車載タブレットスタンド | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

タブレット(iPad Pro9.7)を車載するために選んでいたのは、GP-PROというホルダーだった。

 

安いし、使い買って勝手(*1)も良いし、購入後のサポートもしっかりしている。

ただ、残念ながらダッシュボードへの取り付けがゲル粘着+鍼灸九着吸盤吸着(*1)タイプサクションカップで、普段はとても強力に食いついているのだけれど、昨今の真夏の猛暑時には、真空吸着(実際には減圧吸着なんだろうね)したサクションカップ内の空気が膨張するのか、気がつけば剥がれ落ちていたり、走行中に落ちてしまう事象が何度か発生していた。

 

運転姿勢で前の視界を妨げないよう低い位置に斜めに傾けてホールドするようにした。結果、太陽光の影響を受けやすくなったので、日除カバーも自作した。

結構お気に入りだったけれど、サクションカップ(いわゆる吸盤ね)を使っている限り、そして昨今の殺人猛暑がある限り、ポロリは避けられない…という事で、別のものを探してみることにしたんだ。

 

結果、クラウドファンディングで見つけたのが「ガリバースタンド」

 

ダッシュボードへの取り付けはネオジム磁石を使っていること、スマホなどの取り付けは挟むだけと簡単なこと、アームの両端のボールをアーム真ん中のネジで締め込んだり緩めたりして簡単に調整が可能だということなどの宣伝文句を見て「よかろうもん」と思ったんだ。

 

このスタンドが届く前に、つい数日前に注文しちゃったのが「『真空吸着式』スマホホルダー」

 

こちらは真夏には弱いと見切りをつけたはずの「真空吸着式」なのだけれど、電源(および充電池)により、中の圧力が高まった時にそれを排出していわゆる「真空状態」を作る方法をとっている。

ダッシュボード側もスマホ側も同じ機構を使っていて、電池の持つ限り吸着力が落ちないらしい。

 

なぜ、このスマホホルダーを購入したのか?

答えは簡単、上記ガリバースタンドより使いやすそうだったからに他ならない。

 

果たして、ガリバースタンドの実力も確認していない内に別のスマホホルダを買う意味があるのか…そんなに数があっても、車の中で使うのは1つだけだぞ…そう思ったんだけれど、落選したものは台所で使えばいいかと気楽に考えることにした。

 

ガリバースタンド

ガリバースタンドが届いたのは、父の通夜の日。

妻が通夜に参列するため家を出た1時間後だった。

間に合えば妻に持って来てもらうこともできたのに、つくづく縁のないやつ。

 

帰宅してから、早速試してみた。

結論は、多分使えない。

理由は

  • スマホを掴むアームが画面を隠す
  • 自由に動くアーム、実は自由度が余りない。
  • アームを伸ばした状態で2kgまでと書いてあるが、台座の両面テープにそれに耐える接着力があるか甚だ疑問
というところだろうか。
 
ロックアームがスマホの上部真ん中あたりをつまみ、ロックするのだけれど、そのロックアームが画面を隠す。上部のほんの少しの領域だけれど、隠しちゃダメでしょ。
 
先にも書いたけれど、アーム両端にボールがついて、スマホホルダ(ロックアーム部分)と台座に繋がる。ネジを緩めると自由に回転し、いろいろな形にできる。が、ロックアームの部分は梃子の原理を応用し、裏板とロックアームで挟み込む、裏板を水平に近づければロックアームが開き、垂直に近づけるに従ってロックアームが閉じていく。

 

 

なので、この裏板+ロックアーム部分は、スマホを設置したい角度を決めたら、その角度で裏板とロックアームの間隔がちょうどスマホを固定できる間隔になるよう調整しなければならない。このロックアームの角度を変えられないので、変更できるのは台座とロックアームの間のアームの角度だけなんだ。

 

 

つまり2軸アームに見せかけた1軸アームなんだ。もう騙された気分だよ。
 
台座は強力な磁石がついていて、付属の金属台座アダプタと強力に磁力でひっつく。
が、その金属の台座アダプタを設置したい場所に固定するのは3Mの両面テープ。
このテープできちんと重量を支え切れるのか甚だ疑問。もしかしたらそれは余計な心配で、両面テープは強力につくのかもしれない。
スマホなら多分心配ないと思う。でも、私が利用したいのはiPad Pro9.7だし、多分今年か来年には新しいiPadを導入しているだろう。それらを目一杯アームを伸ばした一番台座に負荷がかかる状態で支え切れるのだろうか…
 
