どういうわけか、日本の医師は漢方を処方するときに甘草の副作用を過度に気にする傾向がある
甘草を2.5g/日を超えると偽アルドステロン症として、脱力感、浮腫、血圧上昇、のぼせ、めまいなどが発症するおそれがある
学校の中医師の先生に質問したら、 日本では方剤という一つの単位でしか処方できないため、薬の種類が増えるにしたがって甘草の総量が増えてしまい、副作用につながるのではないかと。そのため、患者さんの証に合わせて何種類かの方剤を処方したくても、数を減らすか、または甘草の入っていない別の方剤で代用するか・・・ということになってしまう
一方で、中国では自由に方剤の加減をすることができるため、このようなことは起こらない
例えば、方剤Aに甘草1.5g、方剤Bに甘草2g、方剤Cにも2g入っているとすると合計5.5gになってしまうが、
加減できるため、方剤Aの甘草1.5gのみ使用、方剤B・Cの甘草の分は削除で合計1.5g で副作用の心配はナシ
また、甘草は薬の他には甘味料として醤油などにも添加されているため、
薬にプラス食品からの甘草の摂取により1日の総摂取量が増えて副作用としてあらわれてしまうケースもある
(実際、甘草の主成分glycryrrhizinはショ糖の150倍の甘みがあるといわれる
中国では甘草を粉々に砕いて、ウメ干しやオリーブなんかにまぶしてふりかけみたいにそのまま食べるそうだ)
甘草の副作用は摂取の中止により速やかに回復するので、高血圧の人などを除いてはそれほど神経質にならなくても大丈夫だというが・・・
日本でも自由に方剤の加減が出来るようになれば、処方できる薬の数や種類、選択肢が増えるため、漢方薬を病気の治療として効果をより発揮できるのではないかと 期待を膨らませております