四柱推命の一年は、1月1日には始まりません。立春からです。

 

だから2月の頭に生まれた方は、同じ2月4日生まれでも、年柱が前の年になったり今年になったりします。境目が「その年の立春の瞬間」だからです。

 

立春は毎年同じ時刻ではありません。2月3日の夜のこともあれば、2月4日の昼のこともあります。分単位で決まります。ここを日付だけで切ってしまうと、年柱がまるごと一つずれます。

 

月柱も同じです。月は1日で切り替わるのではなく、節入り(節気)で切り替わります。3月5日ごろの啓蟄、4月5日ごろの清明。その瞬間より前に生まれていれば、前の月の干支のままです。

 

「無料の命式サイトで出した結果が、本で調べたものと違う」。この食い違いの原因で多いのが、ここです。日付だけで区切っているか、その年の正確な節入り時刻を持っているか。持っていない計算は、境目の人だけを静かに間違えます。

 

境目に生まれた方は、生まれた時刻がふだんより重く効きます。何時何分に生まれたかで、年柱や月柱が動いてしまうからです。母子手帳に時刻が残っていれば、それが一番確かです。

 

ただ、日柱は節入りでは動きません。日柱は節気とは関係なく、日ごとに順番に回っているからです。年柱や月柱が揺れる境目の方でも、日柱だけはそのまま残ります。

 

自分の日柱がどんな柱なのかは、六十通りぶんこちらに置いてあります。

https://jp.lunasajubang.com/nicchu/

丙午(ひのえうま)と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは年の話だと思います。

1966年、日本の出生数が前年から二割以上落ち込んだ年です。「丙午の女性は気が強い」という言い伝えを気にした家庭が、その年の出産を避けたと言われています。

 

ただ、あの話はあくまで「生まれ年」の丙午です。

四柱推命で人の性質を最初に見るのは、年ではなく日柱——生まれた日の干支のほうです。

今日はその日柱としての丙午を、命式の構造から順に見ていきます。

 

■ 干も支も火

 

丙は陽の火。ろうそくではなく、開けた場所を照らす太陽のほうの火です。

午もまた火の支。つまり丙午は、上も下も火で揃っています。

 

干と支が同じ五行で揃うことを干与支同といいます。

六十日柱のなかでも、丙午はとりわけ形のはっきりした、強い並びのひとつです。

 

強い、というのは「偉い」という意味ではありません。

出力が大きいという意味です。同じことをしても、周りへの伝わり方が大きくなる。それだけのことです。

 

■ 帝旺と羊刃

 

丙にとって午は帝旺にあたります。十二運のなかで気が最も満ちる位置です。

そこにさらに羊刃が重なります。

 

帝旺と羊刃が同じ一本のなかで重なると、押し出す力が桁違いになります。

決めたら進む。止まらない。迷っている時間が短い。

 

この形の方は、場に入ってきた時点で空気が変わります。

本人にその自覚がないことも多いのですが、周りははっきり感じ取っています。

 

■ 隠せない、という性質

 

丙午の方をひとことで言うなら、隠せない人です。

 

思っていることが表情に出る。納得していない時、それが伝わってしまう。

嘘が下手、と言い換えてもいいかもしれません。

 

長所としては、明るさ、伝える力、退かないこと。

短所としては、気分の波が見えてしまうこと、そして言葉が行動より先に飛ぶことです。

 

先に言ってしまってから、あとで自分がその言葉を回収しに行く——という順番になりやすい。

これは性格の欠点というより、火の勢いがそのまま出ているだけです。順番を一拍ずらすだけで、かなり変わります。

 

■ 配偶者の席に劫財が座る

 

日支は配偶者の席(夫妻宮)です。丙午の場合、そこに劫財の性質が入ります。

 

劫財は、対等に張り合う相手です。

だから丙午の方の関係は、静かに寄り添う形よりも、刺激のある形になりやすい。惹かれ合う力も強いぶん、ぶつかる力も強く出ます。

 

男性の場合、相手に負けたくない気持ちが出やすく、とくにお金を一緒に管理し始めたときに摩擦が生まれやすい形です。

女性の場合、自立心が強く、対等でない関係だと落ち着きません。相手が持ち上げすぎても、かえって反発が出ます。

 

