“人生はライブ、安息年にはYouTube配信で会いましょう”
意義深い出会いが多かった今年9月のモンゴル訪問。フラシスコ教皇に個別謁見し、名誉校長に就任しているモンゴル ノミンヨス中学校で生徒達とも会った。
様々な分野に広く関心が高いイム•ヒョンジュはバケットリストにラジオDJを挙げていた。彼は今回ラジオDJをしながら多くの人とコミニケーションができて幸せだった。それで11月27日発売(実際は11月30日)する第9集“Life On Air”には歌とエピソードがあるラジオコンセプトで企画した。タイトル曲のオリエンタル風Popera曲“消滅する夜”の他、続くタイトル曲“覚えていて”、聖歌曲“Never My God To Three”など計10曲を、事前イベントを通してファン達に直接送ってもらったエピソードと一緒に収めた。イム•ヒョンジュが読むエピソードはデジタル音源としてはリリースされないうえ、マイナス覚悟での999枚のみ発売予定なのでファンたちの間で所蔵のための激しい競争が不可避のようだ。
こう見ると英才教育も、コンテンツも分野が違うだけで選択と集中戦略を好むようですね。
同じなら良くできる部分を選んで集中することが効果的ですから。そんな意味で来年に*安息年を持とうと思います。数ヶ月ほど休みながら先ずは特別にYouTubeチャンネルだけに集中しようと考えています。時代が変わったじゃないですか。‘アメリカ発売 ’今はこんな言葉に意味がありません。SpotifyやYouTubeミュージックを通して全世界に流通するので全世界同時発売ということです。安息年を過ごしながら今までの25年を決算して、また違う25周年のチャプターを開こうと思います。
新しいチャプターにはとんな内容を入れ込むのですか?プレイヤーとコーチの比重が変わりますか?
ミュージシャンとしての活動は減らし、後輩の養成や文化芸術行政の勉強をやりたいですね。正直なところ未練はありません。自分の基準で多くのことを叶えたので、体力の残っている内に人間イム•ヒョンジュの個人の人生を生きてみたいのです。これこそ選択と集中ですね。
敏感な部分ではあるのですが、声帯も歳を取りますね。もしかしたらそんな変化を感じられてですか?
それはないですね。むしろこれからの約5年間が私の声の全盛期でしょう。ただ体力が声を支えきれないのです。ラジオを降板した理由も甲状腺機能が少し落ちたからです。1.1kgで生まれたので先天的に臓器のほとんどが小さいのです。度々主治医に、肺活量が良くなくてもこのように歌を歌えるのは“本当に神が与えた才能”と言われます。一般的にテノールは声に円熟味が増す30代や40代が一番歌が上手い時期です。私は発声がその域に達する前に全盛期があまりにも早く来たので才能をもっと発揮できなかったのが残念です。
この良い歌声が詰まった今回の新譜を999枚のみの発売というのが残念です。999枚である理由がまさか1枚はイム•ヒョンジュさんが保有して1000枚限定アルバムを作ろうとしているのですか?
どうして分かりました?3年間の幸せだったDJ活動を有意義に締め括り、どうせなら少し象徴的にしたかったからです。利益は度外視です。
ファンの立場ではプレゼントをもらう気分ですね。イム•ヒョンジュさんの音楽人生も誕生日の時、叔母様がくれたソプラノ マリア•カラスのベストアルバムから始まったのでしょう?この時プレゼントをもらわなかったら、今、土曜日の午後に家族と一緒に過ごす人生を送っていたでしょうね。
今でもこのCDを持っています。たまに心が揺れる時取り出してみます。“叔母はなぜ私にこのアルバムをくれて、私が声楽をしなから苦労して生きていくようにしたのか?”と実際思ったこともあります。私は違う道を遠回りしても音楽をしているでしょう。正確にどんな仕事なのかは分かりませんが文化芸術の方に携わっているのは確かです。
ひとしきり話を終えて、イム•ヒョンジュは限定版の新譜の代わりに第8集のCDにサインをして筆者に手渡した。そんなイム•ヒョンジュに筆者も家で発掘して来た2009年にもらったサイン入りCDを見せた。幼い顔立ちが印刷されたアルバムのカバーの上に本当に“いつもお幸せに”と書いてある。“いつも”が“時々”に変わる年月の間、彼は新曲広報と好きな映画の話を行き来しながらインタビューでさえ楽しむ“余裕最高レベル”になっていた。
*安息年...長期休暇のキリスト教的な表現
イム•ヒョンジュが勧める12月のプレイリスト
イム•ヒョンジュがクリスマスシーズンに良く聴く歌。前奏からクリスマスのウキウキする雰囲気が漂う。
マライア•キャリー、ホイットニー•ヒューストン等多様なバージョンの“O Holy Night”の中でセリーヌ•ディオンが歌うものが一番好きだというイム•ヒョンジュ。彼女をとても好きなこともあるが、ソフトでありながら訴える力の強いセリーヌ•ディオンの声音がこの曲と一番良く合うからとのこと。
大島渚監督の“戦場のメリークリスマス”の主題歌。1983年の作品なので映画を知らなくても曲を聞けば“あ、この曲”と言うくらい今も愛されている坂本龍一の代表曲の一つ。イム•ヒョンジュは今は故人になった坂本龍一を生き方のロールモデルであり憧れとして挙げた。
カン•スジ ‘ひとりきりの冬’
イム•ヒョンジュは小学生の時、従兄が買ってくれたカン•スジのカセットテープを今も大切にしている。カセットテープを見ながら“ひとりきりの冬”を聴くとこの時に戻ったようで好きだという。
中島美嘉 ‘雪の華’
イム•ヒョンジュの言葉をそのまま引用すると“説明の要らない名曲”だ。ドラマ“ごめん、愛してる”のOSTに使用されたパク•ヒョジンの韓国語リメイクバージョンとはまた違う切なさがある。
終わり
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来年からミュージシャンとしての活動は減らすようですね。
ファンとしては寂しいですが、充実した人生を送ってほしいと思います。
それではお読みいただきありがとうございました。