最近あった新宿での刺殺事件。
51歳の男性が車もバイクも売りはらい、
サラ金にまで手を出して25歳のキャバ嬢に
約2000万円を貢いだ模様。
しかしその後、金は帰って来ず、
ストーカー扱いで二度警察を呼ばれ
逆上して犯行に。
全財産ばかりか多額の借金までさせられた
結婚詐欺の可能性もあり、世論は
男性側にも同情的なようです。
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こういう場合、正常な判断を失って
貢いでしまう男性側の命式や
後天運にも何か要因があると思いますが、
(大体財中殺が多いのですが)
今回は女性側の命式です。
1999/3/22
年 己卯 偏官 食神 長生
月 丁卯 偏財 食神 長生
日 癸酉 *** 偏印 病
戌亥空亡 宿命二重天剋地冲 全柱陰
卯月の癸で春の小川。
守護神は西方の龍高星です。
まともな結婚をしていれば人生は
安定したかもしれません。
二重天剋地冲の所有は必然的に
全柱天剋地冲となりますので、
後天運で一つ冲が巡るだけでも
完全破壊運に該当します。
過剰な破法の偏りが中庸を逸脱しやすく、
行く先々にトラブルが多い波乱万丈の人生です。
意味合いとしては壊し屋の意味ですので
何を壊すのか、が重要なのですが、
競争環境を下剋上していくには大変強く、
おそらく個人競争のホステスとしても
運は強かったと思われます。
しかし周囲のどこかに犠牲が生じるわけです。
星的には食神格の天財、東方も食神で
飲食業や接客業は向いている人です。
偏官があるとホスト、ホステスの世界にも
行きやすくなります。
今回の事件を見ますと
他人の人生を破壊してしまったことで
自身の人生も破壊に繋がってしまった、
宿命天剋地冲の使い方として
凶面が出てしまった形とも言えます。
宿命で自分を破壊する干は
偏夫でもあるわけです。
(偏夫との関係に最大破壊が出やすいものを所有)
後天運を見ますと25-44歳で
これから守護神巡りに入るところでしたが
昨年が卯年で1冲(日納音)が加わり
完全破壊の状態でした。
そして事件の今年は辰で二重害が加わります。
西方納音は過去からの反転の意味ですから
これまでが絶好調(大きく陽転)であった場合、
陰転もしやすいことに注意が要ります。
こういう命式はとにかく
融合条件での中和が吉です。
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宿命二重天剋地冲はごく稀に見かけますが
最近ですと政治の世界にひとり
おられました。
自民党、安倍派の裏金、キックバック事件で
一人、責任を背負い込まされて
自民党を放逐された塩谷立(りゅう)氏。
年 庚寅 偏官 食神 建禄
月 戊寅 偏財 食神 建禄
日 甲申 *** 偏印 絶
午未空亡 宿命二重天剋地冲 全柱陽
天禄二連
寅月の甲で月令あり身旺。
建禄二つ持ちですが反星の絶があり
日柱に対して二重天剋地冲。
全柱天剋地冲の状態です。
陽占主星の構成は先程の女性と
全て同じになります。
意味合いはやはり壊し屋ですから
政治の世界なら改革役としては
案外良いのかもしれませんが、
何かの責任者、組織のリーダーなどになる場合、
その組織自体に波乱万丈の傾向が出ますので
あまり安定性は無くなります。
(また主家を食う可能性があるので
部下や重鎮に迎える事を勧めません。)
塩谷氏は安倍元総理が射殺された
2022年に下村博文と共に清和会の
会長代理に就任。その後、一周忌の
2023年8月に自らを清和会の座長とし、
事実上の安倍派のトップとなりますが、
その4か月後の12月に裏金問題で炎上。
そこから安倍派の失脚に繋がりました。
運命的な視点でいえば
宿命二重天剋地冲の塩谷氏がトップとなったことで
戦後強い権力を持ち続けてきた
清和会(安倍派)が完全に壊されてしまったわけです。
言い換えますとどうやらそれがこの人の
役割でもあったわけです。
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当然、宿命天剋地冲が
国家のリーダーになることは望ましくなく、
(国家の動乱を招きやすい為)
アメリカでは泥沼化したベトナム戦争時代の
大統領、リンドンジョンソンが天剋地冲、
ロシアでは現ウクライナ侵攻を開始した
プーチンがやはり宿命天剋地冲です。
天剋地冲の順当な使い方は
全く陽転させないか、
陽転させるならゼロから這い上がって
競争を勝ち抜くことで
成りあがれる世界で輝く傾向があります。
その時の強運は凄まじいものがあり、
同じ確率で生まれる宿命大半会よりも
歴史上の偉人や成功者には天剋地冲所有者が
非常に多く見受けられます。
破運からのスタートという意味では
どん底の状態、ゼロに立ち返った状態から
大きく運を掴んでいくことが出来ます。
塩谷氏も自民党放逐という
まさに全てを失いどん底の状態ですが、
心機一転環境や仕事を変えるならば、
なんらかの強さを見せる可能性があります。
(まぁ選挙に勝つ見込みはないでしょうが、、)
しかし今回の事件の女性のように、
常にトラブルを呼び込みやすい為に
日頃から行いに気を付けないと
自身に破壊作用が及んでしまうこともあるようです。