つまり、丙午の方に必要なのは、守ってくれる相手より、並んで立てる相手です。

 

■ 向く仕事

 

火が強く、出力が大きく、人前で縮まない形なので、次のような場が合います。

 

・経営、起業——自分で決めて自分で進む形

・芸能、放送、発信——見られることが負担にならない

・スポーツ——勝ち負けがはっきりしている場

・営業——初対面で場を温められる

・教育——熱がそのまま伝わる

 

逆に、決定権が自分になく、じっと待つ時間が長い仕事は、この形にはつらく出ます。

 

■ 相性

 

命式全体を見ないと本当のところは言えませんが、日柱同士の並びとしては、

辛未・乙未・甲寅とは噛み合いやすく、壬子とはぶつかりやすい組み合わせです。

 

壬子は水が上下に揃った形で、丙午とはちょうど正反対です。

だから合わないというより、混ざらない。惹かれるところまでは早いのに、そのあとが続きにくい形です。

 

■ 最後に

 

ここまで書いてきたことは、四柱のうちの一本、日柱だけの話です。

実際の鑑定では、年・月・時の三本と、そこを流れていく運を合わせて見ます。同じ丙午でも、月がどこかで別人のように出ます。

 

六十日柱すべての解説はこちらにまとめています。

https://jp.lunasajubang.com/nicchu/

 

生まれた時刻がわからない方でも見られるようにしてあります。

 

ルナ四柱推命|Luna Lab

四柱推命で見てもらったとき、「火が足りない」「水が多い」と言われたことはありませんか。

 

言われても、それが良いのか悪いのか、では何をどうすればいいのか、そこまでは分からないまま帰ってきた方も多いと思います。

 

今日はその話を書きます。調候(ちょうこう)といいます。

 

 

命式には、温度と湿度があります。

 

生年月日と時刻を干支に置き換えると八つの文字になりますが、その八文字には、暑い・寒い・乾いている・湿っている、という状態があります。

 

それをまず決めているのが、生まれた季節です。

 

 

たとえば真冬に生まれた方。

 

命式ぜんたいが冷えています。そこに水がさらに多いと、凍った土の上に冷たい水が溜まっているような状態になります。

 

こういう方に要るのは、水ではありません。火です。温めることです。

 

古い書物には、水が多すぎると木は育たずに根が浮いてしまう、と書かれています。まず土で水を止めて、それから日が差すことに意味が出てくる、と。

 

日々の実感としては、こんなふうに出ます。

 

動いてはいるのに手元に何も残らない。人も情報も入ってくるのに積み上がらない。足が地についていない感じが取れない。

 

性格の問題でも、頑張りが足りないのでもありません。八文字の温度がそうなっているだけです。

 

 

反対に、真夏生まれで火が多い方はまるきり逆です。

 

こちらは乾きます。判断が早くて動きも速いのですが、その分すり減るのも早い。要るのは水と、水を生む金です。冷やすこと、休むこと。

 

火が多い方に「もっと頑張って」と言うのは、乾いた畑に火を足すようなものです。

 

同じ「調候が合っていない」でも、寒い方と熱い方では、要るものが正反対になります。

 

 

足りないものは、運のほうから回ってきます。

 

十年ごとの大運、一年ごとの歳運。そこにも干支がついていますから、自分に足りない字が巡ってくる時期があります。

 

冷えている命式に火と土が巡る時期は、派手さはなくても地面が固まる時期です。逆に水が増える時期は、同じだけ動いても手応えが薄くなります。

 

いつがどちらなのかは、あらかじめ分かります。占うというより、暦を読む作業に近いです。

 

 

最後にふたつだけ。

 

生まれ月だけでは決まりません。同じ春生まれでも、火が並んでいれば乾いていますし、金と水が並んでいれば春でも寒いままです。八文字ぜんぶを並べて、はじめて温度が決まります。

 

それと、ここまでの話は北半球で生まれた方が前提です。南半球は季節が逆になりますが、この扱いは流派によって割れていて、まだ決着がついていません。

 

 

「火が足りない」は、欠点を言われたのではありません。

 

温めれば動きます、という説明を短く言われただけです。

 

