ウルトラヘヴン vs ギャル男 vs 宇宙人 | 諸々の昼休み

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吉沢潤一づいてしまった。
今日もまた彼の話。

ギャル男 vs 宇宙人


「ギャル男 VS 宇宙人」

まあ、この作品は反社会的ですよ。
公序良俗からは逸脱した漫画。
ちょっと大っぴらに紹介するのも
憚られる内容です。

真面目な方は、
読まない方が良いと思います。

(という訳で、以下閲覧注意。
ネタバレもありますよ)

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渋谷を根城にする、
三頭身のギャル男「ムラタ」と、
サロン勤めのイケメン「テツ」を
軸とした物語。

ある日、彼等は渋谷の路地裏で、
手が巨大なハンマー状になった
「怪人」による、暴行現場を
目撃してしまう。
直前にドラッグを使用していた
二人は、「幻覚なのでは??」と
思うのだが、二人揃って同じ光景が
見えるということは
「現実」なのか…。

二人は恐怖で、すぐさま
その場から逃げ去る。

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全てを夢だと思いたい
二人であったが、
その後も「怪人=宇宙人」は
二人の生活に侵食してくる。

ムラタとテツ、二人の共通の
女友達である「ミュウ」が、
その「宇宙人」と思われる男と
一夜を過ごし、その後、ボロボロに
されてしまったのだ。

病に侵され、まるで廃人にでも
なってしまったかのようなミュウ。

ムラタとテツは
宇宙人に復讐を誓うのだった。

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「ギャル男 VS 宇宙人」の
メインストーリーはこんな感じ。
そこに奔放な性や、
ドラッグ絡みのネタが
挟み込まれています。

強靭な宇宙人には、
そこらにある武器なんて通用しない。

そこで二人はどうするかというと、
馴染みのプッシャーから薬物、
いわゆる「毒」を調達し、
それで攻撃するのです。

地球上に存在する数々の毒物で、
宇宙人に立ち向かう。

眉をしかめるような
作中のドラッグ描写も、
ここへと繋がってくる訳ですね。

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物語は終盤、
「究極のドラッグ」による酩酊描写に
多くのページを割きます。

圧倒的な情報量が詰め込まれた描写。
その内面世界の複雑怪奇さが、
漫画という表現形式で
見事に描かれているのです。

このサイケデリック表現は
圧巻ですよ。

これを見る/読むだけでも、
この作品に価値有りです。

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実はこの「サイケデリック描写」には
先駆者が居ます。

小池桂一。

彼の作品「ウルトラヘヴン」は、
これらの表現を先行しています。

ウルトラヘヴン
〈ウルトラヘヴン〉

もしかすると、吉沢氏も
少なからず小池桂一氏の影響を
受けているのではないかな、と
私は思っています。

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吉沢潤一「ギャル男 VS 宇宙人」

小池桂一「ウルトラヘヴン」

二つの作品を読み比べすると、
面白いかもしれませんね。

世の中には、自分の知らない
裏面があることに
気付かされますから。

そして、こんな
「ペーパー・ドラッグ」なら、
なにより安全ですし。