コミュニケーションの障害となる12の接し方(Thomas Gordon's 12 ROADBLOCKS)というものがあります。職場での人間関係はもちろん、親子関係、夫婦関係、カウンセリングの場面で「相手の話を聞く障害となる12の要素」です。
私も気を付けているのですが、ついやってしまう面接の落とし穴です。これをやると相手は本当の事を話さなくなってしまうので、カウンセリングに必須テクニックです。
①命令・指示
「授業に出なさい!」「カウンセリングに行きなさい!」
②警告・脅迫
「学校行かないとゲーム取り上げる!」「治療に来ないと酷いことになるますよ!」
③(時期尚早・無許可の)忠告・提案・解決法の提供
「大学に来れないのはアルバイトのしすぎだろ。今すぐアルバイトを止めることだね!」「あなたには今すぐ治療が必要だよ。会社は休んで治療に専念することを進めますよ!」
④論理的説得
「帰ったら遊ばないですぐ宿題をすればいいじゃない。そうすればゆっくり遊べるでしょ!」
「治療しないと仕事なんて出来ないでしょ。治療と仕事とどちらを優先すべきか分かりますよね。」
⑤徳化・説教・義務の教示
「いいか、よく考えて。君が学校に行かないと将来苦労することになる。親を困らせたら行けないよ。もっと親孝行しなきゃ。」
⑥判定・批判・不同意・避難
「他の子をみてごらん。学校にちゃんと行って宿題もしているでしょ。当たり前のことが出来ないと社会人になれないよ。」
⑦(やみくもな)同意・承認・称賛
「僕もそんなに真面目じゃなかったから、君の気持ちもわかるよ。僕に比べたら君はマシだよ。何とかなるよ!」
⑧侮辱・嘲笑・レッテル貼り
「中学生にもなってもそんなことしか出来ないの。もう一回小学校からやり直したら。」
⑨解釈・分析
「学校行かなくても単位もらえると思っているんでしょう。」「あなたの問題を分析すると、親との関係性に問題がありますね。」
⑩保証・同情・慰め
「こうして学校に行けないのも可哀そうだねー。辛いんだよねー。何とかなるからねー。」
⑪尋問・探り
「どうして学校行かないの?いじめられてるの?勉強が嫌なの?何か隠し事があるならいいなさい。」
⑫無関心・注意散漫・冗談・話題変更
「あなたが学校に行こうが行くまいが私には関係ないから。自分で責任とればいいのよ。まあ考えてもしょうがないからね。」
傷ついている人や、子どもはこのような接し方にとても敏感です。
私は③と⑦と⑨をたまにしてしまって失敗します。
まだまだ精進です。