【追記あり】GPF 男子PCSについて・5→3項目になった影響か??? | お日様と月の舟☆宇野昌磨選手応援ブログ

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追記①②を加え再アップしました

 

いつものFS結果まとめ記事でやろうかなと思ってたんですが、どうもPCSのことでざわざわしてたみたいなのでいろいろ考えてみたことを自分の整理用としても書いてみようと思います

 

あくまで素人の一見解にすぎませんので、その点はご了承ください

 

直截的に言うと1位の選手のPCSが(2位以下の選手より)出過ぎじゃね?っていう意見があったのですが、いやいやいやいや・・・何を仰いますやら、もうずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと毎年毎試合昌磨さんのPCS比較をしてきた私としては、低いだろ???って思ったぐらい

 

まずは今季試合比較(JOは省きます)

2022スケカナ90.25 

2022NHK杯 89.81

2022GPF  92.88

 

1戦目スケカナ、2戦目N杯と比べてもGPFの演技内容は良かったと感じましたが約2~3点しか上がっていません

昨季までの印象だと今回の演技なら95~96点台が出ても良いんじゃないかと私は思ったぐらいです

というのも今回の演技内容(ジャンプの出来)とほぼ同レベルの昨季のワールドボレロと比較

2022ワールド95.14 

テクニカル的な違いはGPFでスピンがひとつレベル3になったぐらいですし今まで(昨季まで)のイメージだと96点台またはもっと出ても良いぐらいではと思いましたが、今回他選手の採点もかなり抑え気味だったので、これまで何度も書いてきたように今シーズンからPCSの採点傾向が変わってきた印象があります

 

 

なんでだろう?と自分なりに考えてみた結果、やはりSP結果の記事にも少し書いたようにPCS評価項目が5→3項目に変更されたことも関係しているのではと思いました

↓こちらは拙記事

参考 PCS5項目表

改訂後 PCS3項目表

この変更についてのJスポ記事

5項目から3項目に「減った」のではなく

TRとCOが統合してCO(コンポジション)

PEとINが統合してPR(プレゼンテーション)

SS(スケーティングスキル)はそのままという考えなのだそう

 

もうひとつ、どこで読んだか忘れてしまったのですが今まではSSが最初の項目だったけれど、そうするとどうしてもSSに良い点数をつけると続く項目(TR、PE、CO、IN)にも高い点数をつけがちになる(それは心理的に私もわかる)のでSSを最後に持ってきたという話だったと思います

 

それと、あるツイートをたまたま読ませて頂いたんですがCO(構成)は設計図PR(演技)は実施なのだそう

 

そう考えると新たなPCSではまずCOで音楽の曲想に合わせたトータルなコンセプト、振付、技のつなぎ、衣装など全般含めプログラムの設計・計画・構成自体をまず評価されるというイメージなのかなと

 

そうすると、ジャンプがノーミスであったかに関わらずまずはCOで元々の振付やトランジションの配置などプログラムの基礎計画みたいなもの自体が弱い、または曲想の表現が足りない等と判断されたり更にはジャンプに余裕があるならもっとTR(つなぎ)を入れてほしいとか曲の表現(振付)に力をいれてCO(コンポジション)面を強くしてほしいとジャッジが判断するとCOは伸びないように感じます

そして新しくなったPR(プレゼンテーション)の評価内容を上記の表で見ると今までのPE(パフォーマンス)、IN(インタープリテーション音楽の解釈)項目のようなどこまで実施(良い演技が)出来たか、というよりどこまで音楽そのものを表現できているかを問われているような印象を受けます

【追記①】

5項目だったときのPEとINもPCS項目表の内訳を見ると現在のPRに近いとは思いますが、ジャンプが決まって選手の気持ちが一層入り込んだノーミス演技だと自然に演技(表現)の出来そのものも良いものに見えたり感じるということもあるしPEとINも高くつけたくなるという心理がジャッジにも働くと思います(ファンの気持ちもそうですよね)

でも新しくなったPRではまず「音楽と構成を理解し,心を込め,全身かつ全力でそれを表現できているか」が一番最初に来ているということは、選手自身がきちんと構成(音楽を表現するための振付)を理解し、それを意図と意思を持って全身全霊で表現できているかを一番に問われているということだと思います