何が足りないか分かっている人は、何を足せばいいかで迷いません。

六十日柱すべての解説はこちらにまとめています。

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四柱推命のお話を、ひとつだけ。

生まれた日の干支を「日柱」といいます。たとえば乙亥、庚申、癸未。二文字ですね。

この二文字、実はとても働き者です。

上の一文字(天干)が、あなた自身。

「あなたは乙の木の人ですね」というときの、その一文字です。柔らかい草花の乙、まっすぐな大木の甲、あたたかい太陽の丙……。四柱推命の判断は、全部この一文字を真ん中に置いて組み立てられます。

下の一文字(地支)が、配偶者。

そうなんです。ここが配偶者の座と決まっています。ご主人が、奥さまが、生まれた日の下の一文字にそのまま出ている。

だから「うちの主人、どうしてこうなのかしら」というときに、実はご自分の日柱を見ると答えが書いてあったりします。

*

たとえば乙亥の日に生まれた方。

柔らかな草花が、水の上に浮かんでいる形です。どこへ流されても枯れない強さがあります。環境が変わっても、ちゃんと生き延びる方。

でも足元が水なので、腰を据えるのが生涯の宿題になります。落ち着いたと思ったらまた動く。ご本人にその自覚がないことも多いんです。

たとえば庚申の日に生まれた方。

硬い金属が、硬い金属の上に座っています。曲がることを知らない刃物です。

筋が通っていて、頼りになる。でもその強さと、折れるまで曲がらない危うさは、同じ一つの性質から出ています。

*

そして嬉しいことに、日柱は生まれた時間がわからなくても、そのまま出ます。

「母子手帳がなくて、生まれた時間がわからないの」

これ、本当に多いんです。半分以上の方がそうです。でも日柱は生年月日だけで確定しますから、大丈夫。

ご自分の日柱、ご存じですか?

 

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四柱推命の鑑定サイトを開きました。

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それから日柱事典。今日お話しした六十の日柱を、ぜんぶ読み解いて置いてあります。こちらも無料です。ご自分の日柱のところだけでも、見ていってくださいね。

長い記事におつきあいくださって、ありがとうございました🌙

六十日柱すべての解説はこちらにまとめています。

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「大運はいつ変わるのか」で調べると、たいてい同じ答えにたどり着きます。十年ごとに変わります、と。

間違いではありません。ただ、その十年の区切りがどこに置かれているのかまで書かれていることは、あまりありません。

実際のご相談では、こういう言い方をよく伺います。

「来年から大運が変わると言われたのですが、もう去年のあたりから環境がすっかり変わってしまいました」

思い込みでも気のせいでもありません。大運の作られ方を見れば、そうなる理由があります。

今回は、大運がどこから数え始められているのか、そしてなぜ切り替わりが一年ほど前倒しで体感されるのかを書きます。

■ 大運は、生まれた日ではなく節気から数えます

大運は、月柱を起点にして干支を一つずつ進めた(あるいは戻した)ものです。ですから起点は月柱、つまり節気の区切りにあります。

進めるか戻すかは、生まれ年の天干の陰陽と性別で決まります。

陽年生まれの男性、陰年生まれの女性 … 順行(次の節入りに向かって進む)
陰年生まれの男性、陽年生まれの女性 … 逆行(前の節入りに向かって戻る)

そして、最初の大運が始まる年齢、つまり立運数は、こう数えます。

順行なら、生まれた日から「次の節入りまで」の日数。
逆行なら、生まれた日から「前の節入りまで」の日数。

その日数を三で割ります。三日で一年。割り切れなかった一日は四か月、二日は八か月として扱います。

たとえば節入りの二日後に生まれた逆行の方なら、二を三で割って、立運は〇歳八か月。生後一年も経たないうちに、もう最初の大運に入っています。逆に、節入りの直前に生まれた順行の方なら、立運が九歳、十歳ということも起こります。

