避妊リング…性教育など | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

 

 

今回は結構性的な話が出てくるので、そういう話が嫌な人は読まずにスルーして欲しい。

また、何日か考えて考えて考えてまとめようとしたのだけれど、結局うまくまとめきれず、調べ切れずで、独りよがりになっている部分もあると思うが、誰かをバカにしようとかそんな意図は微塵もないという事を念頭に読んで欲しい。

 

と言う警告に賛同できる人以外はここで今回はサヨウナラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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益若つばささんが避妊リングを入れたって事が先日ニュースになっていた。

 

 

「知人」とボカシて書くけれど、知人も以前避妊リングを入れた。

もともと経血の量が異常に多く、生理痛や生理不順に苦しんでいた。

最初にピルを試したけれど、ピルは体質的に合わなかったらしく避妊リングに辿り着いた。
避妊リングは挿入時に子宮口を広げるので、経産婦ならある程度楽に入れられるけれど、子宮口を広げた経験がない未経産婦には結構痛い「らしい」。

実際にどれくらい痛かったかは聞いたけれど、痛さって主観的な話になるから「ふーん」「へー」「大変だったね」しか言えないのが残念だ。

知人(女性)は産婦人科医からその情報に辿り着いたのだけれど、男性の場合は、多少の例外を除き、結婚して子供でもできない限り産婦人科医と縁はできない。ネットで検索をすれば出てくるけれど、男性がわざわざネットで「生理不順」などを調べる機会はあまりないだろう。「調べたらわかる」ではなく「みんなが知っている」知識にすべきではないだろうか。

 

日本の性教育は壊滅的だよね。

下手をすると、もうジジイと言って良い年齢なのに生理用ナプキンやタンポンを見たことも触ったこともない男性がいても不思議ではない。それどころか、正しいコンドームのつけ方すら知らない人男性もいるだろうし、逆にそれを知っている(教育された)女性はどれくらいいるのだろうか…そんな情けない状況が今の日本だ。

 

先のDT Romanでもほんの少し書いた、多分に女性が近くにいらっしゃらず(又はDTが喜びそうな需要に応じて)描く想像上の女性はご都合主義の際たるものだ。

 

曰く、「濡れたのは気持ちよくなった証拠」「おっぱい触るだけで気持ちよくなる」「いれたら(どんな状況でも)気持ちよくなる」…アホか!よもやこんなマンガを読んで現実の女性もそうなんだと思う人はいないと思いたいのだけれど、いい歳をしたオトナ(おっさん)が「おっぱい見えたぁ」とか「パンツ見えたぁ」とかで一喜一憂し、こんな程度の間違った性知識を振りかざすとしたらそれはそれは怖い存在になっちゃうだろう。「そんな奴居らん」と言い切りたいところだけれど、他に性教育をしてくれるものが無いとなれば、絶対ないとは言い切れないというところが怖い。

 

果たして、女性がピルや避妊リングを使ったら「(生で)セックスを楽しむため」としか考えられないのは、欲望を漫画にしたものを教科書としたお猿だけなのだろうか。そう思いたい気持ちはやまやまだけれど、実際には性教育らしい性教育が行われていない事、性について隠そうとする風潮もあわせ、女性にしか縁のない薬や道具についての正しい知識を男性が持つことがかなり困難な状況にあるのが実情なんじゃないか。

 

政治的に(国の方針として)性を前面に出すことが恥ずべき事と前時代的な錯誤から抜け出「さ」ず、異性の性について正しい理解を得る機会が与えられないのは本当に忌むべき話だ。これも基本的人権の侵害と言っても過言ではないように思う。

国が動かないのであれば、せめて声をあげられる人…多くの人の耳に届く声を出せる益若つばささんのような人が声を上げる事はありがたい事だと思う。

 

少なくとも、ピルや避妊リングが単に「セックスを楽しむため」だけに存在するのではなく、生理の苦しさをコントロールするためにあるって事は、性に制限されることなく、誰でも普通に知っていて当然の知識となるくらいに周知されるべきだろう。

 

昔、生理は忌むべきものとされ、生理を迎えた女性は地下牢などに幽閉されたという。

女性は(生理があるから)不浄なものとも言われてきた。

だから「神聖」な道場に不浄な女性が入る事が許されなかった。柔道などは既に陥落したが、相撲は女性が土俵に上がる事を頑なに拒み続けている。

昔と違い、今生理は忌むべきものではなくなった。が、恥ずかしいもの、男性には隠すべきものとなっている。

男性には恥ずかしいから隠す、男性が女性特有の事柄について知るためには、ネットで調べなければならない…それは違うと思うぞ。

隠すのではなく、オープンにして(恥ずかしがるものではないとして)、男性もそれに伴う苦痛や苦労を理解し共有すべきだろう。

「男は仕事で家を支える」…こんな考えは古いのだ。

生理、性交、妊娠(さらに育児)などは女性も男性もしっかり知識を持つべきだ。知らなければ理解・配慮のしようがない。

 

私は小学生の頃に病気をして足がうまく動かせなくなった時期がある。小学生時代は「歩き方がおかしい」とからかわれる対象となったし、100m走では女子より遅いし、泣きたくなることだらけだった。それ以降、今も謎の痛みで足が動かなくなったり、様々な要因で松葉杖や車いすのお世話になったりすることがしょっちゅうある。

元気な時には一切何も気にせず普通に歩いている道が、足や腰に痛みを伴い歩くことが大変な体になると、健康な時の様に足が上がらず、それまで気にも留めていなかった路面の凸凹が歩行の邪魔をする。そして気軽に歩道に(違法)駐輪している自転車が邪魔で先に進めなくなることもある…自転車を車道に投げ捨て、役所に道路を直せと怒鳴りこみたくなる衝動に駆られることもある。特に松葉杖や車いすのお世話になる状態になっている時はね。

 

生理、妊娠、育児なども同様に、外から見ているだけでは何がそんなに大変なのか分からないだろう。先の健常者の立場だ。同じ土俵に立って、同じ目線で経験を共有するなり理解する努力をするなりして初めて性による差別、無理解を撲滅させるスタートとなるのではないか。

核心部分を隠し「とにかく大変なんだから配慮すべきだ」と主張しても、それで理解は得られない。何がどのように大変なのか、なぜ配慮しなければならないのか…そんな事を共有するためにも、男性側への情報公開は必須だと思うんだ。

 

昨日書いた「レディースデイ廃止」もそうだけれど、形ばかりの「男女平等」ではなく、根本をきちんと改革しての男女平等の時代が来ると良いねぇ。


余談だけれど、ピルは副作用がある。全く副作用を感じない人もいるけれど、精神的に鬱状態になったりする人もいるし、まぁ症状は様々だ。また、規則的に服用しなければ効果を期待できないので、ずぼらな人には向かない。

避妊リングは最初に痛みを伴う(らしい)が、入れてしまえば数年間はメンテナンスフリーだ。が、セックスする時には注意が必要だ。

有体に言うと、男性が一生懸命動くと、硬い何かに陰茎が当たって下手をすると切れて血が出る時がある。そうでなくても硬いものにぶつかる痛みで行為を継続できなくなることもある。(因みに普通サイズの人だ)

もしかしたら医者に相談したら対応策があるのかもしれないが、この情報をくれた人はそこまでは言及していなかった。

これからIUD/IUSを使う事を考えている人は、その辺りに心配を残さぬよう医者やパートナーに相談することをお勧めする。