上司が定年退職されました。
穏やかな性格で、優しく、仕事も出来る、女性としても尊敬できる方です。
朝から他部署よりも花が届いたりと、華やかに退職されていきました。
さて前置きは短めに、佐倉マラソンのレポを一気に書き上げたいと思います。
かっきぃさんに見送られた山の上にある競技場から一気に坂を下ります。
スタート前のアナウンスで、
『坂で転ばないように注意してください』
とありましたが、坂で転ぶというより、人とぶつかって転ぶかもの渋滞ぶり。ノロノロ坂を下ったら、ダラダラ続く上り坂です。
ペースは、一向にあがりません。
上り坂でガーミンを見たら6:20台。
ペースが上がらないのは上り坂のせいではなく、脚が重すぎるんです。脚が前に出ない…。
坂を上り切ったら、また下り坂。
やっと6分を切るスピードが出ました。
下り坂でもこのスピードって、この先どうなるの？と不安いっぱいです。
坂を下りると京成佐倉駅。
駅前はコースで唯一、応援が賑やかな場所でした。
そこで、
“あっ！あの看板！！”
前日にブログで見た ちはらんさんの応援看板が目に飛び込んで来ました！
ちはらんさんは初めましてだったので、ちゃんと挨拶できなかったけど、そばに ともさんもいるじゃないですか！
ルナママです～と声を掛けてパワーを送って貰いましたp(^_^)q
スタートから10キロまでのラップ。
その後はフラットなコースが続き、なんとか6:15前後のペースで走れていました。
晴天で気温もかなり高く感じ、3キロ過ぎに既に喉か乾いていたので、5キロおきくらいにある給水所ではポカリスエットを。でも、このポカリスエット、粉を水で溶かした物で、かなり薄い。。。
スタート前から完走は、あり得ないと思っていたので、ずっとどこでリタイヤしようかと考えていました。スタッフの人に声を掛ければ終われるんだよなって、ずっと心の中で考えていました。
そしたら10キロの手前に収容バスが停まっているのを発見。
そっか、ちゃんとバスに乗せて貰えるんだ！と、少し気が楽になったその直後の救護所にかつさんがいるのが見えました。
『痛い？ 辞める？』
と声を掛けると、頑張ってとエールを送って見送ってくれました。
そこで、また一気に気が楽になったのです。
膝に痛みを抱えていた、かつさんの勇気あるDNF。
あとは、どこで辞めるって言うかのタイミングを見つけるです。
完走は出来ないとは思っていたけど、実はどこにも痛みを感じていない状態です。ただ走っていない体には走る事が辛い状況なだけでした。
11キロから20キロまでのラップ。
12キロ地点の給食所に来ました。
この時点では朝詰め込んだ物が胃に残っている感じで、何にも食べたくなかったけど、エネルギー切れが怖くてミニクロワッサンを一個取りました。一口食べたけど、やっぱり入っていかない…。食べたくなかったけど捨てるのは悪いので無理やり口に押し込みました。
相変わらず景色はのどかな田園風景。
刺激ゼロ。
そこに突然バットマンが！
というか、千葉ットマンですね！！
テンション上がって
『えーー、本物～？』
って声を掛けると
『偽物』
の返事が返ってきました。バットマンの偽物だろうけど、口元は本物の千葉ットマンに間違いないと思います。噂によるとその場所から遠くない所に住んでいるらしいので。
ハイタッチしてもらって、テンションも少しアップしました。
しかしその後には、激坂が待っています。試走の時に、本番では歩いて上り、後に脚を残そうと思ったのに、周りで歩いている人がいないので止まるわけにはいきません。さっき千葉ットマンにパワーをもらっておいて良かった。
でも、そのパワーも坂を上りきったら既にゼロへ…。その後もダメージが脚に残ったままで、その後の下り坂を下りきった19キロ地点くらいにある給水所では、ビッタリと止まってゴクゴク。
そしたら、オレンジの鮮やかなＴシャツの2人組が目に飛び込んできました。akiランメイツのランシャツを着ています。
1人は知ってる！
ぽたさんだ！！
握手してもらって、パワーを送ってもらいまし。
実は、今回akiランメイツのランシャツを着たかったんですが、DNFの予定だったので、なんだか申し訳なくて着ない事にしたんです。
ここの給水所で、水を首元から背中に掛けてみました。
冷たくて気持ちいい～～。
あっ(O_O)
後ろにあるウエストポーチにiPhoneが入っているんだ…。
取り出してポチッとしてみると、濡れてもなく大丈夫で、LINEが数件入っているのを確認。
でも走り出していたから読まずにウエストポーチにiPhoneを再収納。
21キロから30キロのラップ
取り敢えずハーフは走ろうと思いました。
21キロ地点を過ぎたので、一旦止まってLINEを確認。
東京マラソン応援で作ったLINEグループと、こたさんからの応援メッセージでした。
どうやらランナーズアップデートにアップされていない様子です。
やっとハーフ
辞めたい
と生存確認のLINEを送り、皆んなの激励を見て、また走り始めました。
