先日、お付き合いみたいな感じでラジオ放送に参加する事を楽しんでいて、その放送品質を上げる仕事を請け負う格好となり、その為の機材をどうしようーって話を書いた。
この時の話に出てきたミキサー(ポッドキャストレコーダ)は次の5種類(文中に出てきたかどうかではなく、考慮した機種)
- ZOOM PODTRAK P4
- ZOOM PODTRAK P8
- ZOOM LIVETRAK L8
- YAMAHA AG03MK2
- YAMAHA AG06MK2
簡単に特徴をまとめると…
ZOOM PODTRAK P4
ポッドキャスト(ラジオ)配信に特化
- マイク4本(内2本は、PC、スマホに代替可)接続可能。
- ファンタ
無ム(*1)電源はCH毎にon/off可 - ポン出し(効果音挿入)×4種類
- 4種類の入力それぞれの音と、ミックスした音をSDに保存。
- スマホとBluetoothアダプタで接続可能(別途アダプタ)
- 出力音声は44.1kHz/16Bit(CD品質)
- 安価
ZOOM PODTRAK P8
ポッドキャスト(ラジオ)配信に特化
- 入力・ミキシング・編集・出力全てこれ1台で実現可能。
- マイク6本(内1本は、PCに代替可)接続可能。
- ファンタ
無ム(*1)電源はCH毎にon/off可 - スマホ専用トラック
- ポン出し(効果音挿入) 9種類×4グループ専用トラック録音
- 入力それぞれの音と、ミックスした音をSDに保存。
- スマホとBluetoothアダプタで接続可能(別途アダプタ)
- 出力音声は44.1kHz/16Bit(CD品質)
- 高価
ZOOM LIVETRAK L8
スタジオ録音、ポッドキャスト向け。ミキサー性能が高い。
- マイク6本、スマホ接続可能。
- スマホ専用トラック
- ポン出し(効果音挿入) 6種類
- ミキサー(PODTRAKのような録音機能はない)
- 出力音声は96kHz/24Bitまで選択可
- 高価
YAMAHA AG03MK2
マイク1本と楽器、スマホからの入力での録音向け
基本性能をおさえたミキサー
マイク2本はつなげられないは1本のみ(*1)。
- マイク1本、ギターなどの楽器(LINE)、スマホが接続可。(*2)
- 強力な編集アプリ付属
- 音をいじるパラメータ設定が強力
- ポッドキャストにしか使わない「初めて」さんにはとっつきにくいかも…(分かってしまえば問題ないと思うけれど)(説明する動画も豊富にある)(*4)
- (最)安価(*4)
YAMAHA AG06MK2
マイク2本と楽器、RCA、スマホからの入力での録音向け
基本性能をおさえたミキサー
ファンタム電源はマイク2本同時にON又はOFF
- マイク1本、ギターなどの楽器(LINE)、スマホ
- 強力な編集アプリ付属
- 音をいじるパラメータ設定が強力
- ポッドキャストにしか使わない「初めて」さんにはとっつきにくいかも…(分かってしまえば問題ないと思うけれど)(説明する動画も豊富にある)(*4)
- 安価(*4)
簡単に言うと…
簡単にいっちゃえば、初めて買おうとしている人にとって…
ZOOMはマイク入力とPC/スマホ接続に特化し、ポン出し(効果音挿入)機能を付加、各チャンネルの音を録音する機能はあるけれど、出力される音質はCD並み。
一か所に集まって4人で収録したり、最大2人で集まって、更にFacetimeやDiscordなどでグループ通話をしたスマホ・PCを繋いで収録したりが簡単にできる。
スマホとBluetooth(無線)で接続可。(*2)
YAMAHAはマイク+楽器を意識した作りで、入力された音を「作る」機能が豊富。出力される音質は最近の流行りを抑えた高音質。
楽器を使って演奏したり、弾き語りしたりするのは勿論、最大2人集まって、更にスマホ・PCでグループ通話をまとめて収録可能。
楽器を使っての演奏、弾き語り、スマホ・PCからの音声をミックスした収録可能。
マイクが1本(AG03)又は2本(AG06)しか接続できないため、ZOOMに比べると少人数向け。(*3)
つまり…
- ZOOMは、楽器を使わない/面倒な設定したくない/ポン出し(効果音・BGM等)ほしい人向け
- YAMAHAは、歌う/楽器を使う/音に拘る人向け
と極論する(偏見かも)
前回選んだのは…
そんな中で前回は(*2)、「しゃべるだけの(*2)『ラジオ』配信だから音質は重視しないし、楽器を使う訳じゃない。初心者だから一番金をかけないところから始めて、ステップアップしていくのもネタになるでしょ」と言う事からZOOM PODTRAK P4を選択する事にした。
そして、ぐるぐるした結果…
ポチっとしてしまえばいいのに、「もう少し考えて見よ」と持ってしまった。結果、また迷いの森をぐるぐるぐるぐる…
私が使う環境は
- マイク1本
- スマホ入力(相方の音声)
- パソコン入力(相方の音声/効果音・BGM)
カメラアダプタも5,000円弱だし、Bluetoothアダプタ(BTA-2)も7,000程する。どちらも結構でかい出費…
だけれど、私の場合はカメラが趣味だって事もあって、旅行中にデジカメで撮影したデータをiPadProへ転送できるようカメラアダプタを買って所有していたので、この出費は考えずに済む。
