レコードを聴きたいがために一苦労した話 | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

※今回の写真、埃成分大目なので、こんなのいやー!と言う人はパス推奨。言い訳だけれど、暫く放置していた機器なので、掃除していなかった。そして掃除してから撮影しろと言うところまで気が回らなかった。

 

昨年の2月20日に中古のAVレシーバを衝動買いしてしまってから、暫くサラウンド再生用のスピーカを買ったり、ついでにタイムシフト機を買い足したりとあれこれやっていた。

 

うちには、サラウンド対応ではないけれど、普通に音楽を聴くためのオーディオ装置がある…あった…と言う方が良いか。

 

プリメインアンプ:LUXMAN L-500Ultimate

CDプレイヤー:LUXMAN D-500X's

レコードプレイヤー:

     キャビネット/ターンテーブル:LUXMAN PD-350

     トーンアーム:SAEC WE-407/23

       電源/ヴァキュアムスタビライザー:VS300

スピーカー:TANNOY Arden

 

こんな構成の古いものだ。

しかし、TANNOYのスピーカーはエッジの張り替えが必要だし、CDプレイヤーはちょっと不調…そんな状態で暫く使っていい状態だった。

 

そこにAVレシーバが来たという事で、せめてレコード位聴けるようにしてあげようと(幸いAVレシーバにPHONO端子があった)、そちらに繋ぎ変えたんだ。

 

それでめでたくレコードの音を聞く環境が復活した。

やはりレコードの音良いよねぇとか自己満足に浸りながら聞いていたんだけれど、ある時から音が出なくなってしまった。

 

PD-350とその電源部であるVS300の結線はしっかりしているし、ターンテーブルの動きにおかしなところもない。アンプへの結線もきちんとしている。なのになぜ音が出ない?

(PD-350の端子部分)

(VS300裏面)

そう思いつつも、AVラックの後ろに回って狭い中であれこれ調べるのもデブにはきつい仕事だし、「まぁ急ぎでないから調べるのは今度…」と後回しにしていた。

 

AVラックにはキャスターがついているから移動は楽なはず。なのに、なんでこんなに動かしにくいのか…それは1つには隣にあるテレビとの結線に然程余裕がないからと言うのもあるのだけれど、もう1つの理由がAVラックが重すぎるって言うのがあるんだ。

 

AVラック自体が「重量級のアンプ類に耐えられるように」と言う名目で重量が50㎏以上ある。そこにレコードプレイヤーが総計約35㎏、CDプレイヤーが14㎏、アンプ(L-500)が23㎏、AVレシーバが12.6㎏…このほかにひっそり佇んで修理を待っているLDプレイヤーのPIONEER LD-S1が20㎏。機器の合計重量が104.6㎏。それにラック自体の重量を加えたら150㎏近い重量なんだよ。立派なキャスターがついているので、床が凹んだりする事もないし、スムースに動きはするけれど、やはり重いのは否めない。

 

でも、やはり音楽を聴かないでいると「聴きたいなぁ」と言う気持ちが少しずつ湧き上がって積もってくるのね。

それが今日、ついに溢れちゃってね。

 

改めて配線を確認してみたんだけれど、パッと見たところ異常はないし、他の機器の音はAVレシーバから出ているのにレコードだけ出ないのだから、レシーバ側に問題がないのは明らか。

 

でも、何かがおかしいから音が出ない。よく考えろ。良く現場を見ろ。事件は現場で…ごにょごにょ

 

まるでサイゼリヤのお子様メニューの間違い探しをしているような気分で見て行ったら、物凄く単純な間違いに気が付いた。こんなのに気が付かないなんてアホちゃうん?ってくらいの奴。

 

AVレシーバのPhono端子に繋げているケーブルの逆端がブラブラしているじゃん。え?なんで?

 

慌ててレコードプレイヤをみても、そのケーブルがどこにつながるのか思い出せなかった。だって、本当にそれに触るの久し振りなんだもーん。

 

こういう時は、取扱説明書でも眺めて落ち着くのが一番。

 

目の前に現物があるのに、取扱説明書を見るのもなんだかなーと思うけれど、文字になったものを読むことで落ち着けたようだ。

 

うん、PD-350とVS300の間は、電源とアースと、バキュームホースしか繋がっていない。

このPD-350は様々なノイズを気にして、電源を外に出した。そしてその電源と一緒にコンプレッサを内蔵させ、バキュームホースを本体に繋ぐ事で、スイッチを入れるとコンプレッサが作動し、レコードをターンテーブルに吸着させようと努力する機能が付いている。

VS300との間にはそれだけの機能しかないんだ。

 

だから、音が出るとかでないとか言うのはPD-350の問題ではなく、SAEC WE407/23と言うトーンアームの問題だ。

うんうん、思い出してきた。

トーンアームの軸下にカートリッジからの信号を外に出すコネクタがあったはず(矢印の裏(下)側)

iPhoneをPD-350の下に挿し入れて写真を撮ってみた。

 

ありましたよ。ここから抜け落ちていたんだ。

 

…でもさ、先にも書いたけれど、このPD-350、35kg近い重量がある。

そして、インシュレータとラックの隙間(レコードプレイヤの底面)に手を入れられるようなサイズの隙間はない。どうやってここにコネクタを取り付けたらいいの?

 

少し悩んだのだけれど、そういえば、藤原豆腐店の彼が「インのインをつく」って言って右コーナーで右フロントを路側の溝の上まで張り出させて、残った3輪でドリフト決め手追い抜いたってシーンがあったよな。そうだよ。インシュレータ3個残れば重量を支えられる筈。だから、407/23の軸が裏から見えるまでレコードプレーヤの右後ろを溝(AVラックの外)にはみ出させてやれば良いんじゃあ。

 

結果は大成功。

そして、しっかり音もなってくれたよ。

明日は、今日お目汚しした埃をできるだけ掃除してやろうかな。

あ、明日は妻を迎えに行くかもしれないから、週末の宿題って事にしておこう。