その直後、4:45のペーサーとその集団に追いつかれました。たしか3キロ地点あたりで追い越した4:45のペーサーです。
あああぁぁぁ…
このままペースが落ち続けて終わるのか…
とは思ったけど、集団に飲み込まれて一緒に走る事にしました。キロ6分半で走っています。でも、もう私には6分半で走るパワーも残っていません。25キロでドロップアウト。
トイレに入る事にしました。
ボランティアさんが、自分のお子さんのトイレに付き合っていました。子連れでありがとうございます、とお礼を言って、また走り始めました。
もうすぐカッパ様だ。
カッパ様を過ぎれば、風車。
風車に行けば30キロくらいです。
取り敢えず30キロまで行こう。
30キロ走だ！
と気合を入れながら風車に到着。
風車あたりも、応援が賑やかでした。
また、ともさん発見！
エアサロを持っていたので遠慮なく、お尻に振りかけてもらいました。それまでも救護所に置いてあるエアサロを太ももあたりに振りかけていたけど、あまり刺激を感じていなかったのに、ともさんのエアサロは特別な物だったのか、その後ずっと効き目をお尻に感じていました。
本当にありがとうございました。
そこで、ともさんのご主人？から、
『いいペースですよ。このまま走ればサブ5いけます！』
とエールを送られました。
凄く刺激になりました。
エールを送ってくれたのは、ともさんのご主人ではなく、初めましてのriorioさんでした。
そしてやっと30キロを超えました。
30キロを過ぎたらゴールするしかないですよね。
30キロから40キロまでのラップ。
30キロからは歩いたり走ったり。
周りも歩いている人がたくさんです。
エネルギー切れは感じなかったけど2本目のジェルを投入してみました。
mieさんの真似をして30キロ以降用にと持っていたカフェイン入りをチュパチュパ。
この頃から靴の中の足が痛くなりました。
前から自分の中でサイズが合ってない疑惑のあったGT2000ですが、右人差し指、小指、足裏が痛みます。
足裏が痛いのは靴下の滑り止めのせいだと思っていましたが、水ぶくれが出来ていました。ベロリンチョになる手前でした。
やっぱりサイズが合ってないようです…。
39キロのラップが8分台なのは、未舗装の部分です。ゴロゴロ小石がいっぱいで歩くのかやっと…。
未舗装部分を超えるとそれまでに見なかったパウンドケーキの給食があったので、いただきました。
モソモソ食べていたら！
金さん！
思わずに叫んでました。
金哲彦さんが給水所にいます。
握手してくださいと手を差し出すと
『ちから！』
と言って力強く握り返してくれました。
ちから貰って、その直後は少しだけペースアップ^^
前日のラン×スマで、風の中の走り方をレクチャーしてた金さん。
きっと佐倉の風対策のつもりだったんでしょう。金さんの言う通り、胸を張って前傾を多く取って風の中は進みました！
さー、残り2キロ！
全部歩いてもサブ5は出来そうです。
でも、あの方にはとうとう会えなかった…。
ブログに来るって書いてあったけど、急に来れなくなったんだな…。
やっと競技場への最後のコーナーが見えてきました。
その時
ルナママーーーと叫ぶ声が。
かつさんです。
そして、隣にあの方がいるではないですか！
キャンディちゃんです。
ゆうさんもいます。
後で聞いた話だと、私が前日のキャンディちゃんのブログに
“キャンディちゃんの所まで頑張る”
と書いたから、それならと最後のポイントにいてくれたそうです。
他の方の応援にも良いポイントだったとは思うけど、遠すぎるよ…。
その先にかっきぃさん発見。
大変お待たせいたしました^^;
かっきぃさんに撮ってもらった写真…。
これは、既に走ってないですね^^;
先はゴール直前の坂です。
左手にかっきぃさんが並走しているのが目に入ります。
(かっきぃさん撮影)
やっとゴーーール！
歩きたくても歩けないですよね。
目の前が霞んで見えます。
胸がいっぱいになってました。
沢山の人に応援してもらって、ここまで運んで貰えた喜びと、脚が動かない悔しさ、
いろんな思いがグチョグチョでした。
(かっきぃさん撮影)
ネットタイムで4時間52分。
ゴールに先回りしてくれた かっきぃさんと涙のハグ！
本当に苦しい42キロでした。
完走できた喜びは初フルの去年の笑顔でゴール出来た東京マラソン以上だったかもしれません。
腰を痛めなかったらサブ4.5が目標だったのに、悔しさもあります。
でも、苦しい走りだったからこそ、皆さんの応援が力になりました。
応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
楽しく走れる事って本当に大事です。
今は、とにかく腰の完治を目指します。
楽しく走るのは、少しお預け。
しっかり治して楽しく走りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。