自分でも「出ました!」と思わずにいられない「ザ・視聴率低迷ドラマを擁護する回」でございます。

それは水10ドラマ「親愛なる僕へ 殺意を込めて」。とても爽やかでキュートな山田涼介君が残虐なサイコ殺人犯(実はこれも最近は怪しくなってきた)の息子を演じている。この主人公はいわゆる二重人格という設定で、多くの人が言っているように、初回の印象はグロさマックスだった。

犯行にまつわるあれこれの映像および雰囲気のグロさが半端ない。私も正直、食欲を失ってしまうほどだった。

また。作中では既にいなくなってしまったが、尾上松也さん演じる「サイ」という半グレ男子もリアル過ぎて、「ねえ、ちょっと尾上さん、どうしちゃったの?あんたこんな人だったっけ?」と語り掛けたくなるレベルであった。

だが、なんだか気になってついつい見てしまい、2回、3回、4回と回を重ねるうち、少しずつグロ場面が減ってきたような気がする。(気のせい?)

 

さらに、とても怖いので、テレビではなく、タブレットの小さい場面で見ることにして、しかも1.5倍速再生(FOD)、かつあまりにも怖そうな拷問シーンなどは早送りというカスタムメイド視聴法を編み出し、普通の場面はちゃんと見るようにしたら、意外にも大変面白いドラマである。

そういえば「鬼滅の刃~立志編」では一家惨殺場面、那多蜘蛛山隊員残虐殺人事件などの数々の残虐なシーンがあり、面白いから見たいのに、見たくないというジレンマに陥った私が編み出したのも残虐シーン早送り作戦であった。今もまだ那多蜘蛛山殺人事件は早送りしている。

さて、今週放送された第5回では白菱さんが京花ちゃんの虐待お父さんだったり、京花ちゃんがやばめサディスティック女子だったり、B1君はもしかしたら意外と殺人鬼ではないかもしれなかったり、それはそれは「グロいから見ない」なんて言ったらもったいないようなサスペンスの連続であった。

 

そもそも門脇麦さんが清楚で可憐な彼女を演じていた時点で、「麦ちゃんよ、それでいいのか!」と思っていたが、麦さん、第5回では本領を発揮する素晴らしく爆発的演技を披露していた。さすがである。山田君の二重人格演技もすごい。彼こそはHey Say Jumpの岡田准一と言っても過言ではない。役者として大成できるアイドルの予感がする。

次回予告を見るとそもそも14年前、エイジという人格が生まれた頃、連続殺人事件にエイジの養父エンケンさんが何やら関わっている雰囲気がプンプンしていた。そもそも放送初回からなんだかエンケンさんの表情に一瞬の違和感があったことを感じていた視聴者も少なくないであろう。

これからも1.5倍再生と早送りを駆使して楽しみたいドラマだ。

視聴率だけ取沙汰して「爆死」とか書いている記事等見かけてしまったが、何だかんだでファン急増中ではないかと思っている。