先週末、日本ホスピス・在宅ケア研究会主催の「地域における看取りの研修会」で、看取りの事例を紹介させて頂きました。
看取り学で学んだことを現場で実践し、温かな看取りに繋がった事例でした。
私たちは学びの者であり、旅立たれる方は師です。
同じことを、日本ホスピス・在宅ケア研究会理事長の蘆野吉和先生もお話の中で、同じことをおっしゃっておられたことに感動しました。
同じく登壇された太田在宅クリニックの太田敦先生のお話では、在宅介護の要のひとつに、病院から家に帰る前に出来るだけ点滴を減らして、喀痰吸引の頻度を減らすことを挙げられていました。
またバックベットの問題もお話しされていました。
介護医療に関して豊富な知識のない家族にとっては、夜中も頻繁に吸引しなければならなかったり、自宅に帰ったもののさまざまな事情で入院しなければならなかなった場合に、戻れる病院がなければ安心して家に帰れないと不安になるのは、自然な感情だと思います。
そんな不安を解消できるように、今回のような勉強会が広く一般の人の間にも広がって、知識や情報を得る機会が増えていくと良いなぁと思いました。
そして安心して家に帰れるような地域になっていけたら良いと思いました。
自分自身にとっても、とても勉強になった研修会でした。
貴重な機会を与えたくださった阿南医療センター寺嶋吉保先生、ありがとうございました。