森博嗣 四柱命式 | 四柱推命日記

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作品の感性と保有五行との関係を調べるために

しばらく芸術家(音楽家)に絞って見ていこうと思っていたのですが

少し脱線します。

まぁでも創作家ではあるので同路線か。

 

以前wikipediaに載っていた生年月日で

 

見た時、ピンとこなかったのですが、

今回、作品中で正しい生年月日を公表していたので

そちらで見てみます。

 

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森博嗣

 

1957/12/7  (節入り12/7 17:57)

 

年 丁酉(辛) 偏財 偏印 病

月 壬子(癸) 劫財 比肩 建禄

日 癸丑(癸) **** 比肩 冠帯

 

寅卯空亡 桑拓木

 

 

まず節入り日当日に生まれているので

月柱が壬子or辛亥のどちらで採るか

というのが微妙なライン。

 

今回は壬子で採りますが、

機械類や模型、車、飛行機などが

大好きな理系オタクらしいので

辛亥の月頭偏印の可能性も大です。

 

いずれにせよ冬月生まれの癸で

月令有の身旺。中年期運強。

基本的に水性が強い命式ですので

沈着冷静、知性的、理性的、クールに見られます。

 

月支子である場合は子丑支合となり

合理主義者の中でも結果主義の傾向が強くなります。

 

二十八元では東方に偏印。

四柱で採るなら印綬。

いずれにせよ知の分野が適職になりますので

工学博士にはなるべくしてなったのかなという気がします。

 

三柱で最も強いのは水の自星であり、

中心星は比肩or劫財ですが、いずれにせよ

守備本能のとても強い人です。

自我が強いので自己の意見がはっきりしており、

人の言うことに流されない傾向が出ます。

 

自星が重なればより比肩的となり、

個の守りですから、

非常にマイペースに生きる人となります。

 

空亡は寅卯で東方空亡。

 

仕事と家庭と天秤にかけるようなことで悩みやすいのですが、

それだけ家庭(プライベート)を大事にする傾向が強くなります。

 

大運で50-59に丁未で日天戦地沖。

健康面or過去面で荒れた可能性。

60-69は丙午で守護神帝王ですが、

月天戦地沖ですので心が安定しない時期です。

 

もう引退表明していますが

 

70歳以降食傷の巡りなのでこの頃

新たな創作意欲が芽生えるかもしれません。

 

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この人の生き方を見る限り、

晩年に引退して山に籠って悠々自適に

趣味の生活をしていますので

日支は比肩かなぁと思います。

奥様も自由人なんじゃないかなと。

 

すると月支亥では本気になり、

日支己で偏官ですので、どうもこれには当たらない。

結論的に月柱壬子で採る方がしっくりきます。

 

こう仮定すると大運初旬に辛亥

偏印 帝旺が巡っており、

幼い頃から理科や実験が大好きで

おこづかいで薬品や部品を集めていた、

というのも頷けます。

 

初旬の星は生き方や思考法の癖となって

その後の人生に影響するのでとても重要な要素です。

 

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創作、文才、アウトプットに必要と言われる

食神傷官の洩星がありません。

よって本来表現欲求は薄い人。

人に伝達しようという欲求はあまりないと言えます。

 

数理法でみても甲乙は0点となり皆無。

 

しかし算命学においてこの0は「無い」ではなく、

「無限」と解釈。

この辺はちょっとグレーゾーンですね。。

 

 

いずれにせよ五行は金水ばかりで

火は弱く陽性ではない

(明るく陽気に目立つタイプではない)



そして通変では印自に偏っており、

社交的、献身的な方ではない。

 

クリエイターとしては明らかに陰性のタイプで、

生まれ持った怜悧な感性知性を活かすだろう

ということが言えます。


ゆえに理系ミステリという

独自の世界観を生み出したのかなと。

 

 

そう見ていくと普通にこの人の作品特徴が

そのまま表れた命式のように思えます。

著作やエッセイを読んでいる人は頷けると思います。

 

 

何が言いたいかというと

結局クリエイターに火、食傷は必ずしも

必要ではない、ということです。

 

個人的な仮定ですが、

 

おそらく創作家の作品は無意識的に

生み出す者の保有五行の質に強く影響されます。

それが必ずしも火である必要はありません。

 

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余談

 

 

 

私の場合、そもそも最初のページを読んだ段階で

読める本、読めない本と分かれてしまうのですが、

その原因となるのが文章のテンションや語調だったりします。

 

自分とあまりに違うテンションで書かれた本は

どうしても読み進めることが出来ない、

つまり感情移入が難しいのだと思いますが、


そうして絞り込んでいく中で

わりと抵抗なくすんなり読める作家のひとりが

森博嗣だったりします。

 

 

どこかで思考回路が近いのだろうと

思っていたのですが、

 

 

命式の類似点は冬生まれで水性強であること。

つまり無意識のうちに

比較的テンションが低く、静かで抑制が効いており

冷たい質の思考や行動となって来ます。

 

 

私の場合は地支水性一気なので

このローな部分が現実行動や表現に出ます。


ゆえに冷たく見られることが多いものです。

本人は冷たいつもりは毛頭ないのですが。

 

そして思い返してみると友人は尽く

冬生まれで水の多い命式構造の人ばかり、、

これもひょっとすると生まれ持った世界観(テンション)が

似ているということなのかもしれません。