六月二十日 | 月に金剛石を届けにゆく日

月に金剛石を届けにゆく日

黄金の雨と翡翠の想い。
白銀の柩に湛えて。


今年も、

夏至の前日

がやって来た。


あの、

夏至の前日

は、
遥かな過去のことになってしまい、
普段は忘れてしまっている。

ただ、

断片として、
記して、
痕として、

吾の中に、
在り続ける。


いつまでも抱いていたとして、
何の救いにもならないのに。


愚かな心
だ。