2/16に読み始めた「シャレのち曇り」、昨日読み終わりました。350ページくらいの本だったので、1日50ページのペースでぴったり読み終わりました。

 

 

 

発行が2016年だったので、その頃に書かれたものかと思ったのですが、この8年前の2008年に講談社から文庫として出版されていたものの再文庫化でした。

 

そして、その講談社文庫のさらに18年前の1990年に文藝春秋から単行本が出ています。

 

そして第一章の「屈折十三年」が「別冊文藝春秋」という小説誌に掲載されたのが、単行本発売の7年前ということなので1983年のことだと思います。これが処女作のようですが、そんなに前から執筆活動も始めていたんですね。

当時、落語の人気が凋落していたこと、談志師匠がいろいろとお騒がせしていたことはうっすらと記憶にあります。が、「うっすらと」なので、やはり世間の人気通り、私もあまり興味がなかったのでしょうね。

小説として書かれているのでフィクションも含まれています。巻末の著者解説でも「ここに書かれていることは事実か?」という質問が多いそうです。私もそんなことを考えながら読みました。

 

あとがきに誰かが言った言葉が紹介されていました。

 

「作家は読者のなれの果て」

 

いい言葉ですね。

 

 

シャレのち曇り

立川談四楼

PHP文芸文庫

 
 
 
 

『100冊読書』宣言