相棒約20年の21シーズンと映画、配信作品を数か月で見終わり、「撮りためておいた冬ドラマでも見るか」となった私。

 

「警視庁アウトサイダー」をウトウトしながら見終わり、「罠の戦争」、「女神の教室」、「大病院占拠」と次々視聴を完了していく中、「百万回言えばよかった」に着手。2日ほどで見終わったのだが、ここには実は不完全燃焼要素があった。何と、ストーリーがクライマックスを迎える第9回だけが録画できてなかったのだ。私が間違えて消してしまったのか、WBCのせいで延長になったため、レコーダーが録画を放棄してしまったのかはわからない。とにかくないのだ。

 

普通最終回が見られれば「ま、いっか」なることが多いが、今回はそうはいかない。第9回はいろいろな背景が判明する重要な回で、ここを飛ばした最終回は「?」が多すぎたのだ。

 

そして私はとうとう、今まで自分の理性に「贅沢は敵」と言い聞かせ、何とか一線を越えずに過ごしてきた禁断のParaviに手を出してしまった。無料お試し期間はない。しかし、そんなこと関係ない。事件の真相をどうしても知りたかったのだ。そして私は第9話を見た。「何この満足感~赤薔薇」と何かのCMに出てもいいくらい私は満足した。今のところParaviでどうしても見たいコンテンツはない。そしてParaviの月額料金は1000円ちょっと。つまり、私は「100万回言えばよかった」第9話だけを見るために1000円超払ったことになる。

 

思えば子供の頃、大好きな舘ひろしを見たくて、深夜の「西部警察」の再放送を見ようとしたが結局起きられなかったことがある。昭和のあの頃、「テレビ番組の見逃し=舘ひろしの再放送を永遠に見られない」であった。何しろビデオさえまだなかった時代だ。

 

あの時のくやしさ、悲しさを思えばこの1000円は高くはないと思う。時代はもはやテレビ放映がメインなのか、見逃し配信がメインなのかよくわからないような様相を呈しているが、庶民でも手が届く額を払えば、見逃した番組を見られる今を生きていることはやはり幸せだ。

 

そしてみなさんもうお気づきかもしれないが、本人は幸せを噛みしめているが、はたから見ればこれはまさしく××ホイホイの原理。代償と引き換えに簡単に罠にかかったとも言えるだろう。この文を書きながら次の引き落としの前に解約を忘れないようにしようと決意する私であった。