3ヶ月弱の期間だったけれど、R254を利用していた送迎ルートはR17を利用する方がのんびりゆったりできて所要時間も少ない事に気付いたり新たな発見があった期間だった。
そんな中で、いくつか興味深い建物があったりするのだけれど、勝手に人様の家を紹介する訳にもいかないのでそれは割愛するけれど、今回はちょっと気になった看板を2つ。
「小さな声を聴く力」…私は補聴器に頼る方が確実だと思うなーと漠然と考えました。
ええ、某政党には未だ「なんで政教分離がここには適用されないの?」と不信感はあるものの、一切の恨み辛みしがらみはありません。その宗教団体の一部狂信者のように「この宗教は哲学的に証明された唯一の正しい宗教で、他の宗教は間違えている」と盲信し、人様の家に5〜6人で押し入って座り込んで入信を強制しようとするような事さえなければ、こちらから近づく事はありません。放っておいてくださいな。
次は埼玉県戸田市にある大きなお店の駐車場の案内。
慣れた人には「駐車場入り口」「進入禁止」はそれぞれの車線に対しての表示とわかるかもしれませんが、初めてこのお店に立ち寄ろうとした私には「駐車場入口なのに進入禁止?」と混乱してしまいました。実はこの直前にこの建物の隣にある駐車場があり、「P」と大きく看板が出て、いかにもここから入れますよと案内しているのに、入ろうとしたら入り口は鎖で塞がれていたと言うトラップがあったばかりなので、余計に混乱したのです。
さらに言えば、写真のアプローチは右折入場は控えてねと言うスタンスらしく、アプローチの仕方を丁寧な図解入りで店内数カ所に張り出されていました。だーかーらー初めての人はどうやってそれを知れっちゅーねん!
こちらも別にお店に恨み辛みは何にもございません。多分この店(店舗ではなく)を利用したのは今回が2度目。私の生活圏にお店がないので、今後もアルミ箔より薄くお付き合いをする程度でしょう。
ただ、デザインする人のマスターベーション的な「きちんと説明したからね」と言う自己満足に混乱させられるのは勘弁して欲しいと思うのですよ。
「こんなの見ればわかるでしょ」って思うかも知れないけれど、初めて来る人にはアプローチのセンターラインもよく見えないし、ここが一方通行なのか対面通行なのかもわかりません。初めての道の状況判断に頭を使っているときにこんな看板を見てすんなり理解されると思うのは勘違いも甚だしいと思いますよ。
せめて路面に大きく矢印やセンターラインを書いて入口と出口があると認識しやすくしての表示ならまだわかるのですけれどね
少し話はずれますが、車のテールライト、少し前までは発光面はやたら大きい。けれど、夜間灯とブレーキランプは同じ発光面でただ明るさが違うだけと言うのが普通でした。
それを私は「アホだなー」「デザイナーのマスターベーションやなー」と冷めた目で見ていました。なぜかと言うと、建前はそんな状態で運転してはいけないのですが、夜間にとても疲れた状態、集中力が途切れかけている状態で運転をしている時、今光っているのは夜間灯なのかブレーキランプなのか判断がつかないのですよ。明るさは倍くらい違うので「こんなの気付かないはずがない」と普通なら考えます。しかし、「ありえない」事は必ずあるのです。
私も疲れて運転して、ブレーキランプに気づかず追突しかけた、そんな怖い思いをした経験があるので「アホやん」と思うのですよ。で、解決策は簡単、夜間灯とブレーキランプの発光する場所を別にすれば良いのです。
夜間灯がうっすらついている、ブレーキを踏んだらそれとは別のところが光る。そうすれば「あれ、今ついているのはどっち?」と迷う事はありません。しかし、日本の車はそんな状況を全く考えず、ただ発光面積を大きくして明るくすれば間違えない「だろう」と言う、愚かなデザインしかできなかった。それが欧州車で別の場所を発光させるコンビネーションランプが採用されて、ようやく日本でもそう言うランプが増えてきました。
歩道のうねりや違法駐輪などもそうですが、健常者には何でもない凸凹や障害物ですが、車椅子や松葉杖、足を痛めてよく動かせない人にはどちらもとても大きな障害物です。「足を2cm浮かせる事は造作もない事だ。これは当たり前だ」と思う人は傲慢です。スリッパを履くだけで痛さで叫ぶ人もいます。
自分の常識でしか物事は判断できません。それは仕方のない事ですが、自分の常識から「あり得ない」ことが常識の人も必ずいます。その「非常識」が起きた時をどう考えるか、どこまで考えられるか、どこまで受け止められるかがとても大切です。
(話を戻して)このお店のデザインは自分の常識だけで判断した結果でしょう。知っている人に確認してねと書いて満足している。知らない人はどこで迷うのかは全く考えていない。
「フールプルーフ」と言う言葉、「絶対に間違いを起こさせない仕組み」の事ですが、今回はそれを作ったつもりで詰めが甘すぎたと言う訳です。
常に「フールプルーフ」と言う言葉を頭に入れておいて、頭を柔軟に色々な角度から見ることを考えて欲しいものですね。