アダプタを持っていなければ、接続が楽なBluetoothアダプタがあるZOOMが良いなと思えたのだけれど、アダプタを持っていると分かってから、もう一度考えてみるとね…
ここまでが前振り…(長くてごめん)
初めての買い物なので、ZOOM PODTRAK P8、LIVETRAK L8は除外。これらは慣れてきて使っていた機材が物足りなくなった頃に、まだ候補に残っているなら検討する機器とする。
YAMAHA AG03はマイクが1本しか接続できない為検討対象外。
しゃべるのは自分1人でも、全く余裕なしの状況は作りたくない。
と言う事で、ZOOM PODTRAK P4かYAMAHA AG06MK2か、どちらを選ぶかと言うことになった。
そして前述したようにカメラアダプタが既にあるので、どちらの機器を選んでもPODTRAKでもBluetoothアダプタ利用は考えないし、スマホ接続による余計な出費自体考慮不要。(*3)スマホは有線接続と考える。
基本マイクは1本とスマホ接続のみ(予備マイクとPC接続はオプション的考え)とすると…
P4もAG06も機器を接続する面倒さはほとんど変わらない。
P4の方が理路整然としているけれど、慣れてしまえばどちらも一緒。
機器を接続した後、細かい事を気にせず気軽に始められるのがP4、(その気になれば)細かな設定をする事ができるのがAG06。
収録中にポン出し機能を使って合いの手をいれたり、BGMを流したりできるのがP4、リバーブやイコライザで音を変えられるのがAG06。
そんな違いがある。
そして、「音声に拘らない」「CD音質でも十分じゃね?」とは思うけれど、「絶対いらね」と言う程でもない。
接続する手間、操作する手間がさほど変わらないのであれば、P4よりAG06の方が私の欲しい機能をより満たしているんじゃないだろうか。
機能面だけじゃなく、AG06には結構有名どころの編集アプリが付属してくるという特典もある。
んで、結論は…
そう、私はラジオ番組に「参加している」立場なので、私にできる事は「与えられた環境で、より良い音(サンプリングレートが…ではなく、より聞き取りやすい音でとか、よりノイズの少ない音でとかそんな感じ)で録音をする」と言う事。
そう考えると、私の手元にあるべきはYAMAHA AG06MK2だろうという結論になっちゃうんだよね。
ZOOM PODTRAK P4は、私の手元と言うより、ラジオ番組で話の進行役を務める美人なお友達側にあるべき機器だと思うんだ。
進行役の手元にあれば、「ピンポーン」とか「ブブー」と言う効果音など好きなところでいれ放題だよ。
ポチっと…
そう結論が出たので、今度こそポチる!
決心が変わらない内にポチる!
そう思ってネットで調べたんだ。
単体で買うのが良いのか、3年保証付きが良いのか、それともマイクやヘッドホンなどとセット販売のものが良いのか…選択肢はいろいろある。
でも、よくよく見ると、全ての店で「売り切れ」「入荷待ち」となっている。更に楽天の店舗では、メーカー希望小売価格23,100円(税込み)に対して、35,000円とかべらぼーな価格をつけている店もあるし、数千円で買える商品やノーブランドの商品を抱き合わせて更に高額の値付けをした、まさに「悪徳」としか思えない商品が乱立している。
一応ね、楽天カードを持っていたりするから、楽天で買えばお得にポイントが付く。それは利用したい。でも、だからと言って、23,100円のものを35,000円で買いたい筈がない。
無駄な金を要求されるくらいならポイントなどつかなくても良いので他で買うだろう。
なぜここまで売り切れ続出なのか…このAG06MK2と言う製品が発売開始されたのが2022年4月だって事が原因だ。そりゃ品薄にもなるわね。
良心的な値段で販売しているヨドバシ・ドット・コム(他にもあるけれど)も今は在庫なしで、納期未定だそうだけれど、「注文いただいた順に発送する」との事。
さて、どうしよう…
別に急いで買う必要もない。
数か月…1年くらいのんびり待つつもりでいればさすがに流通は安定するだろう。間違いない。
ではそこまで待つか?
ポクポクポクポク…チーン!
- ZOOM PODTRAK P4とその他一式を購入する。
- それを使いながら、使い方を動画やマニュアルにまとめる。
- 流通が落ち着いたらAG06MK2を購入する。
- P4をマニュアルと共に美人なお友達に送付する。
メーカー希望小売価格通りの値段で買うとするならば、買うのにさほど躊躇する値段ではない。買い足すことは結構気軽に実行できるのではないだろうか。と言うより、後にAG06を買い足すと意識していれば、マイクやヘッドホンなどもより良いものを探して、意識して分散して買い足していくとすれば、話のネタもできるし、移行もスムースに行われるというものだ。
そう結論に達したんだけれど如何なものだろう。
今度こそ「ぽちったよ」と報告記事をあげたいものだねぇ。
*1:2022/04/20 13:40 誤字訂正
*2:2022/04/20 13:45 文章追加
*3:2022/04/20 13:48 文章訂正
*4:2022/04/20 19:12 文章追加