谷川俊太郎さん 命式 | 四柱推命日記

四柱推命日記

四柱推命、算命学、東洋史観などの理論を纏めていきます。
メール鑑定はこちら⇒https://lumiere2222.stores.jp/

 

 

 

日本を代表する詩人のひとり、

谷川俊太郎さんが13日に老衰で逝去との事。

92歳、晩年はとても穏やかだったようです。

 

 

“死は突然にやってくる 何の説明もなく

その死の上に秋の陽は輝きわたる

やはり何の説明もなく”

 

谷川俊太郎「死」

 

 

“ほんとうに出会った者に別れはこない

あなたはまだそこにいる

目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける

 

あなたとの思い出が私を生かす

早すぎたあなたの死すら私を生かす

初めてあなたを見た日から

こんなに時が過ぎた今も”

 

谷川俊太郎「あなたはそこに」

 

 

*****************

谷川俊太郎さん

1931年12月15日

 

年 辛未 正官 傷官 墓

月 庚子 偏官 印綬 沐浴

日 辰 *** 敗財 衰

 

寅卯空亡 守護神丙丁

 

子月の甲。

真冬の樹木ですので守護神は火性です。

ただし甲辰は通根ですから死木ではなく

真冬の常緑樹の姿なのです。

 

宿命東方蔵干の調舒星が守護神蔵干。

木火傷官は木火通明。

文化的創造に優れる意味があります。

さらにこの東方調舒が極ですから

詩人は有意識世界の天職なのです。

 

本質は印綬格の知恵者。

印綬星の人は独特の品の良さを感じさせます。

 

また仕事の世界で傷官を活かす

詩人の道に進んだことは

守護神を活かすことになります。

 

 

数理で見ますと五行バランスが良く

火性が若干弱いですので

後天運でも火性がもう少し欲しい状態。

大運では22-41歳に守護神透干あり。

 

 

主星玉堂で玄流局と八寿局あり。

学問の才と長寿運に恵まれる命造です。

また継承運の人ですから

法政大学の総長で哲学者だった

父の思想影響も受けていそうです。

 

 

宿命は父母蔵干で

親の生存中から親を超えられる子。

家が富貴で教育にも恵まれていたことは

継承運+家系から相生されている

宿命としては有利な条件です。

 

 

晩年は衰で品の良い老人となり、

悟りが早く、人を諭す晩年役割があります。

 

谷川さんの詩がどこか人を癒すのは

この衰(天堂)という星の特性が

非常に良く表れているように思えます。

 

*************

 

私が個人的に好きなのが

クレーの画集に谷川俊太郎の詩が付いた絵本。

 

 

 

 

 

クレーの不思議な絵の世界観と

谷川さんの詩の清澄な雰囲気が

お気に入りの一冊です。

 

 

***************

 

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

 

 

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

 

 

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

 

 

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

 

 

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

 

谷川俊太郎「生きる」