袴田事件の冤罪、証拠捏造疑惑を巡り、
5/22に検察は改めて死刑を求刑、
弁護団と対決の姿勢が鮮明になりました。
袴田さんは1936年生まれの88歳。
1959年に23歳でプロボクサーとしてデビュー。
1961年に体の不調で引退。
その後、味噌商店に就職するも
1966年に商店の専務宅で強盗放火殺人が発生。
後に袴田事件と呼ばれる。(1966年丙午)
同年、容疑者として逮捕され
20日間近い拘留によって
自白調書を取られる。(30歳)
1980年、死刑が確定(44歳)庚申
2014年、弁護団による二度の再審請求もあり
静岡地裁は捜査関係者による証拠の捏造の
可能性があるとして
78歳になっていた袴田さんの
死刑の停止、拘留の停止、再審の開始を決定。
(2014年甲午)
こうして30歳~78歳まで
47年7か月に及んだ
東京拘置所での拘禁生活から釈放される。
↑1980年の死刑判決を書いた元裁判官は
当時、無実の印象を受けながらも
死刑判決を書いたことを暴露。
判決の翌年に裁判官を辞していました。
そして判決に後悔を残しながら先に逝去。
袴田さんは既に長い拘禁生活で
精神を損耗し自分が無罪放免され
数億円の慰謝料が払われたという
妄想の中で生きているとの事。
既に当時の事件の真実を求める事は
難しく、なんとも
救いのない事件となってしまったようです。
******************
袴田巖さん
1936/3/10
年 丙子(癸) 正官 食神 長生
月 辛卯(乙) 比肩 偏財 絶
日 辛卯(乙) *** 偏財 絶
午未空亡 松柏木 天馳二連 宿命律音
二重干合支刑(子卯旺気刑) 妬合
卯月の辛で春の宝石。
絶地となり、最弱の辛ですが
天馳二連はまさに絶中の生でしぶとい。
土性を扶抑用神とし、壬で洗う事が吉。
所謂干合支刑格ではないのですが
干合支刑が二つと律音があり特殊な命式。
律音は人生二分、子卯刑は社会での争い、
妬合は妬みを買いやすい。
宿命で善悪は測れませんが
トラブルが多い人生にはなります。
人生を眺めますと他人との争い、
(ボクシング、法廷闘争)
人生二分、そして死刑判決が出ても
50年近く生きて来られた強運は
まさに絶中の生と言えるのかもしれません。
天馳二連には特殊な意味があって
人生で金運が最大となった時に
要注意といわれています。
************
大運
09 壬辰 守護神透干 準東方大半会
19 癸巳 守護神透干
29 甲午 空亡(司禄中殺) 30歳で逮捕
39 乙未 空亡(禄存中殺)
49 丙申
59 丁酉
69 戊戌 守護神透干
79 己亥 守護神透干
89 庚子
※逮捕年は1966年丙午で30歳。
大運は3.4旬に大天で、年干支の
丙子が干合で壬子に化するため、
年大半会に相当し、移動して重なります。
3.4旬が非常に強い大運天中殺の状態です。
大天の前旬が守護神であり、
28歳まで運気の守りがありましたが
29歳から大天に入ると忌神大天ですから
陰転しやすい状態にあります。
さらに袴田事件は1966年に起きており
年運丙午は袴田さんの牽牛中殺に当たっています。
仕事や地位名誉を失う暗示です。
袴田さんは強い大運天中殺と年運天中殺の
重なりで逮捕され、後に死刑判決となっています。
ex,1966
年 丙子
月 辛卯
日 辛卯
大 甲午 司禄中殺(家庭や信用を失いやすい時) 29-38歳
歳 丙午 牽牛中殺(仕事や名誉を失いやすい時) 1966 30歳
五柱法で着目すべきは
子卯刑、子午冲だけではなく
卯午の二重破が破壊作用を倍加させていることです。
袴田さんの宿命には元々
人生二分、社会での争い、
絶中の生(どん底に強くしぶとい)の意味がありますが
この年は30歳の東方納音で社会運の停止、
そして北の正官の地位名誉が納音で反転、冲動
さらに財官中殺しています。
大天中は運気に上昇も下降も枠がない。
しかし49歳を過ぎますと
大天というトンネルを抜けますので
運勢も正常へと戻ろうとします。
しかし49-68歳は官運で、
この最身弱命式には忌神です。
(総エネルギーも120と大変低い)
やはり苦労が多い時期です。
運気的な陽転は
69歳から88歳まで本来の守護神が巡り、
人生に安定度が出てきます。
釈放は78歳。
2014年甲午で司禄中殺の年。
大運司禄中殺での逮捕でしたので
それが一つの節目となる時でした。
そして2026年には二度目の丙午年が巡り
30歳の時の逮捕から60年の律音で
干支一巡して90歳になります。
おそらくここで何らかの結論が出るかなと思います。
可能性としては精神損耗状態での死刑は
実行できませんし、世論の動向や物的証拠が
信用できないことに鑑みて
無罪となる可能性は高いだろうと思います。