ヤマジカズヒデともう寝た人たち (その2) | 諸々の昼休み

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バンドメンバーが去り、
ステージに一人きりとなった
ヤマジ氏。

さて、ここから何が始まるのか?

ヤマジ氏は椅子に座って俯き、
床に並んだイフェクター類を
弄り出す。

そして、
ギターで短いフレーズを爪弾く。
それをイフェクター(LOOPER)で
サンプリングし、反復する。

それぞれに異なるフレーズを
重ね合わせ、さながら
ライヴレコーディングのように
楽曲は組み上げられて行った。

当初はクラウトロック風で
シンプルだった音像。
それが段々と多層的になり、
トランシーな側面を見せ始める。

そして、それらの熱が
頂点にまで高まった所で、
ヤマジ氏のギターが一閃!

爆音のファズ・ギターが、
それまでの全てを覆い尽くすように
響き渡りました。

それはまるで灼熱の太陽の如し。
(居眠りなんて、出来やしない)

ギターの音だけで構成された
この楽曲、名前を
「hypnopedia」という。

新譜の中でも白眉となる楽曲だ。

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ここまででも
「hypnopedia」の再現としては
十分であった。

しかし今回のライヴには、
その先があった。

フルバンドでの演奏が
この後に控えていたのだ。

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LOOPERからは引き続き
シークエンスの音が鳴り響く。

ヤマジ氏一人だけだったステージに、
ひとり、また一人と
「もう寝た人たち」が還って来る。

メンバー全てが揃い、
ステージ上の楽器が響き渡った。

壮大なるアンサンブル。
今までにない「hypnopedia」。

その音はどこまでも深く、
そして荘厳に空間を彩った。

ステージは
ここで二度目のピークを
迎えたのでした。

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しかし、この後に
余韻はほぼ残らず。

それは、
シームレスに次の楽曲へと
移って行ったから。

9曲目は「small stone」。

この清廉で、良い具合に
力の抜けた楽曲が、
「hypnopedia」と同じ
ギターチューニングとはね。

その意外さに、
ちょっとびっくりしました。

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そして10曲目。
アルバムの終曲なのに、
何故か「intro」と
名付けられた曲。

ここでは石橋英子氏の
ピアノが楽曲を彩りました。

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その後に続いた曲は
「amphicar」。

私、この曲大好きです。

水陸両用車の唄。
シンプルで軽快な
ロックンロールナンバー。

そして、何と言っても
詞に中身がないのが
素晴らしいよねw

一側面ではあるけれど、
これこそが「ロック」の
本質なんだよな。

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そして12曲目は
アルバムタイトル曲、
「over sleeper」。

かつての楽曲、
「Blue Bus」や
「Ferris Wheel」に通じる
インストナンバー。

ギターが沁み入りました。

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さて、
これにてライヴの本編は終了。

されど腑に落ちない事が…。

まだアルバムの曲を
やり切ってないよ!

と、思ったりしたのだけれど、
その答えはこの後の
アンコールで分かるのでした。


(あともう少しだけ続く)

Link→
ヤマジカズヒデともう寝た人たち (その3)

もう寝た人たち02
〈下北沢440〉