メガネスーパーの株主優待券(30%オフ券+メガネお仕立て券10,000円×2枚)を持って颯爽とメガネを買いに行ってがっかりした。

 

幼い頃から近眼だった私は、視力の矯正には多額の投資をしてきた。1ヶ月1000円の小遣いでやりくりをしていた当時、数万円のメガネを買うことになり、「お父さん、お母さん、ごめんなさい。」などと思いながらも、視力はどんどん悪くなっていった。やがてレンズを薄くするため、5万円もするメガネ(とにかくレンズが高い!)を買う羽目になる。私がメガネやコンタクトレンズに費やした(費やしている)金額を合わせれば車一台くらい余裕で買えるのではないか。いや、買えるはずだ。おつりも来るかもしれない。

 

そんな私にとって、今は無き「弐萬円堂」の登場は画期的であった。どのフレームを選び、薄型レンズを選んでも、20,000円(+消費税)ポッキリ。語弊なく私は快哉を叫んだ。さらに眼鏡市場、JINSなど、目の悪い私にとってありがたい料金設定の眼鏡が続々登場し、ファッションで複数の眼鏡を買うことも、夢ではなくなった。今一番愛用しているのは8ヶ月ほど前にJINSで7800円くらいで買った眼鏡だ。(JINSの中では高め)

 

そんな私だが、昔からお世話になっているメガネスーパーへの恩義も忘れていない。コンタクトの不調の際も良心的な対応をしていただき、感謝しているのだ。義理堅い私はメガネスーパーで少しでもお得に眼鏡を買うために(メガネスーパーは今も高い)一番安いコースではあるが株主となり、前期は貰った優待券で母の眼鏡を買ったりもした。(その時はトラブルなし)

 

「今期は自分のおしゃれ眼鏡を買おう!JINSの方がそりゃ安いけど、メガネスーパーにはお世話になっているんだもの。」と店に行き、10,000円のセール品のフレームを選び、お支払いの段になって衝撃が走った。30%オフの株主優待券を提示したら店員さんがおもむろにセールの値札をはがし始めたのだ。曰く、「通常価格の30%オフなので、セール前の価格で計算すると14900円になってしまいます。オフ券を使わず10,000円の方が安いです。」

 

え?通常価格の30%オフってそういうこと?じゃ、普通にセールの値札通りに10,000円で買うのは通常ではないのか?異議を申し立てたが、セール価格には適用されないと説明され、フレーム10,000円(店内に表示されているセールの値札通り)、レンズは20,000円くらいなので10,000円のお仕立て券(3万円を超えると2枚使える。これはもう仕方ない。)を使って10,000円くらい、合計税込み22,000円弱を支払ったが、今も腑に落ちない。眼鏡を取りに行った時、もう一度異議を申し立てるつもりだ。割引はがきには「特価品除く」と書いてあるが、株主優待券には書いてない。

 

そう、私は浪費家の側面を持ちつつも、吝嗇家でもあるのだ。ケチくさくてすみません。だって3,000円割引があるとしたら、ほぼJINSでもう一つ眼鏡が買える。今はそんな世の中なのだ。3000円は小さな額ではない。いや、300円だったとしても納得できないことに変わりはない。

 

こんなセコイ話、最後まで読んでいただけたのだとしたら、ありがとうございます。