四柱推命、算命学、
どちらも生年月日から命式を立てますが、
流派により命式の算出法に色々と違いが出てきます。
例えば
①夜子時の問題。
子の刻のうち、0時を一日の始まりとみるか、
23時を一日の始まりと見るのか。
これについてはスタンダードは0時だと思います。
23時で採るのなら、23-24時生まれの人は
日柱の干支が変わりますから、
通変星もすべて変化します。
個人的には0時で正しいと考えます。
ただし南中時刻は変わるということで
北中時刻も変化するのであれば、
絶対的な指標ではないと思います。
②時刻を勘案するか否か
算命学の場合、時刻補正をせず
生年月日だけ聞いて命式算出する場合があるようです。
一方できちんと地域時差、均時差を補正して
算出している算命学の人も見かけます。
いずれにせよ時差補正は必ずしないと
正しい命式にはならない、というのが個人的観測です。
時差補正後日柱干支が変わる人は
命式全体の通変星が変わります。
③蔵干採用法
これは四柱推命の中でも古書の中で
蔵干は結構違いがみられます。
基本的に算命学二十八元法も
四柱の月律分野蔵干表も同じ歴史経過で生まれたものですが、
人それぞれで工夫を加えた為か、
流派によってかなり変わってきます。
余談ですが
二十八元法で四正が本気のみになっているのは
数理法算出に合わせたのかぁ、という気がします。
おそらく近年
④ようやく本題ですが
立春説と冬至説とは、年の切り替わりを
立春(2/4頃。節分の次の日)で採るか、
冬至(12/21or22 最も夜が長い日)で採るのか、ということです。
スタンダードは四柱推命も算命学も立春説です。
つまり、二十四節気における春の始まりを年の始まりと見ます。
ゆえに1/1~2/3の生まれは、一つ前の年の干支が
年柱に来るのです。
二十四節気は太陽黄経角度によって
一年を二十四等分して定められ、
これを基準に立春から始まる暦を節月といいます。
立春2/4頃
雨水2/19頃
啓蟄3/6頃
春分3/21頃
清明4/5頃
穀雨4/20頃
立夏5/6頃
小満5/21頃
芒種6/6頃
夏至6/21頃
小暑7/7頃
大暑7/23頃
立秋8/8頃
処暑8/23頃
白露9/8頃
秋分9/23頃
寒露10/8頃
霜降10/23頃
立冬11/7頃
小雪11/22頃
大雪12/7頃
冬至12/22頃
小寒1/5頃
大寒1/20頃
一方で少数派ながら冬至説を採る人もいます。
この場合立春説で採る命式と比較して
何が変化するのかというと、
12/21~2/3に生まれた人は、年干支が一つ後の干支にずれる
ということです。
そうすると日柱、月柱はそのままですが、
年柱が変化しますので、とくに
北方の親関係+晩年期のこと、
東方の友人や仕事関係の事が変化してきます。
初年期の通変星が変わったり、生年空亡の有無も変わったり
あるいは伴星も変わりますね。
そして一柱のみとはいえ総合した時の
格も変わるということです。
ゆえに小さい変化、小さい要素とは言えません。
さらに大きい変化として、大運の順逆が変わります。
冬至説の理論的根拠として
二十四節気は庶民の暦、要は農暦であって、
これとは別に王暦が存在し、
そちらでは本来冬至が一年の始まりであった、
ということのようです。