警察博物館(歴史好きにオススメです) | FC2に移転しました(線路巡礼)

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私は歴史も大好きです。
この間、国道15号線をブラブラ歩いていたら、銀座京橋にて警察博物館というものを偶然発見、無料ということで入ってみました。
入り口1階の白バイ展示や制服記念撮影コーナーを見て、あまり期待はしていなかったんですけど・・・。

2階、歴史フロア。なんと、川路大警視のコーナーがあります。
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」で、主役の西郷や大久保より、活躍した?人物です。

川路大警視とは何者か。
明治維新のドサクサの時代。
薩摩藩の超下級武士の彼は、西郷隆盛に比べて実力はあっても人気のない、大久保利通に敢えて取り入り、大久保の命により警察組織を設立する、という汚れ仕事を引き受けることにより大出世した人物なのです。
警察というのは、江戸時代の十手持ちと同類項とされ、社会の地位は低かったと思います。
でも、その必要性に目をつけて、敢えて警察の創設を担当、汚れ仕事を買うことで新政府の中でのし上がりました。
現代人の出世話だったら、すごくイヤなヤツですが、歴史の話としては許せます(笑)。

大警視というのは、彼がついた警察組織最高の位だそうです。

西南戦争にて、彼の作った警察隊も地元薩摩の反乱軍のを殲滅に一役買いました。
地元を裏切ったわけですね。
ということで、鹿児島では今でも非常に、ある意味では大久保利通以上に評判の悪い男、とも聞きました。

本の中で、彼の生まれ故郷のバス停には、「大警視」という名前がつけられたとありました。
本当に、現在でもあるのでしょうか?ちょっと、行ってみたくなりました。

そして3階、殉職警官の階。
この博物館の本当の存在理由ではないでしょうか。
浅間山荘事件だけでなく、交通取締により殉職した警官の遺影が飾られます。
皆、偉いです。これが有名な殉職二階級特進というヤツなんですね。ちょっとシンミリ。

この中で、今回の訪問の白眉は、「二・二六事件、殉職5勇士」です。
ちょっと名称は違うかもしれません(2階3階は撮影禁止なんです、詳しく覚えていません)。

あの二・二六事件のとき、政府を守るために反乱軍と戦い殉職した警官のことです。
あの事件は、加害者側の理屈ばかり有名になりましたが、彼らと勇敢に戦った者もいたのです。
でも、今だってあの事件を美化している位ですから、当時は加害者を称える風潮ばかりで、殉職警官側は泣き寝入りだったのではないでしょうか。

でも、警察組織の中で、殉職警官を敢えて勇士として称えているのは、ちょっと以外でした。
というか、聞いたことありませんでした。
だって、「勇士」なんて言葉は戦争に功のあったものに贈られる言葉です。
それを警察内で敢えて使っていたのは、軍人の専横に対するせめてもの抵抗だったのでしょうか。

青年将校なんて、私は全く格好いいとは思いません。
映画なんかでも盛んに美化されていますけど、殉職5勇士の方が、私は好きです。
最近では、終戦間際に戦艦大和に乗って殉職するのには崇高な理由がある、という映画が流行っているそうです。
もう少し、ましな題材はないのかな。

殉職5勇士のことから、二・二六事件の少し前に大阪で起きたゴー・ストップ事件のことを思い出しました。
これも、非常に重要な事件なんですけど、歴史で習いません。何ででしょう。
二・二六事件や大和の話なんかより、よっぽどヒューマンドラマとして映画の題材に適していると思うのですが。

大警視の話と、殉職5勇士の話。国家権力を守るため日陰者扱いされがちな警察組織の、自虐的な歴史を象徴しているようで興味深いです。
でも、今回の警察博物館の話とは逸れましたので、別の機会に書いてみたいと思います。

ちなみに4階。厳粛な雰囲気はガラッと崩れました(モンタージュ写真ゲームコーナー?)。
感動が薄れないうちに、さっさと帰りました。