時間が出来たので、大阪市立美術館で開催中の『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』を
見てきました★
今回フェルメールは一点だけだったのですが。
「17世紀オランダ」に絞った絵画を鑑賞できたのは面白かったです
17世紀オランダ絵画を見ていて思うのが、絵画を受注する層が王侯貴族から
裕福な市民(商人)になったということ(もちろん王侯貴族も注文しますが!)
ゆえにサイズも小ぶりになり、テーマもぐっと世俗的になる。
道徳的なメッセージが増え、日常を描いたものも多くなる気がします。
このチューリップは当時の最先端だったのかな!とか
この川が凍ってるのは小氷期だったからかな?とか、
当時の暮らしを想像しながら鑑賞するのは楽しい。
鶏をやり取りするだけで売春の暗喩になっちゃうのはひどいなー、て思いましたがw
でもそれはそれで興味深い(『良き市民であれ』という気持ちが強かったのかな)。
個人的にびっくりしたのは、とても素敵な絵画なのに、第二次世界大戦後行方不明になり、
発見された当時、とある古物商の家でお風呂の蓋になっていたという作品!!
(せめてお部屋に飾っていてほしかった・・・)そんなことってあるんだなぁ。
時期的に元の所有者はユダヤ人かな、て思ってしまいました。
(うちの実家にもそんな隠れた名品があればいいのに!!!)
さて、では今回メインとされている「窓辺で手紙を読む女」ですよ。
↓↓修復前↓↓
↓↓修復後↓↓
実は、キューピッドの絵が何者かによって隠されていた、てことなのですが。
ねぇねぇ、みんなはどっちが好き?
わたしは残念ながら修復前の方が好きかもw
理由は、キューピッドが気に入らないwww
塗りつぶしちゃったひとももしかして同じ意見だったのかもなー。
フェルメールは残された作品が少ないことも有名ですが、
同じ小道具(敷布だったり衣装だったり。あの有名な真珠の耳飾りでさえも!)を
多用する点も面白いなと、個人的には思っている。
「ヴァージナルの前に立つ女」。後ろのキューピッドの絵が同じだよねw
いつも窓が左側にあるのはなんで?てちょっと思ってます。
単にフェルメール家がそういう間取りだっただけなのかもだけど・・・。
たまには右側に窓があってもええやん!!!!何か理由があるの?
教えてえらいひと!!