折り目を付けるとは、方向性を持たせると言い換えることも出来る。
どの方向にも動いていたものを、一定の方向に動かない様にしたり逆に動きやすくしたり。
柱を設定するようなもの。
つまりは、そうすることである方向には強度が増し、他の方向では強度が下がるということでもある。
力がかかる方向が解っていてそれに対応する方向に設定できれば有効だが、力の方向が定まっていないあるいは全方向から力が加わる場合には、その素材に加工を加えない場合の素の(引張あるいは圧縮耐性)強度が試されることになる。
柱も、大きく見れば直線だが、小さく見ればそれが角型なのか円柱形なのか等によってその特性が変わってくる。
角型は曲げに強い向きとそうでない向きが現れ、円柱形は向きによる強度の違いは少ない等。
その部分にどの様な力が加わることになるのか、圧縮なのか引張なのか。
全体としてはゼロサムなのかもしれないけれど、求める機能を満たすための「折り目」なのかもしれない。
話は変わって水槽の掃除。
灯油ポンプみたいなもので水槽掃除を行う場合、水換えを主として考える場合には時間短縮になる。
しかし、底に溜まった泥汚れを細かく十分に吸い取ろうとする場合には、水槽の水位低下が激しいので途中で諦める事もある。
その際は、エアーチューブほどのサイズの管などを組み合わせてサイホンで吸い込むと、30cm以下の水位差でもある程度の吸引力で吸い取ることが出来る。
管のサイズが細いので、水槽の水位低下はさほど気にする必要もなく。
そこで思いついたのが掃除機のこと。
500Wとか、そのモーター出力を誇示する掃除機も多いけれど、吸い込み力の良否は吸い込みヘッドの形状に大きく左右される。
ということで、途中のパイプ部分はともかく、吸い込みヘッド部分の開口部の大きさが大きすぎなのではないか、と。
一体どの程度のものを吸い込むことを想定しているのだろうかと。
掃除機で吸い込みたいのは微粉末と髪の毛や手で拾えないサイズのゴミ。
1.5cm角程度以上のゴミであれば、掃除機で吸わせるよりも手で拾うなり、ほうき等を使う等でいいのではないかと。
下手に大物を吸い込める様になっていると、ビニール袋を吸い込んでゴミパックを詰まらせたりするので。
掃除機ヘッドの先端の吸い込み部は、1cmの穴がある程度の間隔で並んでいる様なものがあったらいいな。
掃除機ヘッドの回転ブラシは基本的に使っていないのでどうでもいい。
まあ、あってもいいか。
穴の配置による穴毎の吸引力の違いは、本気でやれば平均化出来るだろう。
吸引力がありつつ、消費電力と排気が少ない掃除機が出来たらいいなと。
ヘッドさえ開発してしまえば、既存の掃除機に取り付けて強運転ではなく弱運転でも対応可能か。
そうすることで、騒音も小さな掃除機にすることが出来る。
もう既に誰かが作っている気もするけど。