すべてがFになる | lunchtime

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読んだ本の紹介とかとか

一日一本だけの紹介だと、何年かかるか分らないので怒涛のごとく紹介させて頂ます。というか飽きないうちにw



著者: 森 博嗣
タイトル: すべてがFになる


ジャンル:ミステリー


私が大大大ファンの森博嗣登場!

もうね、とにかく読んでみてというしかないというか、ちょっとだけでも内容を話したくない。驚愕を受けてほしい。
というわけにも行かないと思うので。

この「すべてはFになる」から始まるシリーズ10作は通称S&Mシリーズといわれています。これは、主人公である犀川 創平(Saikawa Souhei)と西之園 萌絵
(Nishinosono Moe)の二人の頭文字を取ってのも物です。
そしてこの二人が事件を解決していくのですが、今までのミステリーはどちらかが間の抜けた助手(今泉君)というのがお決まりですね。なんか名探偵の引き立て役に殉じるものが多いかと思います。しかしそうではなく、二人とも名探偵という設定です。
それも異常なほどのIQの持ち主共。また、文章が一般的に三人称で書かれ作中で何度か登場人物によって視点が変わります。事件の真相をみる視点。事件が起こった時に他の場所にいる人物の視点。または誰の視点かはっきりと分らない視点(犯人?)など様々な角度から物語が進行するのです。
だからといってだらだらと文字数を稼いでいる作品か、というとそうではなく。
え?そんなリンクが?あれは伏線だったのか!?もう、一回読んだだけでは作品の奥深さを理解できずに驚愕するわけですよ。作者のプロフィールはまた別の機会に紹介するとして、この作品の紹介を。

この作品には、後々重要となる人物が出てくるので、この森博嗣作品を読んでいく上ではずせません。むしろこの作品を読んでいることで、後後に続くシリーズまで及ぶ計算しつ尽くされた完成度の高いミステリーを見ることが出来るのです。
まず、物語は二人の女性の対話から始まります。一人は真賀田 四季(Magata shiki)彼女は外界からほぼ隔離された孤島のハイテク研究所におり、さらに、完全に隔離された部屋で生活を送っていました。もう一人は西之園 萌絵。彼女らの対話から数週間後、そこで事件がおこります。彼女の生活していた部屋から、両手足が切断された死体が出てきたのです。そこに居合わせることになったM&S。事件を見れば見るほど不可思議な状況で起こった事件に挑む。M&Sがそこに居合わせたのは偶然なのか?
密室で何が起こったのか?

正直私はこれを読み終わった瞬間、すさまじい衝撃を受けました。それまでミステリーとほぼ無縁だった私が、のめりこむきっかけとなった一冊でもあります。ただ森博嗣の作品では情報系、コンピューターや理系・工業系の専門用語が説明もなく散りばめられています。私も理系の人間なのでそれが更にわくわくしてしまう性質なのですが、引いてしまう人もいるかと思います。また言い回しが非常に難しい上に難しい問題(事件の難易度でなく雑学としての)の作者なりの知識等が盛り込まれるため、混乱を起こすところが何度かありました。しかし、その博学の広さにさえも感動も覚えます。
ぜひ一度触れて欲しい作者・作品です。

あくまで、私の中で評価の高い著者です。あしからず。