6月末にお試しキットを注文し、7月上旬から会員となり、不定期に食材を購入してきたoisixだけれど、今回の注文を最後に退会することにした。
なぜすぐ退会しないのか…単純にポイントが残っていたので、最後にそれを使って注文をしただけの話だ。
扱っている野菜は市場価格より若干高めだけれど、まずいものではない(事が多い)。それでも辞めた理由とは…
有体に言って、「割高感が半端ない」と言う事。
具体的に私が「もうダメ。やめよう」と心を決めたのは(リンクしてもすぐに見えなくなるし、画像保存すると法的に問題がありそうなので言葉での説明とする)、今週のoisix kitの「阿波尾鶏を味わう親子丼キット」を見た時だった。
阿波尾鶏はまぁネーミングセンスの勝利とも言いたいけれど、自分の中では、好んで買う鶏肉ではある。それを使った親子丼って事で注目して覗いてみたのだけれど、材料は次の物。
阿波尾鶏 もも肉200g
玉ねぎ 120g(副菜にも使用)
小ねぎ 1本
卵
特製たれ
そして、キットに同梱される副菜「すだちドレッシングのグリーンサラダ」の材料は次の物。
水菜 30g
ミニトマト 6個
玉ねぎ 100g
ドレッシング
さて、この材料を見て値段はいくらが妥当と思うだろう。
もも肉200g…西友ネットスーパーで参照すれば、260gで278円だそうだ。たまねぎ1個78円、刻みこねぎ1パック103円、卵6個で145円、みなさまのお墨付きだしがきいた親子丼1人前85円。
副菜に行って水菜1袋103円、チェリートマト1パック210円。
すだちドレッシングは見つからなかったので割愛するけれど、これら合計して1,002円。翻ってoisix kitは1,990円。ほぼ倍だ。
独身で残業200時間/月なんて黒企業に勤める人なら、こういうキットもありかもしれないし、何も材料がないなんて状況に陥ったなら、女神降臨、天の助けと思えるかもしれない。何もない、0から料理をするなら良いパートナーだろう。
しかし、うちは私が主夫として毎日料理をしている。だから、たまねぎや卵位常備しているし、親子丼の出汁なんて(作るなんておこがましくて言えないレベルのものだけれど)自分で作る。小ねぎやミニトマトなど常備していないものを買ってきたとしても416円。阿波尾鶏銘柄指定で鶏もも肉を買っても、そこまでべらぼうな値段はしない。
そうやって主夫の目でこのキットを見ると、目玉が飛び出すくらい割高感が半端ない。
他にも、セブンイレブンなどコンビニなら1人前300円も出せば買えるサバみそが、多少の工夫とちょっとした副菜が付くとしても2人前で1,500円くらいの値段になっていたりする。
中には2,000円近い値段はしたけれどおいしくて、(ちょっと割高だけれど)もしまた出たならリピートしても良いかなと言うものもある。しかし、残念なことにそう思えるのはまだ1つしか出会っていないのに対し、妥当と思える値段で出ているのは数種類、残りは圧倒的にコストパフォーマンスが悪すぎるように思えてしまう。
通販としての宿命ではあるけれど、ある程度まとめて買わないと送料も掛かるし、キットは割高感が目立つ。
私に限って言えば、肉や魚、果物など痛みが早いものは通販では買わない。なのでここで買えるものは限られる。
税込み1,408円/月で注文毎に45品目から選んで3品無料と野菜・果物20％オフとなるサービスもあるが、毎週注文をしないと1,408円が勿体ない(けど、毎週頼むのも出費がかさむ)。隔週注文に対応したプログラムもあるそうだけれど、「注文しなければならない」と言う強迫は辛いものだ。
以前、不良品対応で電話対応をした時だったと思うが、oisixの人が「無料になる3品だけ頼んでいる人もいる」と言う。3品合計が600円以上となれば、送料600円と相殺して実質無料か少しとお得と言いたいようだ。しかし、毎月1,408円かかるので実質でも有料なのだ。
このサービスを利用すれば野菜も20％オフ…でも元の値段が割高(たとえ減農薬だとしてもだ)なので、20％オフで初めて競争力がある値段になっていると思う。なのに、毎週注文はしないから、このサービスが勿体ないとサービスの契約をしないと、野菜も割高…今の私の状態だ。
すごく言葉を悪く言えば、本当に料理をする時間がない人、お金はあるけど料理はしたくない。でも料理を作らなければならない人、私は意識高いのよと思いたい人には良いのかもしれない。普通の主夫には…そんなところだ。
味覚や好みは人それぞれなので、oisixがおいしいと思う人も当然多くいるだろうし、効率が良いと思う人がいても何らおかしくはない。その辺りは誤解しないように。単にへそ曲がりなジジイには合わなかったという、誰へともわからない愚痴を垂れ流しただけの話なんだからね。