1991年東欧南欧の旅2、ブダペスト編(鉄のカーテンの向こう側は団地民宿?) | FC2に移転しました(線路巡礼)

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東欧南欧テキトーな旅。
いよいよメインのハンガリー編です。

とにかく東欧の社会主義国に行きたかったのですが、
一番行きやすい国を選びました(安易)
それがハンガリーです。

4月28日。
昨日堪能したウィーンの街を後にします。
駅から国際列車に乗りましょう。
ハンガリーのブタペスト行きです。

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さっそくユーレイルパス5日間用の使用開始。
ハンガリーのいいところは、何故かユーレイルパスが使えてしまうところ。
立派な東側の国なのにね(笑)

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一応、国境の駅でちゃんとパスポートチェック(車内)はありましたよ。

快適にハンガリー入国。
ブタペスト到着。

さて。
この先は「地球の歩き方」通りの方法で宿探し。


『ブタペストはホテルの予約なんて全く必要なし。
駅に着けば、客引きが寄ってきます。
自宅の余った部屋を、そのまま宿泊所にしてしまうのが現地流。
1部屋千円(当時は7ドル)で泊まれちゃうよ。』


やってみたら。
本当にそのとおりになりました(笑)

客引きの車に乗せられ、駅から走ること10分くらい。
大きな団地群の中に連れてこられます。
車から降りて、とある団地の、とある部屋へ。

団地民宿、と呼べばいいのでしょうか?
本当に一般家庭にお邪魔してしまいました。
たぶん子供が独立してしまい、余った部屋を旅行客に貸し出しているのですね。

主人は、おばさんです。おばあちゃんかな?


朝食付きで7ドル(もちろん二人分)
これを2泊。
そんなに安くていいの?

もっとも、ベッドは完全にスプリングがダメ。
やっぱり7ドルで妥当?(笑)

ちなみに、この宿の値段は、これまでで自己最安値。
今日現在破られていません。

さて。
街に遊びに出かけたいのですが。
ここで大問題。

今、ここにいる場所がどこだか分からないのです!(爆)
中央駅から車で連れてこられちゃったので、
皆目検討がつきません。
もっと困るのは、この団地群。
私には、泊まった家がある団地の建物がどれだか、早くも区別が付きません。

そこから最寄りの地下鉄駅は、意外と近くてすぐに分かりましたけど。
でも不安です。

ところが、
ウチの奥さん、大丈夫、というのです。
何が大丈夫なのかワカリマセンが、
とにかく団地民宿の場所と最寄駅からの道筋をちゃんと覚えたらしいのです。
ホントかよ?

電話番号だけでも控えようとしたら・・・
家に電話ないそうです!(笑)
どーなるんでしょうねぇ
もどって来られるの?

《ブタペスト市内観光編》

ここで超簡単なブダペスト案内。
ハンガリーの首都です。
ドナウ川が中心を流れていて、川の両岸のブタ地区とペスト地区に分かれます。
中央駅と団地民宿があるのがペスト地区。
川の対岸がブダ地区。ここに王宮跡があって観光の目玉。
ふたつあわせてブダペスト。なんて分かりやすいネーミングだ!

地下鉄が3路線(2路線だったかな?)くらいあって、とっても便利。
これだけマスターすれば市内観光できちゃう。
路面電車も川沿いを楽しく走っているのですが、路線図が分からなくて。

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地下鉄に乗って、
まずはブタ地区の王宮へ。

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ここでドナウ川に架かる鎖橋(チェーンブリッジ)というのがとても有名。

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王宮は小高い丘にあって、ものすごい旧式のケーブルカーで上がれます。
面白そうだから乗ってみました。

丘の上はかなり広くて、王宮や砦なんかがあります。
とても広い。

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歴史的価値は全く分かりませんけど、
古い建物からドナウ川を眺めるのは優雅なものです。
さきほどのチェーンブリッジがいい味だしてますね。

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漁夫の砦、というのが有名。
ただの眺めのいい砦なんですけど。
名前をどうも「漁夫の利」と覚えてしまい、ただそれだけの理由で記憶に残っています(笑)

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この王宮周辺をダラダラ歩き回って、
川を渡ってペスト地区にもどってまいりました。

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もう夕方です。日は暮れました。夜景もキレイ。

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ハンガリーはフォアグラの名産地なのです。
奥さん、フォアグラ大好きです。
ここならリーズナブルな値段で堪能できるらしい。

ガイドブックに載っていた店を一生懸命探します。
ふぉあぐら~

見つかりました!
もちろんフォアグラふるこーす(笑)

店を出たら、もう本当に暗いの。
団地民宿にもどれるの!?


大丈夫でした。
ウチの奥さん、何故か完璧に団地の中のどの建物だか覚えていました。
あんたはエライ!(笑)
こんな不思議な才能があったんだ!(驚き)

ちなみに私には、ぜ~んぜんワカリマセンでした(泣)

翌日(4月29日)
本日もブタペストまる1日お散歩。
ここは温泉があることで有名なんです。
混浴。
もっとも、温泉プールなんですけどね。
だから水着着用ですよ(笑)

保養施設だからマッサージがあります。
これは男女別なので、交替でやってもらいました(きっと安かったのでしょうね、笑)

どんなマッサージだったのか、これまた全く覚えていないのですが、
私がいない間、
温泉プールにひとり残された奥さんは、
急に現地の人に取り囲まれ質問攻めにあい、うろたえていたそうです。
日本の女はまだ珍しい?


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そのあとは、あてもなく街中をブラブラ~



4月30日
ブダペスト3日目の朝。
今日の午前の国際列車で、この街もお別れです。

最後のサプライズ。
なんと団地民宿には、私たちとは別にもお客がいたのです!
しかも日本人!(笑)

私たちと同じように中央駅で捕まって、ここまで拉致されてきたそうです。
料金は同じ7ドル(この人は一人でしたけどね)

だけど、朝食付かないんだって!
私たちが食べているハンガリーのフツーの家庭のフツーの朝食を、
それはそれはウラヤマシそうに見ていました(ただの安っぽいパンですけど、笑)

今晩、再度交渉してみる!と言っていました。がんばってね。


これにて東欧社会主義国家ハンガリー「ブダペスト編」はオシマイ。
ここは2泊したおかげで、ほんとノンビリできました。
あんまり社会主義らしくなかったですね。

今でも一番印象に残っているのは、
やっぱり団地民宿です!(笑)

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あの、おばちゃん。元気かな?