義父が骨折(介護の事) | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

気が動転している…

 

義父が骨折した。骨が脆くなっていたらしい。

 

 

  経過…

 

しばらく前から徐々に目立ち始めた老化の兆候をみて「そろそろ家で介護するのも難しくなってくるから『ずっと』ではなく、1か月とか期間を決めて預けてみるのはどうだろう?」と相談し、医者からもアドバイスを受けて、ケアマネージャに施設を紹介してもらい、預ける準備を進めていた。その面接が昨日の夕方だった。

 

義父が毎月受信している病気の診察、隔月で病院で受診/電話で問診をしていて、今月は昨日が電話で問診の日だった。

 

今週初、訪問看護でいつもの如く、体を動かしたり、嚥下の訓練をしたり…しようとしていたのに、いつもはたどたどしくもきちんとやる義父が、やろうとするのだけれど、すぐに動作を止め頭を垂れて居眠り状態になってしまう。

これは更なる老化の兆候か…少なくとも、この状態で施設に預けるのは如何なものだろう(施設は医療機関ではないので)と言う事で、電話問診の時に先生と相談する事にした。

 

話が前後して分かりにくいかもしれないが、そんなあれこれがあって昨日を迎えた。

 

朝、電話問診の予約をとり、その時に相談したい内容をかいつまんで説明し、夕方に施設との面談があるので、可能なら早めに電話をほしい旨伝える。


今の悩みは

  1. 老化の兆候
  2. 不規則な生活(夜昼問わず、数時間おきに寝て/起きてを繰り返す)
  3. 3食以外に気が向いた時に間食を食べてしまう
  4. 栄養バランス不良(小食起因の栄養不足/果物過食のカリウム過多)

また、栄養バランスを考えて「食べては駄目な食材」を意識するあまり、義母が「私の料理が下手だから」などと言いだす、悪い兆候もあり、このままでは義母も倒れそうという問題もある。

 

昼、電話問診の電話があり、上記のような心配を伝えたところ「検査入院と言う事で、こちらに1か月入院させよう」と言う話をいただく。

ここで体を調べ、規則正しい生活をさせる事で改善を目指しましょうという事だった。

 

有難くそのお話を受け、午後からの施設での面談で預かってもらう前に検査入院する旨を話して、検査入院の結果で改めて計画しましょうという話にまとまる。

 

 

私は今昼夜逆転しているので、本来なら朝の6時くらいに妻を送り出して、一段落したら寝るのだけれど、そんな一日だったので、今日は電話問診の予約をとった後、先生から電話が来るのを待つ間に1時間半ほど寝ただけでここまで来てしまった。

今日は屋は目に寝るぞ!と思っていたら、お義母さんが呼んでいる。

「おとうさんがデイサービスから帰ってきて、椅子に座ろうとしたら座り損ねた。それから足が痛いっていうんだよ」って。

話を聞くと、足を動かすのが辛いらしい。

この状態で連れまわすわけにもいかないので救急車を呼ぶ。

119には掛けたけれど、本当に救急車を呼ばなければならないのか疑問と言う事を話したら、「ならば#7119へかけて、相談されては如何?」と言われた。こちらで状況を説明し相談してくださいとの事。

 

相談をした結果、やはり救急車を依頼した方が良いだろうという事で、そちらから手配をお願いした。

 

今日も救急は大人気のようで、結構遠くから出動したとの事で、到着まで25分くらいかかるとの事。

その間電話にて状況確認などをする。

 

救急隊の人の他、義父がどんな状況にあるか分からない為、念のためにと言う事で消防隊の人も同行してきてくれたとの事で、家の中に8人くらいがなだれ込んで来た。外にも救急車と消防車が来ていた。結構目立ったみたいだよ。

家のエレベータでは寝たきりの人を下すのには狭すぎる為、4人がかりで布製タンカを抱えて狭い階段を下りてくださった。

救急車に同乗していくか確認されたが、搬送先は今までの経過も考慮の上普段お世話になっている順天堂東京江東高齢者医療センターになったとの事で、本当にありがたい話。今日連れて帰る事や終電に間に合わなくなる事も考慮し、私は自分の車で後を追いかける(救急車の後をと言う意味ではないからね)と言う事にした。うちから水道橋の辺りまで、救急車は赤信号でも先に行くのに結構後ろをついていけたのにはびっくり。骨折した人の搬送なのでスピードは出せませんからと言っていたけれど、そういう物なのね。

 

流石にその後は追いつけなくなって差はどんどん開いた。

私が辿り着いた時には結構時間差がついていたようだ。

必要な書類を渡され記入していたら、程なく呼ばれた。

レントゲンなどを撮った結果、義父は大腿骨を骨折していた。

老人にありがちな骨折だという。

なので、今日から入院。

 

1日に詰め込むには量が多すぎだよう…

 

今月下旬の義父の誕生日には、家族揃ってお祝いしよう…そう計画していたのだけれど、多分義父は病院で過ごす事になりそうだ。

 

 

 

  突っ込んだ話

 

 

