プロとしての判断と、お受けできない理由 | LUMINOUS DIARY

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ルミナスの日常や、お買い得情報、仔犬情報などの情報を発信します。

「愛犬が触らせてくれなくなった」「闘病中にずっと通っていたサロンに断られてしまった」「今までは自分でしていたけれど高齢になってできなくなった」からというお問い合わせがたくさんあります。

 

ホームページでは高齢犬でも、噛んでしまう子でも対応しているとあり、お受け出来ないことを伝えると

とても残念そうにするお客様が新店がオープンしてからもすでにたくさんあります。

 

お受けできない子や、条件が付いてしまう子。

「その判断にはたくさんの理由があります」

 

その一つは、施術することによって生死にかかわってしまうリスクがある事。

 

「飼い主様は今までは大丈夫だった」

 

それは、限界までその子を見てくれていたトリマーさんの施術してきた想いに気づいていない可能性があります。

トリマーとして、プロとして万が一のリスクに対応できない、愛犬を思った判断がそこにあります。

 

トリマーは獣医ではありません。

 

突然の状態に処置もできず、また想定された状況が起きてしまった際に、獣医師に対応してもらうまでの時間が間に合わなってしまう可能性があり、お客様との関係よりもワンちゃんへの最善の判断をしたという事だと思っております。

 

もう一つは、今までの状態がわからない初めての子で、持病があったり高齢である事。

 

飼い主様は何があっても大丈夫だから、すべて受け入れるからと言ってくれますが、私たちはワンちゃんの最後の場所は一番落ち着ける大好きなパパママのいる場所であり、綺麗にしてくれる場所ではなく、一番安心できる家だと思っております。

 

また、施術したスタッフがもし突然の出来事でその子が目の前で亡くなってしまったら一生忘れることのできない「施術によって自分が殺してしまった」という悔いを経験させたくない思いにあります。

 

僕たちは、ワンちゃん達がいつも「楽しく」「かわいく」「清潔で」「飼い主様が苦にならない」でお客様から報酬いただき、生計を立てています。

 

飼い主様だけの「笑顔」の為だけではありません。

 

 

「万が一の出来事」

 

ルミナスで1万頭を施術するのは一年たらずです。

 

大切なワンちゃんにできる限りケガの無いように、事故の無いようにという思いでトリミングさせていただく毎日ですが、

年間2,30頭のワンちゃんに、傷つけてしまい痛い思いをさせてしまっていることも事実です。

 

バリカンで傷つけてしまった。ハサミで傷つけてしまった。

 

動いてしまうワンちゃんを想定して、安全に施術することがどんな「かわいい」を提供するよりも私たちの使命ですが、いまだ0には達していません。

 

そしてその都度私たちは、5秒前に戻れるならと悔いております。

 

傷つけてしまった、次、気をつけようと簡単に気持ちを整理できるトリマーはそういないと思っております。

 

それは、ワンちゃん達がけがが治るまでどんな不自由な生活になるか、飼い主様がどんなに心配するか、痛いほど理解できているからです。

 

 

長年ルミナスでは自分たちが通う病院だけではなく、お客様の多くが利用されている動物病院へ一年の終わりにお礼の挨拶をしております。

昨年も10以上の病院へお礼をしてきました。

 

その病院の中でも、サロンでできないワンちゃんの受け入れをしたいと言う声も出てきはじめました。

 

医療が発達し人と同じく犬たちは、今まで生きることができなかった高齢社会に突入し、長生きすることで体の不調や今まででは考えられなかった長い介護生活を送るようになってきました。

 

今だけではなく、生涯ペットは「かわいく」「手がかからず」そして何よりも飼い主様が「飼ってよかった」「ペットっていいな」と思ってもらえたら・・・。

 

それがルミナスの想いです。

 

ルミナス

代表 櫻井春輝