一応車の中で試験はしてみるつもりだ。が、ロックアームで挟んだらタブレットでも揺れないよと説明しているけれど、どーも「そんな事無かろう」な感じだ。
 
では、車では使えないとなったら屋内で使えるか…こちらも疑問。
先にも書いた様に、ロックアームの角度が固定されるので、思いの外高さを稼げない。
結果、机の上でスマホスタンドとは簡単にいかない。スマホ(iphone13ProMax)の縦位置固定でも、机が邪魔になってセットできないのだ。XperiaAceならギリギリセットできるかもしれない。本当にスレスレだ。
アームの手前が崖になった場所でしか使えないと言う事だ。
 
では台所で…
うちのなんちゃって台所は狭いので、使うとしたら冷蔵庫の側面にくっつけて使うことになる。
常に両面テープに上から下へ負荷がかかり続ける。この状態で支えられる?
テストするのも怖いけどやってみなければ評価できないよなぁ。さてどうするかね。
 
と、この様に簡単にテストをしてみた結果、申し訳ないか「流石韓国品質」と言わざるを得ない結果になった。
こんな部品点数の少ない単純なものなら大丈夫かな?と思ったが甘かったと言う事だな。
 
 真空吸着式スマホホルダー
そこまで「ガリバースタンド」が酷評される結果になるとは思っていなかったけれど、何となく虫の予感と言うか「これは買った方が良い」と思って「真空吸着式スマホホルダー」を買った。
手元に来るのは10月と言う事なので、それまではガリバースタンドをテストしつつ、騙しながら役に立ってもらうしかない。
 
こちらは先にも書いたけれど、夏になれば中の空気が膨張して剥がれるであろう吸盤式。
しかし「吸着力が落ちると自動で再度吸着が行われます」とある。この一文に賭けたんだ。
 
ただね、吸盤で吸着するのでワイヤレス充電に対応しているとは言っても位置決めが面倒そうだ。
「ワイヤレス充電可能」はオマケ程度と考えておくのが無難かな。
 
 
 
 
とここまで買いた後で、ガリバースタンドを車に取り付ける準備をしてきた。
とりあえず、金属台座とダッシュボードを無水エタノールで拭いて油分を取り、両面テープで貼り合わせ24時間放置した。
 
結果「接着力に甚だ疑問」と書いたことを早々に謝らなければならないかもしれない。
24時間放置した両面テープは結構頑丈にくっついている。
 
ホンダ インサイト(ZE2)のダッシュボードは局面を多用し過ぎていて、このような台座を貼り付ける場所に苦労する。そのため、セイワのP186というむりやり平面を作り出すアダプタを介して貼り付けるのだけれど、もしかして、今回はそれ要らなかったかな?と思うくらいかなり強力そうについている気がする(あくまでも実証前の見た感じでの話)。
 24時間放置した後、ガリバースタンドを取り付けてみた。


正直この状態で使っていると、水平に伸びたロックアームがiPadの重さに耐えきれず下を向いてしまうのではないかと心配。

なので、先日別件で作った(アクリル板を切って貼り合わせ、フェルトを巻いただけ)スペーサをアームの下に差し込んだ。


こんな感じになった。

これでアームがヘタってきてもある程度は支えられるだろう。



台座を貼り付ける前に、念入りにシュミレートしたので、iPadは思った通りの位置にセットされるのも確認した。
iPadProを取り付けてみるとこんな感じ。


写真はじじいが運転する時の目線の高さにほぼ合っている。運転の視界を妨げることはない。

ただ、本来のカーナビ‥と言うか燃費情報表示画面が隠れてしまっているのは残念。だけど仕方ないかな。


ケースが厚い(幅広な)お陰でロックアームは画面を隠さずに済んでいるけれど、一般的なケースに変えたり、新しいiPadの様に前面一杯に画面が広がる様な機種では邪魔になるだろうなと改めて思う。

何でこれを買っちゃったんだろう…今更だけどな。


兎にも角にも、後はしばらく使ってみて
  • 台座が剥がれないか
  • iPadが抜け落ちないか
  • 振動に耐えられるか
などをテストしていく。
もし、このガリバースタンドが、予想を裏切って「使えんじゃん!」となればこれ幸いである。
真空吸着式スマホホルダーを、机上専用として使うことができる。
がんばれガリバースタンドなのである。

*1:2023/09/01 18:07 誤字訂正