夏真っ盛りになってきたので、扇風機をサーキュレーターに改造する設計図を公開することにしました。

 

ということで、こちらがそれになります。

 

 

これを拡大印刷して組み立てるだけでも(印刷した紙の強度が十分であれば)、扇風機に付ければサーキュレータになります。

 

一応その内容の説明など。

 

山善の卓上ファン及びクリップファンに対応する外径20cmの大きさで設計しています。

私はパウチを使って作成しましたが、ある程度の強さのある厚紙でも、100均に売ってあるプラ板でも作成できます。

今回のものであれば、A4サイズで作成可能です。

その他必要なものは、両面テープとホチキス(超強力な両面テープであれば、ホチキスは必要ないかもしれません)。

 

ということで、作成例です。

 

外径 20cm
 →外周 62.8cm

内径 3.8cm(糊代1cm×12本から逆算)
 →内周 12cm

本数 12本

1 外周÷本数 5.2cm

2 内周÷本数 1cm

3 外径と内径の差÷2×1.9で、外径と内径の間の渦巻き部分の長さ 15.4cm

4 糊代 外内各1cm、計2cm

1本の長さ(1+2+3+4) 23.6cm


厚さ(幅)は1.5cm


※折り曲げずに組み上げるため、糊代に固定用の両面テープを貼る面を内周側と外周側で反対にすること。
 

 

その他、内周側は両面テープだけでは剥がれやすいので、私はホチキスで留めています。
最後の1箇所の留め方は工夫して下さい。

 

渦巻き部分の長さを調整することで風の直進性が増減します。

本当はもっと効率が高い長さがあったのですが、長くした結果全体がバネのように形状が変化する状態になってしまったので、それより少し短めにしています。

使用する素材の強度との兼ね合いで妥協できる所を見つけるのもいいと思います(本数も含めて)。

 

折り目を入れない事以外は以前のサーキュレーター化改造の記事の手順が参考になるので、具体的な組み方はそちらを参考にして下さい。

その際、くれぐれも『折り曲げない』で下さい。

 

参考:『扇風機をサーキュレーターに改造する(追記あり)』
 https://ameblo.jp/hirado-kinokoya/entry-11258641559.html

 

念の為、当時の画像を加工して追記しておきました。

 

 

ということで、現行バージョンの完成形は、こんな感じになります。

 

 

扇風機にはこんな感じで固定します。(ファングリルの形状によって、結束バンドやテープ等、お好きなもので固定して下さい)

 

 

長さの印とホチキスと両面テープが透明ではないので完成度はまだまだですが、こんな風にクリップで固定しています。

回転方向と渦巻きの向きが合っていないと効果が出ないので、風圧が強くならない時には前後をひっくり返して下さい。

 
質問、感想、改善案その他コメントお待ちしています。
 
 
 
その他、全くの別用途ですが、亜鉛メッキ鋼板等で作成し業務用エアコンの縦型室外機に装着することで、横に何台も並んでいる場所でショートサーキットを低減させることも可能です。(10年単位の運用実績あり)
本体が薄いので台風時に取り外す必要も無く、塩害地区でしたが意外に錆びませんでした。