振付師がこう振り付けたからやっている、次の動きへ行くためのつなぎや技をなんとなくこなす、ではなくひとつひとつの振付、ひとつひとつの動き、ひとつひとつのつなぎや技でどう音楽とプログラムを表現するかを選手が理解し選手自身がどういった表現をしたいのかジャッジ(観客)に明確に伝える

そこを重要視しているように感じます

なのでPCSがTESに引っ張られないよう、かつPCSでは芸術性と音楽性、表現面をきちんと評価しようというISUの意図が明確になった気がするんですが、どうでしょう

↑追記①ここまで

 

ということで、今まで常々言われてきた高難度ジャンプが決まるとTESとPCSが連動してしまう

またはPCSがTESに引張られている

ノーミス演技を続けるとPCSも上がっていく傾向

ネームバリューや実績

という面が軽減されるのかもしれません

 

振付(衣装含めコンセプト全般)がどこまで音楽を体現できているか=CO

そしてそれをどこまで表現できているか=PR

スケート技術をどれぐらい駆使できているか=SS

 

私の中ではそういう三段階のイメージ、解釈に辿り着きました

 

だとすると昌磨さんのアリアはクワド4種5本であっても振付含め密度や音楽性、完成度が高いプログラムだと思いますが、それでもCOに8点台を付けているジャッジもいるので・・・正直、そこはもうまさにジャッジの好みじゃ???とも思えるんですけどね

COをどこまで実施できたかがPRならジャンプのパンク、コンボ抜けといった事象もPCSの評価に反映されるといったことも起きるのか?と思うけど、これはなんとも言えません

【追記②】

GPFのアリアが素晴らしかったので『だとすると昌磨さんのアリアはクワド4種5本であっても振付含め密度や音楽性、完成度が高いプログラムだと思いますが、それでもCOに8点台を付けているジャッジもいるので・・・正直、そこはもうまさにジャッジの好みじゃ???とも思えるんですけどね』と書きましたが改めてPCS項目表の「分類」を見ると8.00~8.75でもゴールド「非常によい」なので、9.00~9.75の「卓越」レベルでも途轍もなく高評価でもあるんですよね

ファンとしては高難度ジャンプが決まって良い演技だと全項目9.50~10.00やろ!!って気持ちにもなりますが

そしてジャッジの評価にばらつきがあると、どうしてもなんで???と思っちゃいますが芸術という好みや主観という漠然としたものがどうしても入り込むものだからこそ9人のジャッジそれぞれが採点していると考えるべきなのかと思います

好みや主観って国籍や文化、個人によって全く違うから、その異なる嗜好を持つ9人全員を納得させるだけの構成力と表現力とスケーティング技術をもってプログラムを実施すればいい(←言うのは簡単)

っていうことなのかなと

もし仮にジャッジングのばらつきを減らすため「GPS全試合+GPF」「ナショナル」「4CC」「ユーロ」「ワールド」というようにジャッジを固定&3人としたならば各大会毎のジャッジの一貫性は出るかもしれませんが、その3人が持つ主観、嗜好、価値観が強く反映され、その中でのみ評価されるといった狭小な競技世界になります

「美」や「芸術性」といったものは多種多様な価値観のもとにあるべきだと思うので数人のジャッジにのみ決められてしまうのではない現在の制度でジャッジ評価のばらつきがあることは健全性を保つためとも言えるのではないでしょうか

↑追記②ここまで

 

今季のこの傾向からすると選手としてはやっていることは変わらずPCSも統合されただけで評価内容も変わっていないはずなのに昨季よりかなりPCSが出づらい、低いと感じているでしょうし実際今季の試合全般、特にGPFはGPSより更に出方が渋かったのでまだまだジャッジ間の意識も揃っていなさそうです

それともGPSより上位選手が集まるGPFやワールドといった大きな大会では公式練習からジャッジはプログラム構成を比較しながら見ることが出来てしまうのでCOの差をより際立って感じ採点してしまうということがあり得る???

もしも5項目から3項目になったことでジャッジの意識の変化があるのならば連盟の方からISUに質問して返答を元に選手やコーチにレクチャーするという機会があったらなと思うけど、どうなのかな

 

うーん、まだまだたくさんの試合を経なければ見えてこないことがたくさんありそうですが現段階ではここまで

(あくまで私個人の見解ですので皆さんもそれぞれにいろいろ考えてみてくださいね)

 

GPF FSプロトコルも貼っておきます

http://www.isuresults.com/results/season2223/gpf2022/FSKMSINGLES-----------FNL-000100--_JudgesDetailsperSkater.pdf

 

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