診察してくれた先生と面談した時の話

先生「大腿部分の手術は出血する事が多い。このご時世なので輸血は無しで済ませたいけれど…」

私「必要と判断したらしてください。判断はお任せします」

先「輸血によって感染症を引き起こす可能性もあります」

私「その可能性も含め受諾します」

 

先「輸血に限らず、手術に限らず、患者さんは高齢の為、入院と言う事で環境が変わったという事だけでも体調を崩す可能性があります」

私「入院を了承した時点で、先生の判断を受け入れる覚悟でいます。後から医療ミスだとか騒ぐつもりはありません」

と言う話をしたのだけれど、先生の話はもう一段続いて…

先「そちらの話はありがたいですが、逆の面も…」

先「もし、治療の甲斐なく何か命の危険と言う状況になった時、どこまでやるかと言う話なんですが…」

先「例えば喉を切って気道を確保するとか、心臓マッサージをするとか…」

先「どれも高齢の方には相当苦しいです。心臓マッサージをするとろっ骨が折れます。それでもやりますか?」

 

私「…そっちの方面は考えていませんでした」

先「当然命を救うための努力はしています。それでもあれもこれもダメとなった時、どこまでやるかということです」

先「気道確保だとか心臓マッサージなどは正直、年齢を考慮すると、そこまでやっても助かるかどうかは」

私「もし助かったとしても、寝たきりになる可能性が高いと?」

先「そうですね」

 

かなり端折って、言葉は私なりに簡素化して書いた。「こんな感じの話」だと理解してほしい。

 

私「私にとっては義理の父なので、家族の意見を聞かなければならないけれど、多分『そこまではしなくて結構です』でまとまると思います」

 

高齢者というのはこういう事なんだなと改めて実感させられた。

 

若いなら、多少の危険を冒しても、気道確保だとか心臓マッサージはする。でも、高齢者になると、嫌味だとか差別だとかではなく、「そこまで苦しい思いをさせる必要があるか」と言う選択肢も増えてくるって事なんだ。

でも、人1人の命なので、理想論で言えば「命の重さに変わりはない」「命に貴賎はない」と言う事なのだ。

それはそれで正論だ。が、今まで頑張って生きて来たご老体だからこそ、ここまで来てその先に待っているのは寝たきりの生活なのに、苦しい思いをさせる価値があるのかと問うのも、差別的発言ではなく、現実的な選択なんだな。

 

それを話さなければならない先生も気が重いだろう。

また、こんな話を聞いて逆上する家族もいるかもしれない。

先生と患者家族の間に入る役割の人を入れないと、先生の負担は増えるばかりだよ。それも医療に全く関係のない部分での才能を必要とする…医者の才能の無駄遣いだよね。はやく、医者は医療に専念できる体制を作ってほしいね。

 

閑話休題。

 

そんな話をあれこれしながら、家族とも連絡を取り、結論として最初に考えた通り「そこまでの延命はしなくて良い」と意見は一致した。義父自身も常日頃から「そう言うのはしたくない。しないで欲しい」と言っていたそうだ。

 

 

  更に突っ込んだ話

 

その後、先生はまた爆弾を突っ込んで来た。

先「あと、この後のお話ですが」

先「手術は概ね2週間くらいと考えてください」

先「で、その後なのですが…」

先「この病院では、リハビリ設備が無いので、必要なら転院先を紹介します。必要なら…」

私「必要ならとは(普通するでしょ)?」

先「患者さんは高齢者なので、骨折を治療した後のリハビリをしたがるかどうか…」

先「杖をついてとか、車いす生活で満足してしまう方も多くいらっしゃるんですよ(リハビリ辛いので)」

私「(目から鱗)…そうなんですね」

 

そう、リハビリはセットだと思い込んでいた。

けれど、骨折して落ちた筋肉を太らせるのも、歩く訓練をするのも結構大変な事なんだ。

で、義父がそういう努力をしてまで歩けることを望むか…(多分)否

 

じゃあ、どうする?

 

ってのが突き付けられた現実と悪魔の選択肢だ。

 

帰宅したら義妹が出てきた。

義母は義妹に促されて既に就寝していた(そういう時間だ)。

早速その旨を説明する。

 

要は、リハビリは多分挫折して、結果寝たきりになった義父をどうするか。

  1. 今まで通り義母が介護する
  2. 介護の人に来てもらって義母が介護する
  3. 施設に預かってもらう

遂に「義父を施設に預ける」と言う選択肢が現実味を伴って出てきたよ。

 

しかし現実を直視すると、家で歩けなくなった義父の面倒を見るというのは、同じく高齢者である義母には無理だ。

今回の骨折で多分義父の要介護度は上がるだろう。

となれば、施設に預ける事も今より楽にできると思われる。

が、施設に預けるとなると、今のご時世なかなか面会ができなくなる。

 

それを踏まえてどう決断するか…

そのあたり、私はマスオさんなので「大変なら預けるしかないよね」となってしまう。

家族としての思い入れ…それを義母と子供はどう決着するかだわね。

 

ケアマネージャにも連絡を入れた。

今までお世話になっていたデイサービスなども再編が必要になるかもしれない。

介護って受ける側も大変だね

 

話がまとまって無かったら申し訳ない。

落ち着いて冷静に見返せるようになったら赤ペン先生になる。