同じ年に生まれても、立運数は人によってまったく違います。ここが最初の分かれ道です。

■ 切り替わりは、暦の上の誕生日には来ません

立運が七歳三か月の方であれば、大運が変わるのは七歳三か月、十七歳三か月、二十七歳三か月……という並びになります。

つまり、切り替わりの日付は誕生日ではありません。多くの場合、誕生日から数か月ずれたところに落ちます。

「三十歳から新しい大運です」と言われて三十歳の誕生日を待っていたのに、実際の切り替わりは二十九歳の秋だった。こういうことが普通に起こります。

ご自身の切り替わり時期を確かめるときは、年齢ではなく西暦の年月で出してもらってください。年齢だけで覚えていると、一年近くずれます。

■ 一年前から動き始めて見えるのは、なぜか

体感が前倒しになる理由は、二つあります。

一つは、いま申し上げたずれです。誕生日基準で覚えていれば、実際の切り替わりのほうが先に来ます。

もう一つは、こちらのほうが大きいのですが、大運が入れ替わる前後には、去る大運と来る大運の力が重なる時期があるためです。実務では交運期と呼びます。

新しい大運の干支は、切り替わりの当日に突然現れるわけではありません。手前の一年ほどのあいだに、環境のほうが先に動きます。人が変わり、住む場所や職場が変わり、それから本人の判断の仕方が追いついていく。この順番で現れることが多いのです。

ですから、切り替わりの前後一年は、判断そのものが不安定になりやすい時期でもあります。この期間に大きな契約や転居を決めるなら、いつもより一段慎重に。実務上、よく言われるところです。

■ 天干と地支は、五年ずつきれいに割れるわけではありません

大運を「前半五年は天干、後半五年は地支」と分けて読む方法が広く使われています。整理としては分かりやすい見方です。

ただ、実際の命式では、そこまできれいに割れません。

地支は十年ぶんの土台を敷きます。原局の支と合になるのか、冲になるのか、刑になるのか。ここで生活の枠組みそのものが決まります。天干は、その土台の上に色を乗せる働きをします。表に出る役割、周囲から見える立場、扱う事柄の種類。

ですから前半に天干の話が目立ち、後半に地支の話が濃くなる、という傾向はたしかにあります。けれども「五年目までは地支を見なくてよい」という意味ではありません。地支が冲を起こす大運は、初年度から生活が動きます。

■ 大運そのものに、良い悪いはありません

これが一番申し上げたいところです。

「大運が良い」「大運が悪い」という言い方が、一般には広く使われています。ただ、大運の干支は単独では何も決めていません。原局が何を必要としているかによって、同じ干支が助けにも重荷にもなります。

夏の生まれで火が強く、水を必要としている命式にとって、水の大運は十年ぶんの余裕です。同じ水の大運が、冬生まれで水が過ぎている命式には、そのまま停滞として出ます。

干支が同じでも、置かれる命式が違えば意味が変わる。これは相性のときに申し上げたことと、まったく同じ構造です。

ですから「二〇二八年からの大運は良いですか」というご質問には、原局を見ないかぎりお答えのしようがありません。逆に、原局が分かっていれば、その十年で何が増えて何が減るのかは、かなり具体的に申し上げられます。

■ 確かめるときの順番

ご自身で整理される場合は、この順番が早いと思います。

① 生まれ年の天干の陰陽と性別から、順行か逆行かを決める
② 生まれた日から該当する節入りまでの日数を数え、三で割って立運数を出す
③ 立運数を西暦の年月に直し、切り替わりの一覧を作る
④ 各大運の地支が、原局のどの支と合・冲・刑になるかを先に拾う
⑤ そのうえで、天干が原局に足りないものを持ってきているかを見る

④と⑤を飛ばして「この大運は吉」「この大運は凶」とだけ言われた鑑定は、まだ半分です。

以前この場所で、相性は一枚の絵ではなく複数の層でできている、と書きました。運も同じです。大運は十年ぶんの舞台であって、その年に何が起きるかを決めているのは、そこに重なる年運のほうです。

一枚だけ見て決めない。今回も、結論はそこに戻ります。

 

ルナラボでは、生年月日時から命式を組み、大運の立運数と切り替わりの時期を西暦の年月で一覧にしてお出ししています。各大運の地支が原局のどの支と合・冲・刑を起こすかまで、層ごとに分けて記載します。生まれた時間が不明の場合は三柱で組み、確定した層と保留になる層をそれぞれ明記します。

ルナ四柱推命(ルナラボ)

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