2023年5月15日に
食道胃接合部癌のステージ3と診断された
父(当時66歳)の闘病の様子を
娘目線で綴っていきます。
父の両親は、立て続けに病気で亡くなりました。自分たちの死後について、両親は何も言い残していなかったので、
兄弟4人で話し合う事なったんですが・・・。
「わしも大した金額は残せんけど。
わしの山や家や土地を全部処分してお前らが綺麗に4等分するなら揉めんかもしれんけど、そうはならんやろ。均等にならんかったら後で揉めるんや。」
・・・実感がこもってます。
「わしの両親は何も決めんと死んでしもうたけん、誰かが音頭をとって兄弟で話し合うしかなかった。」
兄弟の話し合いを仕切ったのは父でした。
その時の経験から、
「金額云々より、プロセスが大事」
だと話してくれました。
「その時はなんも思わんかっても、後からモヤモヤしてくることもある。」
そして、
「今は仲良くてもこの先どうなるかは分からんけんな。」
だそうです。怖いな。
なんだかんだあっても、兄弟仲がそこまで拗れることなくここまできた私たち4兄弟ですが、確かに先のことなんてわかんないよね。
父も4兄弟ですが、対立しがちな父と弟さんの仲を取り持ってくれてたお兄さんが亡くなった後、弟さんと、弟さんの味方になった妹さんと揉めて絶縁しました。
その原因が数年前に亡くなった親の遺産関連でした。
だから、父としては、
我が子らが揉めないように、全員に集合してもらって、みんなの意見を聞きつつ、
「最終的にはわしがバシッと決めて、お前らに言う!これが一番やろ!」
と言ってくれました。
