情報が入りすぎる前に観ておきたかったのである。
と云っても、ゴジラ映画を予備知識なしで観ることはあり得ない。これまでに何十本も作られており、設定はそれぞれと云えどもゴジラはゴジラなのだ。
観終わってみれば、これは1954年の第一作のリメイクであり、オマージュである。
庵野テイスト漂う〝使徒〟然としたゴジラはなかなか鮮烈だ。
これまでのゴジラは、生物臭があった。何を喰うのか知らんが口があり鼻がある。もちろんシン・ゴジラにもそれはあるが、我々が常識的に知っている所謂生物ではないことが強調される。そこに説得力があるかどうかは別にして、好感はもてる。
そうだよ、ゴジラはこうでなくっちゃ。
しかしそれは同時に、これまでのゴジラをある意味で否定し、終わらせてしまった。
私が大好きだった、モスラやキングコングと戦ったゴジラは、遠い遠い過去のものになった。
2014年のハリウッド版ゴジラの続編があるというニュースを目にしたとき、わくわくしたものだが、この映画を観てしまった今、なんだかどうでもよくなってしまった。
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