、みっちり学科が連続6時間入っています。
半ば楽しみにしてた
応急救護
という授業です。
応急救護などはしたことがないのですが、
いざ街中で困っている人がいたら助ける救急措置くらいは知っておきたいと
常々思っていたからです。
いつものように教室でぼっちで待っていると、
消防士のような出で立ちお兄さんが登場しました。
なぜ消防士と思ったかというと、
教官の皆さんはほぼ全員がジャケット着用のスーツなのに対して、
その方は上下紺の作業着にキャップをかぶっていたからです。
※イメージ
「こんにちは~!」
と、明るい爽やかな挨拶から始まりいざ授業へ。
消防士先生「大勢のお客様を乗せる職業だからこそ二種免許には応急救護が知識と技術が必要です。
しっかりと覚えていきましょう!」
消防士先生「ところで救急車を呼んだ時に平均どれくらいの時間がかかるかわかりますか?」
私「う~ん、6分くらいですか?」
消防士先生「惜しい。東京だと平均してだいたい7分台ですね。
ちなみにここ山形では平均9分かかります。
ただ、平均値なので毎回9分後に来るわけではありません。
地方なので山奥になると30分かかるような場所もあります。
ところで、もし心肺が停止したときに、脳が酸素なしで生きられるのはどれくらいの時間が分かりますか?」
私「えっと・・・3分くらいです」
消防士先生「そうです、平均3~4分と言われています。
ちなみに、心肺停止から1分以内に救命処置が行われれば95%が救命されます。
3分以内では75%が救命され、脳障害も避けられる可能性があります。
5分経過すると救命率は25%になり、8分経過すると救命の可能性は極めて低くなります。
ということはこれを先ほどの救急車平均到着時間に照らし合わせると?」
私「殆ど間に合わない・・・」
消防士先生「そうです。だからこそ応急救護が大事なんです!」
こんな感じで軽快に、そして非常にわかりやすく授業が進みます。
心肺蘇生の方法や胸骨圧迫においては、素早く、強くやることがポイントとなること、
また、どんなケースの事故や怪我が想定されるか、等
実際のイメージを描きやすい話がすらすらとでてきます。
が、その授業の展開が、話の進め方が非常に面白く、
会話形式のような、それでいて次がすんなりと頭に入る様な内容だったのです。
明らかに今までの授業内容及び展開と違うので、
思わず、
私「あ、あの、お兄さんは何者ですか?消防士の方ですか?」
消防士先生
「ははははは。(豪快に)
いやいや、僕はこの学校の普通の教官ですよ。」
私「だって、なんだか異常に様々詳しすぎます・・・
消防士さんだったり警官だったりしたことあるんですか?」
消防士先生「ははははは。ないですよ~。ただ好きなだけです。」
普通の教官と聞いてびっくりしましたが、
普段救護をしていて今日はそれを教えに来たような話しぶりなので、
あっという間に興味深い内容の授業が進んでいきました。
特に面白かったのは、
消防士先生「今、様々救護の仕方をお伝えはしていますが、
本当にどうしようもない時は迷わずドクターヘリを呼んでください。」
私「ドクターヘリ?」
消防士先生「はい、だいたい各県に一基二基あります。
すぐ飛んできますからね。非常にまずい状態になっている人を前に、
のんきに救急車は待っていられない。
もしくは救急車レベルでは対応できないというケースもあるでしょう
そういう時は迷わずドクターヘリです!」
お、面白すぎる。
ドクターヘリの存在は知っていたものの普段の自分の日常とはかけ離れていたので、
あまり想像をすることはありませんでした。
気軽に呼ぶべき存在、というわけではないものの、
必要な時は迷わず呼びましょうという口ぶりに、思わずなるほど。と納得です。
消防士先生「明日は今日のテキストの実践を実際にやってみましょう!」
こんな感じで面白すぎる2時間の講義があっという間に終わりました。


