NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」の低視聴率が話題になっているのを見た。中には低視聴率の要因を専門家が解析している記事もあったり、一番低かった「花燃ゆ」に匹敵する低さを指摘する記事もあったりした。よりによって大河ドラマなのにホームドラマとかラブコメディになっているなどと分析している論調もあった。

 

あれから3~4週間。先週の視聴率をチェックしたら相変わらず危険水域らしいが、私は思うのである。「おんな城主直虎」は、低視聴率を憂う記事が増えてきた頃、すでにとても面白くなり始めていた!みんなだまされたと思って見てみたら、ちょっと前より随分面白いのに!

 

私の思うおもしろさの要因は、井伊家跡継ぎの後見となることを決めた直虎が、そのまっすぐで純粋な気持ちと真心で家を思い、民を思い、国を思い、瀬戸方久という人材を登用しながら、知恵を絞り、周囲の信頼を得て国を作っていく流れがようやく見えてきたことだ。

 

ラブコメとまで言われてしまったそれまでとは違う、私の好きなタイプの成功ストーリーだ。最初は協力してくれなかった家臣や民達が少しずつ味方になっていくのも、何とも言えず「こうでなくっちゃ」という感じだ。柴崎コウも今まで以上に生き生きして見えるし、ムロツヨシ演じる方久もいい味を出している。

 

「なんかつまらないな~」と思い見るのをやめてしまった方のうち一人でもこれを読んで「ふ~ん、じゃ、もう一度見てみようかな。」と思っていただけたら幸いである。ちなみに私はNHKはよく見ているが、決してNHKの回し者ではない。