一見、何の関係も無さそうな2つの事柄。
しかし、実家でこれに関連する出来事があった。
事の発端は、遡ること数年前、実家の親の携帯の機種変更。
離れて暮らしているので、その対応には同行できなかった。
その結果、今は無い(近隣には新規店舗があるがそこに移転か閉店なのかは不明)○uの店舗において、
携帯電話の機種変更時に、
『近い内にNTTの電話サービスがなくなるので、今のうちに切り替えておいた方がいいですよ。』
(後からそういう内容が手書きで追記された説明書類を確認。まだ実家にあるはず)
との口車に載せられ、何も疑いもせずNTTとの固定電話サービスを解除、○uの回線へと切り替え。
その後、親が自分で選んだことだから口出しすべきことではないかもしれないが、いくつかの問題が発生。
その1 2ヶ月間ほど元固定電話回線が使用できず。
そもそも何のことかよく解っていないうえ、専用の端末が送りつけられた後、その接続方法や操作方法が解っていなかったため適当に接続した結果、2ヶ月間ほど元固定回線(電話番号は変わらないと言われたが、、、)は音信不通。
その間ご近所さんとの付き合いも結果的に疎遠に。
最初は単に電話がかかって来なくなったと思っていたらしいが、2ヶ月ほどしてようやく異常に気づき、なんとか回線開通。
高齢の親の近所付き合いの機会を減少させるとは、認知症の入口になってもおかしくない状況だった。
その2 使用する電話番号が長くなった
『回線は開通したものの、いちいち、電話番号の頭に何桁かの数字を付け加えた上で市外局番から押さなければならなくなった』とかなんとか。
そのため、『改めて手続きをした○uの店舗まで出向き対応してもらった』とのこと。
この状態を放置していると各所でトラブルの原因になるので、現在は最初から対策を実施しているかもしれない。
実家の近所でも同様に(被害にあって)困っていた人がいた模様。
その3 つながるまで時間がかかる
○uの固定電話代替サービスは、携帯電話回線を使用していることもあってか、番号を押してから通話出来る様になるまで時間がかかる。
緊急時の一刻を争う事態になった時があったとしても、そんな状態なので当然、、、。
その4 非常時のバックアップとして使用できない
これまではNTTと○uの2回線があったので、災害時にどちらかが使用できなくなってもどちらかが残る可能性があったが、携帯も元固定回線も○uの1つに統合されてしまったので、それが遮断された場合は通信手段が無くなる。
ということで、NTTの回線に戻そうと考えたのだが、ここで更に問題が発生。
その5 NTTの固定回線は解約のための費用はいらないが、復旧させるためには1万円を超える工事費がかかる
○uの店頭説明時においては「『切り替え時に』費用はかかりません」と説明されていたらしい。
確かに嘘は言っていない、けどね。
その結果、戻りたいと思っても躊躇している人も多数いると思われ。
その6 NTTの回線復旧には基本契約者本人による申込みが必要
親のスタンスとしては面倒くさいことはやりたくない。
じゃあ好きにすればという事にするしか無い。
最初、クーリングオフで対応しようかと考えていたが、それを知った時既に3ヶ月ほど経過していたので断念。
しかし、最近になって『消費者契約法』というものの存在を知った。
最大5年という時効はあるものの、
『不当な勧誘により締結させられた契約は、後から取り消すことが出来る』というもの。
・重要事項について、事実と異なる内容を言われた(『NTTの固定回線が無くなります』)
・高齢者が不安を煽られる(判断力低下の不当な利用)
この2つは明らかに該当。
ただ、よく読んでみると、今回の場合は契約を取り消す事が出来る期間は短い方の1年かもしれない。
もっとも、本人が誤認していたと気づいた時から1年間だから、何らかの相談や対応をし始めた時からかもしれない。
当の本人は特に何もする気はないようだけど。
そんなこんなもあって、自分のスマホはau→UQ→マイネオへと変更。
通信料金削減というのが一番の理由ではあるが。
とりあえず、今回の内容はNTTファイナンスのお客様相談センターに通報しておいた。
一番最初(数年前)は、消費生活センターに相談したのだが、電話が込み過ぎてつながらなかったので。
親の携帯機種変更には、親孝行がてら一緒に行った方が一番かなと思いつつ。
そういえば、10年以上乗っている親の車の任意保険に車両保険が付いていた。
これまで多少ぶつけても保険は使用せずそのまま払い続けているので完全に無駄。
それを変更すれば、NTTの回線復旧費用くらい簡単に出てくるだろう。
何にどうお金を使おうが本人の勝手ではあるが。