何度もニュースで耳にしたことのあるこの地名を明るいイメージで捉えたことはなくて、
どちらかというと、朽ちていくような感じを持っていました。
イスラエルのバットシェバ舞踊団が前回来日したとき予定を合わせられず観られなかったので、心待ちにしていた昨日!
久しぶりの愛知芸術劇場大ホール、
11列目はちょっと前すぎたかもしれません。
チケットを取る前からすごく期待していたし
観ている約65分の間も期待が続いたのですが、
たびたび不安にも襲われていました。
「これからどうなってしまうんだろう…」
絶望の入り口を見たときのような、小さいけど確かな不安。
そうかと思うと、
まばたきしたくなくて展開に目を凝らしいたら
すごいエネルギーが飛んできたりして、
観ているこちらにも力が要るな
という感じ。
ダンサーたちは本当に素晴らしい表現者で、
からだをとおしてできることが
こんなにもあるのか!と思ったし、
「私にもあるものなのに、どうしてこれを無意識の内に放棄してしまっていたのだろう!」
と思えたし、
成熟したダンサーたちが
限界なくからだをめいっぱいにつかうのを目の当たりにしては、
「人はまだやれる。」
と、自然と思わされました。
日に日に色付いて近い将来には朽ちていく…
この季節に山々から溢れるエネルギーを自分のからだでも体現してみたくなるような、
そんな経験が始まりそうです。
