ルミナスです。
今回は、資産除去債務の影響について
数字で確認したいと思います。
要は、直営店や工場などをもっている場合は、
毎期のコストが増える結果になる、ということなのですが、
何がどのように増えるのかについて理解してみたいという方は
ぜひ読んでみてください。
ほんとうは、図にするとわかりやすいのですが。。。
それはまたどこかで別の機会に。
【前提条件】
たとえば、お店をオープンしてから現在まで、5年たっている。
店舗の簿価は現在2,000万円、
5年後に現状回復費500万円がかかると予想される状況を想定します。
割引率を3%とすると、現在価値は372万円(※)になります。
(※)500万円÷1.03の10乗
☆資産と債務が増える
使用期間は全部で10年ですので
オープン時にさかのぼると、
建物の価格(簿価)が372万円増加すると同時に、
資産除去債務も372万円増加します。
☆資産の簿価は減少、債務は増加
そして、増加した建物の価格372万円については、
×1年以降、×10年まで、減価償却を通じて徐々に減少し、
残存価額をゼロとすると、×10年目にはゼロになります。
また、資産除去債務372万円は、
利用に応じて増加していくものなので、
×1年以降、×10年まで、徐々に増加していき、
×10年目には500万円(廃棄時にかかる予定のコスト)
になります。
☆数字で確認
ちなみにこれを、数字で確認すると
建物の簿価は、
0年目 372万
1年目 372-減価償却費37=335万
2年目 -37=298万
3年目 -37=261万
4年目 -37=224万
5年目 -37=187万
6年目 -37=150万
7年目 -37=113万
8年目 -37=76万
9年目 -37=39万
10年目 -39=0
という具合に減少していきます。
資産除去債務は、
0年目 372
1年目 +11=383万
2年目 +11=394万
3年目 +12=406万
4年目 +12=418万
5年目 +13=431万
6年目 +13=444万
7年目 +13=457万
8年目 +14=471万
9年目 +14=485万
10年目 +15=500万
という具合に増加していきます。
☆コストも増える
他方、費用のほうは、
1年あたり(減価償却+資産除去債務の追加計上分)がかかりますが、
今まですでに5年経過しているため、
過去の分は一度に費用(特別損失)として認識し、
×6年目以降は、毎年少しづつ認識していくことになります。
×5年目(当期)
特別損失233万円(ピンクの数字合計)
…新聞記事にあったように、適用初年度の影響は大!
×6年目以降は、
×6年目は50万円(37+13)、
×7年目は50万円(37+13)・・・・
という具合にになりますね。
☆今までとの違い
今までは、1~10年目までは何ら処理をせず、
改修、撤退(10年目)のタイミングで
一度に500万円を費用として認識する
というような処理が行われていましたが、
この会計基準の導入の結果、
費用が店舗の使用期間にわたって、
適切に配分されるようになります。
ルミナスコンサルティング IFRSサービス