誰かが料理が美味しい不味いと言うのと同じ様に、音楽の再生でいい音かそうでもないのかは人それぞれだと思ったので。

 

それなりに高い機器で再生するといい音になることが多いけれど、必ずしも聞き続けたいと思わない音だったりすることもある。

そんなに高くもないけれど評価はまあまあのヘッドホンでも、試してみると自分には合わなかったり。

 

結局、自分の体調や環境、これまでの経験等で好みの音というものが決まってくるのだろう。

自分の耳がどの程度の性能を持っているのかによっても。

低音がよく出るスピーカーが良い音を出すと言われることもある、でもあまりその様には感じない。

高音がしっかり出ているものというものについては、耳が痛くなったりする。

モスキート音は全く聞こえなくなっているので、果たしてどの程度「正確に」音を聞いているのかは判らないけれど、まあ、人が言う「いい音」とは参考意見に過ぎないのだなと。

 

最近はもっぱら、100均製品を使っている。

スピーカーもヘッドホンも。

もっとも、どちらもある程度評価が高いもので、改造した上でようやく自分に合うものになった。

100均(330円)なので改造ベースとしては適切。

改造前は割と聞きづらかったのが、改造後は「これもあり」という感じ。

少なくとも、耳にかかってくる負荷に耐えながら音楽を聞く必要はない。

 

大音量や瞬間的な音のピークの連続に慣れてくるとまた別の音楽の聞き方が出来る様になるのかもしれないけれど、耳を酷使するのはその老化を早めるだけだという話もあるので、割と低めの音量で聞いている。

一般的に、少し大きな音で聞いたほうが音が良く聞こえるというのはあるのだけど、耳を疲れさせてまで聞くつもりはないので。

 

そういえば、耳の蝸牛の中の有毛細胞は、入口付近が高音部の聞き取りを担当しているが低音にも反応しているという話を聞いたことがある。

つまりは、「豊かな低音」というものは、高音部の有毛細胞にそれなりの負荷をかけているということにもなる。

それは、耳の健康にはかえって悪いのではないのかと思ったり。

 

強制的なドンシャリよりも、耳の聞き取り能力を上げて対応したほうが耳のために良さそう。

耳と言うよりも、脳の判別処理能力かな。

 

味覚、聴覚でそれぞれの「好み」が出るのであれば、同様に視覚、嗅覚、触覚でも同じ。

視覚はそもそも、色(光)を感じる細胞の比率が3原色寄りからモノクロ寄りまで人によって異なるらしい。

嗅覚も、気分や体調、あるいは遺伝子の違い等によって好ましいと思うものが違ってくる。

触覚は、、、それこそ人それぞれかな、痛いのを快感に思う人もいるし。

 

100均のヘッドホンやスピーカーで満足できるのも十分ありだなと。

まあ、もうちょっと部品のグレードが上がってくれればなお良しだけど。

改めて、100均折りたたみヘッドホンは密閉型的な見た目になっているけれど、開放型を前提として設計されたのではないかと思いつつ。

静かな場所で聞くにはうってつけで、家族との会話も邪魔しない理想形です。

ただし、+220円の改造をすることが大前提。

クッションテープと両面テープだけでかなり理想に近いヘッドホンが手に入るとは思いもよらなかった。

もっとも、開放型(半開放型?)だけに周りがうるさい場所では音がかき消されてしまいますが。

 

静かな空間のありがたみを再認識中です。