あまりの暑さに石巻貝たちがくたびれてしまったので、石巻貝水槽に限って今年から実施していること。

(そもそも、昨年迎え入れた石巻貝たちが本格的な夏を迎えるのは今年が初めてなのだが。)

 →訂正、昨年7/26に金魚水槽に合流。

  ガラス水槽で夏を迎えるのが今年初めてで、昨年は最高気温36.5℃も記録していた。

 

もちろん、水槽の温度が上がっているからと言って単純に保冷剤を投入しただけでは、メリットどころかデメリットの方が大きい。

水温の急変とか持続時間が短いこととか。

 

そこで以下の通り、各種対策を実施。

 

 

その1 

 日除け。

 

 

 まずは熱の流入を弱める必要があるため。

 

 黒い色は周りから熱を集めるという効果も利用。

 

その2

 断熱。

 

 発泡スチロールで周りを囲った。

 画像は上記の通り。

 

 側面及び底面に実施。

 アルミシートの光沢面は外側向き。

 冬場は逆方向になるが、今の季節、断熱のみでは逆効果になる可能性も。

 

その3

 気化冷却。

 

 

 日除けに水を滴下して、それそのものの温度を下げる。

 水を流しすぎて水槽にまで入らない様に、ギリギリの所を狙っている。

 部分的には外気温度ー5℃位まで冷えるが、たまにギリギリ過ぎて日除けがほぼ乾いていることもある。

 

 滴下方式よりも、毛細管現象方式の方が確実ではあるので、水槽側面にも布を張り付かせてこちらでも気化冷却を実施中。

 

 

 断熱用の発泡スチロールは、その部分だけ窓の様にくり抜いてある。

 その面積を増やした方がいいのか、発泡スチロールで囲う方が確実であるのか、適切な比率は要検討。

 日除けの方も、水を吸った重さで垂れ下がらない(その後水滴が水槽内に落下してしまうことが無い)のであれば毛細管現象方式でも良かったのだが。

 

 なお、雨が降ったりして湿度が高い時や夜間で湿度が上がっている時の効果は限定的。

 

その4

 保冷剤。

 

 今年の酷暑において、遮光と気化熱方式だけでは早々に限界が来たので実施。

 水槽への直接投入は論外なので、じわじわと冷却できる様に専用の改造したタッパーを準備。

 

 

 上部や側面など必要ない所を可能な限り冷やさない様に、発泡スチロールで枠と内ブタを作成。

 タッパー自体もフタが出来る。

 

 タッパーは、局部的に冷やしすぎない様に、水切りが付いたものを改造。

 

 

 当初は水切り部分を切り抜いてはいなかったが、水切りそれ自体が冷熱の伝わりを阻害することに気づいたためカット。

 

 基本的にはタッパー底面から少し浮かせることで急激な水温の変化を回避するが、より強力に冷やしたい時には中に水を入れる(ただし、当然ながら冷却の持続時間が短くなる)。

 

 紐は、きっちりくり抜いた発泡スチロールの枠から保冷剤を取り出しやすくするためのもの。

 

 

当初は朝と夕方に保冷剤を交換して対応していたが、ここ数日、夕方の時点で水温が28℃を下回る様になったため朝から設定するのみとなった。

暑い時は毎日2回使っていたので、完全に凍るまでの時間が短く、水を冷やしすぎる必要は無いので冷却温度は0℃で持続時間が長いものが良さそう。

現在は保冷剤4個を使い回して、保冷剤本来の凍結時間である24時間を確保。

(保冷剤はダイソーの安いやつなので、凍結までに時間がかかるのがそもそも、、、。)

 
 
ということで、ここ数日石巻貝たちは少しずつ調子を取り戻しつつある、はず。
単純に、夜間の水温が保冷剤無しでも大丈夫な温度になってきたということもあるのかもしれない。
 
 
来年は、最高気温が30℃を超えた時点で気化冷却と断熱を、32℃を超えたら保冷剤を投入する予定。
 
 
金魚水槽の方は通年周りをダンボールで囲っているのと部分的に遮光を実施する程度で石巻貝水槽よりも温度が高くなっているのに、すこぶる元気。
相変わらず1匹で、無濾過無給気運用中。