六月二十日今年も、夏至の前日がやって来た。あの、夏至の前日は、遥かな過去のことになってしまい、普段は忘れてしまっている。ただ、断片として、記して、痕として、吾の中に、在り続ける。いつまでも抱いていたとして、何の救いにもならないのに。愚かな心だ。