【SAJ】資格検定受検者のために【教育本部】 | lumevangis ~ 雪の囚人 ~ (雪猿挽歌)

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お疲れ様です。今週の日曜日はお仕事です。現代の蟹工船、はたまた羊に喰われ続けるアーバンジプシーこと爺ぃです。

さて、そんなカビの生えた話はさておき「資格検定受検者のために」って本は、どんな本なのか?を検証してみたいと思います。


受験じゃなくて、受検と書くのね。
:;(∩´﹏`∩);:いやはや勉強になりました。このざまですから、正指受検を見送りして正解でした。


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これ、SAJ教育本部が出している本です。最初に「資格検定受検者のために発刊にあたって」という挨拶文があります。そこにはこんな感じの内容がありました。

公益財団法人全日本スキー連盟は・・・
・日本のスキー界を統括し代表する団体
・スキーの普及及び振興を図る
・スキーで国民の心身の健全な発達に寄与する



教育本部は上記の目的遂行のため、、、
・具体的な柱に指導者育成事業を位置付ける


この本は、指導者検定を受ける受検者と現場で活躍している指導者の必携の書となるよう書かれているとのこと。


【目次】

PART1
スキー指導者に必要な基礎理論
Chapter 1 スキースポーツ論
Chapter 2 指導者理論
Chapter 3 指導方法論


PART2
資格制度と検定制度
Chapter 1 指導に関する制度の種類
Chapter 2 検定制度
Chapter 3 公認スキー指導者検定
Chapter 4 各検定の課題と評価の観点
Chapter 5 公認スキーバッジテスト
Chapter 6 バッジテストの課題と評価の観点


PART 3
公認スキー検定員制度
Chapter 1 検定制度の内容
Chapter 2 資格取得への道すじ
Chapter 3 評価の観点の理解
Chapter 4 公認スキー検定員検定の受験について


PART 4
受検者のために
Chapter 1 養成講習


PART5
スノーボード編
Chapter 1 スノーボード検定


PART 6
スキーパトロール編
Chapter 1 スキーパトロール検定


PART7
クロスカントリースキー編
Chapter 1 クロスカントリースキーで検定



指導の対象に応じたスキー指導の原則なども提起されています。年をとるということは何かにつけてもう終わってるのだなぁと爺ぃガックシ。近頃は体力落ちたな〜とか徹夜する粘りがなくなったなぁと実感する場面も多々ありますが、はっきりとデータで示されると多少なりともショックでございます。。。


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20代をピークとして平衡性って齢とともにガタ落ちしていくらしいです。こんなん見ちゃうとガチにオフトレやらないと駄目だって思う。

って深〜く反省したところに、佐々木明選手の行なっている体幹トレーニングとストレッチを載せてくるあたり、この本うまい作りをしてるなと思う。


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セルバンドとかバランスディスクとか、爺ぃも前十字靭帯再建手術後のリハビリで買ったものがあるので試してみよう・・・。


とりあえず公認スキー指導員検定の種目を並べてみる。実技検定8種目プラス理論。実技検定640ポイント以上で合格。つまり80点平均。基礎課程4種目のうち3つ以上、実践課程4種目のうち3つ以上の合格が必要という縛りあり。


【基礎課程】
・プルークボーゲン/緩斜面・整地
・滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開/緩斜面・整地
・基礎パラレルターン・小回り/中急斜面・ナチュラル
・横滑りの展開/中急斜面・ナチュラル


【実践課程】
・シュテムターン・小回り/中急斜面・ナチュラル
・パラレルターン・大回り/急斜面・ナチュラル
・パラレルターン・小回り/中急斜面・ナチュラル
・総合滑降・リズム変化/総合斜面・ナチュラル


種目としては基礎課程から1つ、実践課程から1つ落としてもセーフってことになるけど、総合計は640点必要ってあるし、種目を落としたら加点狙いで攻めなきゃ駄目なのかなぁ。落としたものに79点とかついていればまだしも、77、78なんてことになったら目も当てられない!?


公認スキー指導員検定の他、級別テストやプライズテストの評価の観点もあるけど、具体的なことが書いてあるわけではないのが惜しまれる。

ポジショニングとエッジング、スピードと回転弧の調整、バランス・リズム・タイミングってありきたりな概念論だけでどうせいと?(´-`).。oO


具体的に規定されてないんじゃ、1点の違いなんてあってないようなものなんか〜・・・っていうと爺ぃの感想では、そうでもないんですよ。同じ会場で、合格点が出た時、1点引かれていた時、加点が出た時ってそれぞれ何かしら違う感覚をもっていたりします。プライズテストでは、ジャッジそれぞれの点数を公開している会場もあります。そういったことをしているスクールや会場では目合わせに凄い気を配って、ジャッジのそれぞれが勉強しているのだろうな〜と頭が下がります。


この本にも良いことが書いてあります。

↓↓↓

タイムという絶対値によって優劣を競うアルペン競技と違い、滑りの質(すなわち技能の到達度や習熟度)を観点として評価する検定では、合格しても受からなくても受検者が納得できる検定会が行われることが大切だからです。


因みに、検定員の任務

↓↓↓

検定員はスキー普及・発展の基幹となる人材であることを認識し、厳正公正なる判定によって、検定会及びテスト会を円滑に運営し、その権威を保持するよう心掛けなければならない。


個人的には、権威を保持することを目的とするのはちと違うと思う。とかく権威があるものに価値がつく世の中だけど、、、価値があるから結果として権威がついてくるならまだ理解出来るカモしれない。

そりゃ、何にも価値のないものを欲しがったり、時間と労力をかけて受検するわけはないですけどねって、どっちやねん。

落ちても納得できる検定会であるなら、受けた側にとっての価値はあると思います。爺ぃには実際にいくつかありました。もちろんマゾじゃないですよ、たぶん。。。

とかく検定にはあれこれ散財しているから少しはのたまう権利もあるかなと勝手言いますけど、ほんと、ジャッジの責任は重いのです。


というわけで、


新規に買うのを推奨まではしませんが、理論研修の際に買った(買わされた!?)方であれば、一度読むことをオススメします。


付属するDVDの師範技はとても丁寧な滑りで好感がもてました。


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