野鳥のかわいさに目覚め、どこにでもいる鳥を観察しては癒されている。

 

私の居住区によくいて、冬でも普通に見かける鳥はスズメ、ムクドリ、モズ、ヒヨドリ,ツグミなど。地面で無性に何かをつついている様子を見ると、私には見えない虫か何かをついばんでいるのだな~といじらしい。まあ、虫にしてみれば阿鼻叫喚かもしれないのでめったやらにほっこりしていてはいけない。

 

彼らの外見に共通しているのはなんとなく茶色っぽくてグレーっぽくて地面や枯れ木の色に同化しやすい色ということだ。黒部アルペンルートに住むライチョウは冬になると雪に同化するために白になるという。鳥たちは環境に同化することで外敵から身を守ったり、捕食対象の相手から警戒されないようにしているのだろう。

 

それにつけても、何に同化しているのかさっぱりわからないキング・オブ・普通に見かける鳥、カラス。

 

自然はあの漆黒に何の意味を与えているのだろう。

 

彼らはよく電柱、木、コンビニの看板のてっぺんなどにとまり、青空や白い雲をバックにひなたぼっこや縄張りの監視をしている。まさに光と影。光を浴びれば浴びるほど自分自身が影になる存在。。。あ、ポエマーの本領を発揮してしまった。

 

ポエマーはともかく、カラスは存在自体が影なのだ。

 

影と言えば黒子。黒子と言えばステージ上で目立ちまくっているのに、まあ一応目立たない存在ということになっている。忍者の定番ユニフォームも黒だ。忍びとか、影とかの異名を持つ彼らもそこにいることは隠せていないけれど、なんとなく見えないことになっている。つまり、カラスは光の中に影のようなものを作り出すことで「私は影ですよ。目立っていませんよ。」ということにしようとしているのだろう。

 

大きな翼を広げ、空を飛んでいる時も、地上をぴょんぴょんはねている時も、つがいでパーフェクトなシンクロ飛行を繰り返している時も、彼らはこの世界の影ということなのだ。

 

何という自然の神秘。怖いとか、迷惑とか、不吉とか、世間の嫌われ者にしておくのはもったいない。

 

先日カラスについて、心温まる動画を発見した。

 

 

 

ペットボトルのフタはいらないとして、マジでカラスと友達になりたいと思うのは私だけではないはずだ。

 

自然の神秘、漆黒の影たる彼らと人類が、こんな風にもっと仲良くできれば、彼らが本当にかすがいガラスのようにドローン以上の働きをしてくれるかもしれないと真剣に思っている。